トレイルランニングには近所の里山を走ることから、アルプスを数日かけて縦走するなど様々な楽しみ方があります。
しかし、トレイルランニングを始めたばかりの人がまず最初にチャレンジしたいのが日帰りトレイルランではないでしょうか?
日帰りトレイルランニングでは、行動時間から自分に必要な装備、この先にもっと長い高低を走るには何を準備すべきか等様々な情報を得ることができます。
今回は日帰りトレイルランニングの装備について解説していこうと思います。
本記事は以下の方を対象にしています。
・トレイルランニングを始めようと思っている
・日帰りトレイルランから始めようと思うが、最初に何を揃えたらいいのか分からない
・日帰りトレイルランの注意点について知りたい
・この先は宿泊を伴う長距離トレイルランにもチャレンジしようと思っている
以下記事で解説していきます。
スケジュールによって準備が大きく変わるのが日帰りトレラン
まず日帰りトレイルランについてですが、走る距離や山域などによって難易度や装備は変わってきます。
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距離が長ければ行動時間が長くなるので持つべき補給食も多くなりますし、距離が短くても高低差の大きい山域であれば行動時間は長くなります。
例えば新城の山々などを走った時はそう感じました。
トレイルランニングレースで新城32Kを走られた方はよくご存じかと思いますが、あの辺りは仮に軽装で走ったとしてもコース自体が走りにくく32Kでもかなり時間がかかる印象があります。
32㎞という短いレースであるにも関わらず、4時間近くかかるレースもあるのです。
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つまりコースの特徴に合わせて準備をする必要がありますが、その準備の中でもコース上にどんなものがあるのかを把握しておくことは極めて重要です。
例えばコース上に温泉があってそこをゴールにするのであれば、ちょっとしたタオルや着替えなども必要になってきますし、補給をコンビニで済ませるのであれば、持つ補給食量を減らす等工夫はできます。
日帰りトレイルランといっても、走ったことのないコースを走るのであれば準備することは意外と多いのです。
とはいえ日帰り登山と違って、何でもまさかの時に備えて持っていっては機動力が失われてしまいます。トレイルランニングの場合は装備の軽さも考慮する必要があります。
ひょっとしたらアレも必用かも?と思ってもすべて持っていくと機動力が犠牲になるので、装備は厳選する必要があるのです。
それがトレイルランニングやファストパッキングの醍醐味でもあるんですけどね。
日帰りトレランでの注意点
日帰りトレランで注意したいこととは、
・低体温
・水切れ
・道迷い
この辺りには特に注意したいです。
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登山でもこの辺りは気を付けるべきポイントですが、トレイルランランニングでは軽装であるがゆえにこの辺りのリスクには更に注意する必要があります。
以下でそれぞれについて解説していきます。
日帰りトレランの注意点①低体温
日帰りトレラン注意点の1つ目として、低体温が挙げられます。
特にトレイルランニングは軽装で山に入るので、注意が必要です。
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山を走るので、ランニング中は体温は高く維持されるのですが、通常の登山よりも汗をかきます。
なので、止まったときや道に迷った時などは一気に寒くなるというのはトレイルランニングをする人はだれしも経験があるのではないでしょうか?
低体温は、気温が下がったときだけでなく、その時に体が濡れていたり風速などによっても影響してきます。
そんなときの為に、荷物にならない薄手のフリースや透湿性のたかいゴアテックス素材などを使ったレインジャケットがあるといいでしょう。
日帰りトレランの注意点②水切れ
日帰りトレランの注意点として水切れが挙げられます。
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トレイルランニングの場合、登山よりも山深いところまで割と簡単に行けてしまいます。
ただその代償として山深いところまで来てしまったので、水が欲しい時に近くに購入する場所がないということはよくあります。
自分の知っているコースでしたら給水ポイントなども把握できているはずなので水切れは起きないかと思いますが、日帰りで行ったことのない山域に入った時には特に注意が必要です。
予め山と高原地図やインターネットでコース上に水場やエスケープルートがあるかどうかは確認しておきましょう。
日帰りトレランの注意点③道迷い
次の注意点として道迷いです。
トレイルランニングの場合、初めての山に行く際は地図をウォッチに入れて行動される方が多いかと思いますが、そうでない場合は道迷いに注意です。
これについては自分がこれまで通ってきた軌跡が表示されるGPSウォッチをつけておくと良いでしょう。
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それさえあれば、道に迷ってもその軌跡をたどって戻ればいいわけですからね。以下でGPSウォッチの効果的な道迷い対策について解説しています。
まあモードを変更するってだけですが、、笑 ただ道迷いには確実に役に立ちます!
