みなさんこんにちは!マラソン界も徐々に盛り上がりを見せているこの頃、日頃ランニングされている方は大自然にフィールドを変えて
トレイルランニングにチャレンジしようとされている方も多いのではないでしょうか?
今回はトレイルランを始める以下の方向けに、装備について解説致します。
・これからトレイルランを始めようと思うが、何から揃えるべきか?
・トレイルランニングレースではどんなものが必携品となるのか?
・トレイルランニングでは補給食はどれだけ持てばいいのか?
以下記事で解説して行きます。
目次
トレイルランニングで最初に揃えておくべき装備は?
トレイルランニングで最初に揃えておくべき装備ですが、まずレースに出た時に参加条件になる必携品から揃えることから始めましょう。理由はレースに出る予定がなくとも、一般的なトレイルランで必携品となるものを揃えておけば、日頃の山での練習や登山でも役に立つので無駄がないからです。
必携品は、ロードを走るマラソンにはなかった概念なので、最初は何を揃えるべきなのか分からない方は多いのではないでしょうか?
以下のアイテムを揃えたら、レースだけでなく急なトレイルランのお誘いにも十分対応できますのでまずはここから揃えていきましょう!
トレイルランニングで必携品が必要になる理由
トレイルランニングで必携品が必要になる理由は、足場の悪い不整地や山の奥深いところまで入り、戻ってこなくてはならないからです。
自分の身を守ることに繋がる
標高が上がれば気温も下がりますし、風がある日は当然体感温度も下がり低体温症に陥るリスクもあります。
こういった状況でも身を守るのに考えられたのがトレイルランの必携装備です。

レース主催者が適当に考えているのではなく、このくらいは最初に揃えておいてねというものたちなのです。
レースでは道迷い対策の地図であったり、コンパスであったり、スマートフォンであったり、いろいろなものを持ってレースに参加しなくてはなりません。
ちなみに私はレース中体調が悪くなり、次のエイド地点まで何とかたどり着かなくてはならない時に必携品に助けられたことが何度かあります。
そのぐらい必携品というのは伊達じゃないので、準備しましょう!
必携品は持っていないと失格やペナルティーになる
必携品を持っていない場合はペナルティーがあります。
たいていはレース直前やフィニッシュ直後に専用のテーブルに指示された必携品を並べてチェックされるのです。
比叡山International Trailrunの50マイルでは、レース終盤の何でもないところでヘッドライトの点灯チェックと予備バッテリーの確認がありましたし、
スリーピークス八ヶ岳トレイルでは、レインウエアやスマートフォン(電源が入るかも確認)の確認がありました。
ちゃんと持って走っていたので問題なかったのですが、これが持っていなかった場合、
ゴールまで削り込んできたタイムが無駄になるのです。
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もちろん参加者そのものの安全を守る為でもありますが、何らかの事故でレースをサポートしてくれているボランティアの方を危険に晒してしまうこともあります。(捜索などで)
日頃せっかく時間を見つけてトレーニングしてきたのに、こんなところでロスしたり失格になってはもったいないので、
必ず必携品は持つようにしましょう。
重たくなっても、ザック内の疲れない荷物配分を考えたり、パッキング技術をつければその知識は登山やファストパッキングでかなり役に立ちます。
トレイルランニングの必携品一覧
必携品はレースの時だけに必要なのではなく、普段のトレイルランニングのトレーニングにおいても非常に役立つものですので、揃えておいてまず損はありません。
以下がよく皆さんが目指す大きなレースで必要とされる必携品です。

まず最初に購入しておくべきものは以下のものたちです。
・トレイルランニングシューズ
・ヘッドライトと予備電池
・コンパス、GPS
・大会支給のコースマップ
・携帯電話、スマートフォン
・熊鈴、ホイッスル
・サバイバルブランケット
・テーピング用テープ
・補給食
・携帯トイレ
・レインジャケット
・ファーストエイドキット
・保険証、現金(緊急時用)
・ナンバーカード(ゼッケン)
・ハイドレーション(1ℓ以上入るもの)
100マイルを走るような超ロングレースであれば、必携品は多くなります。
また距離が短いレースであっても、何かあったときに救助がなかなかたどり着けないような山深い場所で開催されるレースであっても必携品は多くなります。
必携品の種類は違えど、レースで要求される必携品はある程度共通しており、その多くが日ごろの練習でも充分使えるものです。
先に購入して揃えておきましょう。