参考にしてみてください。
ただトレイルランニングのトレーニングとして山に入るのであれば、最初からコースをウォッチに入れて走るのがおすすめです。
そもそもコースを確認しながら走っていては走力の向上にはつながっていきませんし、GPSなどを持っていないのであれば、緑地公園など思い切って走れる地形で走った方がずっと効率的と言えます。
その辺りは以下記事で解説しておりますので参考にしてみてください。この記事はSUUNTO製のウォッチで解説していますが、GPXデータをウォッチに入れて活用する機能は一般的になってきました。
私的にはSUUNTOが一番使いやすいので使っていますけどね。
日帰りトレランの補給食について
次に日帰りトレイルランの補給食についてです。
トレイルランニングにおいて補給食は重要であることは多くの方が既に分かっていることかと思いますが、その摂取の仕方や補給食の特徴について知っておくことも重要になります。
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まず、補給食の摂取頻度についてです。
これは行動時間1時間に対して補給食1本という基本計算にしましょう。
私の場合はジェル食を1時間に1本摂取するようなイメージで準備します。これはレースなどパフォーマンスの高い状態で走る場合でも練習時でも基本は同じ。負荷に関わらず行動時間で計算するのが低血糖を防ぐ上で重要です。
カロリーやGI値などは補給食によって異なるので、自分の体に合った補給食を見つけておくことはレース本番でも効果的です。
補給食と言ってもジェル食・ゼリー食・固形食といろいろあります。正直美味しいものは少ないですが、使用する前に自分に合ったものを見つけておくことが重要です。
トレイルランニングやファストパッキングの補給計画については以下記事を参照してみてください。
トレイルランニングの補給食については以下記事で解説していますので良かったら見てみてください。
日帰りトレランで使えるアイテム
次に日帰りトレイルランニングで使えるアイテムです。
何を揃えておくべきか分からない方は多いかと思いますが、以下のアイテムがおすすめです。
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・GPSウォッチ
・山と高原地図アプリ
・モバイルバッテリー
・エマージェンシーブランケット
・フリース
・レインジャケット
・マイクロウォレット
以下で解説していきます。
アイテム①GPSウォッチ
まずはGPSウォッチです。
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ランナーの型であればペースや走った距離の確認で使用する方が多いかと思います。
これ、山でも大活躍します。
私自身山の道迷いで何度かGPSでコース復帰したこともありますし、トレイルランニングでの戦略立てには欠かせないアイテムです。
これまで入手したGPSウォッチはSUUNTO 9 PEAKとSUUNTO 9 BAROです。
SUUNTO 9 PEAKについては以下記事でレビューしております。
【美しさと高い機能性】SUUNTO 9 PEAKレビュー!機能やデザイン、SUUNTO 9 BAROとの違いについて解説!
SUUNTO 9 BAROについては以下記事でレビューしております。
私はSUUNTOが好きで使っていますが、GARMINやPOLARも素晴らしいウォッチがあります。
お奨めのGPSウォッチを以下記事でまとめて解説しておりますので参考にしてみてください。
アイテム②山と高原地図アプリ
山と高原地図アプリもかなり使えます。これは特に新規の山を開拓したい場合にオススメです。
山と高原地図アプリに掲載されている山はきれいに整備されている場合が多く、トレイルランニングしながらルートを見る場合でも迷わない様な道が多いです。
時々分かりにくい道も掲載されているのでそういったところは入らない様にしましょう。
このアプリの良いところは以下の様に自分の現在地を地図上に表示してくれるところです。
地図は1枚¥500で購入できますが、毎週新しい山域にチャレンジするという登山家やトレイルランナーの方であれば月額性の「ホーダイ」プランがおすすめです、
全ての地図を見ることができるのです。
山と高原地図アプリについては以下記事で解説していますので参考にしてみてください。
アイテム③モバイルバッテリー
日帰りトレイルランにはモバイルバッテリーも必需品です。
私は以下のANKERのモバイルバッテリーを使用していますが、山でも日常生活でもかなり重宝しています。
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山では電波が届きにくい場所が多く(最近はそれでもかなり進歩してきましたが)、スマートフォンが電波を探そうとバッテリーを消耗する傾向にあります。