トレイルランニングシューズ
トレイルランニングはロードランニングシューズと異なり、選ぶ要素が多いので最初はどういった基準で選べばいいのか分からない方も多いかと思います。例えば突き上げを防止する足底部のプレートや、シューズの厚さ、アッパーの構造やシューズ重量などです。
私個人的にオススメなシューズを挙げておきますね!初心者の方にも上級者の方にもオススメできるシューズです。
<イノヴェイト> TERRAULTRA G270
これからトレイルランニングを始めようという方にはこのイノヴェイトの TERRAULTRA G270はかなりおすすめ出来ます。トレイルランニングを始めた当初は路面からの突き上げに足をやられるランナーは多く、ここで辞めてしまう方が多いと聞きます。
そんな方でもこのシューズであれば突き上げもガードしてくれますし、機動力も抜群です。
入門編にはまさにうってつけのシューズと言えるでしょう。
アウトソールにはグリップ性と耐久性を両立させたノーベル賞受賞素材であるグラフェンを採用しており、これまでトレイルタロンを履いていたけれどもちょっとアウトソールに不安があるという方にもオススメです。
<SALOMON(サロモン)>S/LAB SENSE ULTRA3
フランソワデンヌとの共同開発で話題になったモデルですが、初心者の方にも上級者でウルトラで上位を目指す方にもかなりオススメです。
S/LAB SENSEと比較するとスピードは出にくいですが、長い距離を走るトレイルランで重要なのは終始足にトラブルがないということと、疲れにくいということですが、このシューズはまさにそれを体現してくれています。
待望の3作目となるこのシューズも、かなり進化しましたね!特にニット状の足首周りの構造は驚くほど小石が入らない構造になっています。
<HOKA ONE ONE>SPEED GOAT4
CHALLENGER ATRと並ぶHOKA ONE ONEの有力トレイルモデルです。
厚底シューズと言えばトレイルで履くとどうしても捻挫してしまう印象があるかと思います。確かにクッション性が高いので林道などではかなり重宝するのですが、どうしても若干の不安感があります。
しかし、SPEEDGOATは安定性の問題点を見事に解決してくれているシューズです。低いドロップ差が生み出す厚底でありながら不整地でのずば抜けた安定感がたまりません。
まさに悪路を縦横無尽に駆け抜けるSPEEDGOATの呼び名にふさわしいシューズです。
以下記事ではその辺りを網羅的に解説していますので是非参考にしてみてください。
私はSALOMON【サロモン】のトレイルランニングシューズを使うことが多いですね。造りが丈夫で長持ちしますし、ランニングシューズの感覚でトレイルを走れるモデルもあります。詳細は以下記事で解説しています。
ヘッドライトと予備電池
レインウエアと同じくらい重要なアイテムがこのヘッドライトです。トレイルランを始めた最初の頃はヘッドライトにお金はかけたくないという方が多いかと思いますが、最初に良いヘッドライトを購入することをオススメします。
ヘッドライトの性能が良ければ山での視界が広がりますし、いざとなったらペースを上げることもできます。
また、練習で夜の山に入ってトレーニングすることも出来ます。

ナイトトレイルをしたことがある方はわかると思いますが、ヘッドライトの電池は意外とすぐ切れます。一度山に入ると下山するまでの活動時間は結構長いですし、道に迷う可能性もあります。
レースでも70㎞を超えるレースになってくると、ライト2つと予備バッテリーが必要とされますので宮本武蔵の様に2つ準備しましょう。夜間の山でヘッドライトの電池が切れると結構ビビりますので、普段のトレーニングで2つ持つようにするといいかと思います。
PETZLのヘッドライトであれば自動調光機能が付いているので、レースや練習での活動時間に合わせてバッテリー寿命を設定することが出来ます。
現在私が使用しているのはPETZLのNAOというモデルですが、非常に使い勝手が良く長く使っても全く壊れません。以下のレビュー記事で解説しています。
現在は「PETZL NAO」の後継機であるこちらが最新式です。前作よりも軽量で機能的にもかなりオススメです。小型なので荷物にもならないのでハッキリ言ってバケモノアイテムです。
コンパス、GPS
コンパスやGPSについては機能が一緒になっているものを使いましょう。つまりGPSにコンパス表示機能が付いていればコンパスは別で持つ必要はないからです。
現在は様々なGPSウォッチが出ており、マラソンやトレイルランで使用されているものにはGARMINとSUUNTOが挙げられます。
<SUUNTO>SUUNTO9BARO
私はSUUNTO9を現在使用していますが、かなりオススメです。画面もクリアですし、ナビゲート機能も付いているので、地図をダウンロードすれば行ったことのない山でも全く迷うことなく行くことが出来ます。
また、シリアスランナーでレース本番にミスコースを絶対したくない人にもオススメです。ナビゲート機能を起動させながらワークアウトデータを保存することも出来る上、バッテリー容量もかなりあるので使っていて抜群の安心感があります。
ヘタなGPSを購入するのであれば少し高価ではありますがこれを1つ持っておく方がオススメです。
トレイルランニングのウォッチとしてははっきり言って最強だと思っています。詳細は以下記事で解説しています。
GPSウォッチはトレイルランや登山やマラソンに使えますが、具体的に使用のイメージが湧かない方向けに以下の記事で解説しています。参考にしてみてください。
携帯電話、スマートフォン
トレイルランを始めるのであれば様々なアプリの入るスマートフォンを購入しておきましょう。上記のGSPウォッチで道迷いなどは対応できますが、もしそれらを落としてしまったりした場合などに役立つがスマートフォンです。
特に以下の「山と高原地図アプリ」はかなりオススメです。トレイルランニングを始める方は必ずダウンロードして、レース当日の山域地図を購入しておきましょう。
地図も安いですし、別の日に登山でも使えます。以下記事で「山と高原地図アプリ」については解説しています。
熊鈴、ホイッスル
次に熊鈴、ホイッスルです。
熊鈴は主に2つの働きがあります。自分の存在を熊に知らせることと、ハイカーさんや前を走るトレイルランナーに自分の存在を知らせるためです。
熊との事故は山でバッタリ会ってしまったことが殆どです。基本的に熊は臆病なので、遠距離から人の気配を感じた場合逃げていきます。しかし、至近距離でバッタリ会ってしまった場合は恐怖から攻撃してくることがあるのです。
山菜取りの人がバッタリ熊と合ってしまう事故が多いのは、身をかがめて山菜を取っていて立ち上がった時に熊がいたというパターンです。
トレイルランでも登山でもザックに熊鈴をつけておけば熊は私たちの存在を知ることになるので早めに逃げてくれるというわけです。
また、ハイカーさんや前を走るトレイルランナーに自分の存在を知らせることでも効果的です。特にハイカーさんは荷物を持って山を歩くので、山行に集中していることが多く、意外と後ろの音が聞こえない場合があります。そうした中で後ろから走ってくるトレイルランナーがいた場合、驚いて滑落などの事故につながることにもなります。
マナーとしてそういった事故を防止する意味でも熊鈴はつけて走りましょう。
次にホイッスルです。これは自分が滑落などの事故に遭遇して身動きが取れなくなった時に助けを呼ぶ時に使うものです。以下の写真の様に小型のものです。

最近ではトレイルランニングのザックにホイッスルが内蔵されているものもあるので、購入時によく確認しておきましょう。

サバイバルブランケット
続いてサバイバルブランケットです。動けなくなった時や低体温症になりつつある時にかなり重宝します。
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東京マラソンなどの大型イベントではフィニッシュ後に全員に配布してるあのアルミホイルみたいな材質のブランケットです。
私もレースでギリギリのペースで追い込み、途中で走行不能になった時はまず間違いなくこれを使用します。レインウエアやミドルレイヤーと組み合わせることで、更に保温効果が期待できますので、必ず持ちましょう。
また裏返すことで、逆に体温を下げたい時にも使えます。表面と裏面を間違えない様に使用しましょう。
フラッシュライト
続いてフラッシュライトです。これはザックにつける小型の点滅するライトのことです。


単四電池などを入れて、ザックにぶら下げておくと点滅してくれます。
崖から落ちて気絶したり、身動きが取れなくなった時などに、救助の人に気づいて頂けるようにつけるものです。
携帯トイレ
次に携帯トイレです。

トレイルランのレースに出ると、人が普段全く通らないような山道を走ることになります。
摂取する水分とミネラルのバランスにもよりますが、大量の汗をかきながら走っている最中でもトイレに行きたくなることはあります。
用を足したくなった時に直ぐエイドステーションがあるとも限りませんので、是非とも携帯しておきましょう。
補給食
次に補給食です。これはランナーの力量により持つ量は大幅に異なるでしょう。
具体的には固形の補給食、半固形の補給食、ジェル状の補給食に分類されます。



エイドステーションがあるから補給食は必要ないんじゃないか?と考えがちですが、エイド間もレースによっては距離があります。
特にトレイルランニングに慣れてきてタイムを削り込んでいくようになると、血糖値の管理は非常に重要な要素になります。
楽しくトレイルランをするには低血糖に陥らずにしっかりとした意識で挑むことが重要になりますので、補給は適切に行うようにしましょう。