機内モードにしておくなどである程度のバッテリー消耗を抑える手はありますが、モバイルバッテリーを持っておくと安心感が格段に違います。
まさかの時にもモバイルバッテリーがあればスマートフォンだけでなく様々な電子機器を充電することができますので、必ず購入しておきましょう。
私が使用しているものはANKERの急速充電器ですが、これは旅行などでも使えますし自宅でも急いで充電したい場合には重宝します。
山で使うならばモバイルバッテリー自体を100Vから直接充電できるこちらのモデルもおすすめです。全て使い果たしてしまっても山小屋で充電出来たりしますからね。
場所や時期を問わずマストアイテムと言えます。
形状は板状のものが多かったですが、最近はよりかさばらない様なスティック状のものまで出てきています。
アイテム④エマージェンシーブランケット
次におすすめなアイテムはエマージェンシーブランケットです。
ぶっちゃけフリースやレインジャケットがあれば必要ないですが、全く身動きが取れなくなり、助けを待つときなどにエマージェンシーブランケットは活躍します。
私自身、大雨のトレイルランニングレース中にリタイアした時に、エイド地点までの移動中に使用したことがありますが、優れた保温性を発揮します。
また、裏返せば暑熱下で体温を下げるのにも使えますので1枚持っておくとかなり便利です。
アイテム⑤フリース
次におすすめなアイテムがフリースです。
これは薄くて軽量で速乾性に優れたものがいいでしょう。
具体的にはPATAGONIAのキャプリーンサーマルウエイトがオススメです。
あまりにも便利で着心地が良いので私は年間通じて着ています。しかも耐久性も高く、かれこれ4年近く使っていますが破れもほつれもないという驚異のアイテムです。
トレイルランニングやファストパッキングではなるべき荷物は少ない方が良いです。
その為には一度来たものを着替えずにそのまま着まわすことが必要になるので、フリースなどには速乾性と軽量性、保温性が求められます。
そういった意味でも山用のフリースは購入しておいて損はないはずです。
トレイルランで人気ブランドの「サロモン」で人気なのがこのミッドレイヤーです。
年間通じて着ることができますし、ファイントラックなどのベースレイヤーと合わせれば最強です!
アイテム⑥レインジャケット
次にオススメアイテムはレインジャケットです。
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日頃のトレーニングでも防寒着として重宝しますし、ウインドブレイカーよりも着ていて快適です。
トレイルランナーであればフライトシリーズのレインジャケットがおすすめです。
フライトシリーズはトレイルランニング用に開発された軽くて動きやすさを追求したレインウエアです。
レイヤーは薄いので走っていないと保温性は保てませんが、トレイルランやファストパッキングをする方であれば必ず持っておきたいモデルです。
ゴアテックス素材を使っているレインジャケットも様々で、通常の3レイヤーのモデルやシェイクドライを採用したものまで様々です。
アイテム⑦マイクロウォレット
日帰りトレイルランに意外と活躍するのがマイクロウォレットです。
私の場合、私服で待ちを歩くときは手ぶらで歩きたい派です。もうね、サコッシュすら持ちたくありません。
そんな方はトレイルランナーや登山愛好家の方に特に多いんじゃないでしょうか?
そうなるとどうしてもパンツのポケットに入れるのはスマホと財布です。最近はキャッシュレスになったので財布を持つ方は少なくなったかもしれませんが、現金を全く持たないのは少々不安です。
そんな方向けにオススメなのがマイクロウォレットです。
個人的にはCORURIのマイクロウォレットがおすすめです。詳細は以下記事で解説しておりますので参考にしてみてください。
この財布は必要最低限しかはいらないのですが、カードも小銭も入れることが出来るのでオススメです。
日帰りトレランを始めるにはまず必携品をそろえておこう
上記で日帰りトレランを始めるに当たって様々なアイテムを紹介してきましたが、オススメなのはレースの必携品をそろえておけば問題ないかと思います。
特にこれからトレイルランニングを始めようと思っていて、道具をそろえる気満々な方は、まず100㎞超えのレース必携品を揃えれば間違いないです。
どのみち必携品はレース参加に必要になるので「買っておいて損した。。」というものはないです。
トレイルランニングの必携品については以下記事で解説していますので、参考にしてみてください。
まとめ
今回は日帰りトレイルランニングの装備について解説しました。
マウンテンギアにはそれぞれ役割があります。
それを正しく理解して。適切な使い方をすれば自分の命を救うことになります。
装備自体もかなり軽量で無駄がないので、自宅においても邪魔になるものではありません。
楽しいトレイルランニング生活の為にも最初にこれらを揃えてみては如何でしょうか?
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