補給食についてまとめた記事が以下になります。是非参考にしてみてください。
私が使用している補給食についての解説記事です。
レインジャケット
レインジャケットです。
雨が降った時に使用するイメージがありますが、風が強いレースや、標高の高い場所を走る時にはオススメです。
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ちなみに私は強風のIZU TRAIL JOURNEYのレースで低体温症になりかけましたが、レインウエアのおかげで走り切ることが出来ました。
<ザ・ノースフェイス>ストライクトレイルフーディ
ストライクトレイルフーディは、オーソドックスな3レイヤーのレインジャケットです。鏑木選手とThe North Faceが共同開発した「Flight Series」のジャケットを良く使用しますが、耐久性も良く汗抜けも良いです。
また雨が降っていなくとも、風が強く自分の体温を逃がしたくない時にも重宝しますので、レースにも練習にも必ずザックに入れています。
ゴアテックス シェイクドライトレイルフーディジャケット
3レイヤーの弱点であった撥水性を克服したジャケットです。シェイクドライと言われるように、本当に振るだけで全て水を弾いてくれます。
3レイヤーのレインジャケットで感じる長距離のレースや練習での嫌なべたつきが抑えられており、終始かなり快適です。
耐久性については3レイヤーに軍配が上がりますが、ザックを背負わずに里山に入る時などにもかなりオススメです。
シェイクドライについては以下記事でも解説しています。
レイヤリングについて以下記事で解説しています。↓↓
レース中必携品のお世話になったときの話
レース中に必携品のお世話になることもよくあります。
雨が降った日に開催されたトレイルランニングレースで、標高1000mの場所で体調不良になったことがあります。
次のエイド地点までは約10㎞ありましたが、途中エスケープできるような道もなく、自力でエイド地点まで移動しなくてはなりませんでした。
雨と風と標高の高さと自身の薄着から、最悪の寒さと闘う羽目になったのですが、
持っていた必携品のお陰で次の移動地点までたどり着くことができました。
この時は、パタゴニアの軽量ベースレイヤーと、レインウエアを併用することで寒さをしのぎました。


練習中にもまさかの時のために持っていたウェアによって助けられた事は何度もあります。
特に練習時は、荷物は持っていた方が脚力を鍛えられますし、
練習の時ほどまさかの時に備えた装備を持つことをおススメします。
その他トレイルランニング初心者が揃えておいた方が良いもの
レース時に必ず持っていなくてはならないものではありませんが、トレイルランニングをより楽しむためには、以下のツールもおすすめです。
効率的にトレーニングをするために役立つツールもあります。
必携品以外ではないけれどもトレイルランにオススメなツール

・ベースレイヤー
・ミドルレイヤー
・ストック(トレイルランニング用)
・GPSウォッチ
・山と高原地図アプリ
・ジップロック
・アームウォーマー
・サンダル
・山用タオル
・BUFF
・トレイルランニング専用ウエア
・フリップベルト
どれも様々な代替機能があり、機能性に優れているものばかりです。
ストック
登山で使用するイメージがありますが、トレイルランニング専用のモデルもあります。
ファストパッキングではシェルター(簡易テント)のフレームにもなるので持っておくといいでしょう。
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ストックがあると驚くほど登りが楽です。
フリップベルト(Flip Belt)
腰に巻くベルト状のツールで、ポケットに補給食やスマホが入ります。
フリップベルトは別記事で解説しています↓↓
私の場合レースや練習には欠かさず使用しているので、かなりオススメです!
トレイルランの必携品はハイキングやまさかの時にも役立つ
例えば捻挫して機動力が失われた場合でも自力で下山しなくてはなりません。
走っている時より当然体温も低くなるので、ミドルレイヤーやレインウエアがあればそれらを組み合わせることで防風も保温もできるのです。
これはあくまで一例ですが、アウトドアギアを正しく理解すればより安全に山でのスポーツを楽しむことが出来ます。
より長く、楽しく山を楽しむためにもその機能について学ぶのも楽しいですので是非学んでみてください。
アウトドア雑誌に基本的な知識が書かれていることも多いですし、本ブログでも発信していこうと思います。
機能性に優れているので普段使いも可能
アウトドアギアと言うのは、機能性に非常に優れているだけでなく、無駄がなくてデザイン性にも優れています。
よって普段の生活でも活躍できる場面が非常に多く、私なんかアウトドアギアで普段遣いしているものには、GPSウォッチ、ミドルレイヤー、アウトレイヤー、挙げるとキリがありません。
完全にアウトドアギア野郎です。
まとめ
長くなりましたが、トレイルランニングをこれから始める方は是非参考にしてみてください。
人里から離れた場所に行くので相応の備えは必要です。
山に行く前によく計画を立てて、その行程で必要な装備をよく考えて出かけてみましょう!
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