先日練習がてら群馬県境稜線トレイルに行ってきました。
以前からチャレンジしたいと思っていながらも暑くて行けていなかったコースです。
本記事は以下の方を対象にしています。
・群馬県境稜線トレイルについて知りたい
・群馬県境稜線トレイルに必要な装備について知りたい
・群馬県境稜線トレイルへのアクセスについて知りたい
・群馬県境稜線トレイルの注意点について知りたい
・群馬県境稜線トレイルの万座鹿沢口エリアについて知りたい
以下記事で解説していきます。
今回のトレーニング内容をYouTube動画にしてみました。(グッドボタン&チャンネル登録宜しくお願いいたします)
群馬県境稜線トレイルについて
群馬県境稜線トレイルは大きく5つのエリアに分かれます。
・万座鹿沢エリア
・草津温泉・長野志賀高原エリア
・ 野反湖エリア
・ 三国・四万エリア
・ 谷川エリア
全てトレイルをつなげると100㎞以上になるというロングトレイルです。
特徴としては距離の割に山と高原地図に書かれたコースタイムが長い印象があり、進みにくいことが地図からも推察されます。
また2000m前後の標高をずっと走ることになるので身体への負荷も大きく、一部だけ走りましたが非常に負担が大きかったように感じます。
今回私が走ったのが万座エリア。
全体的に熊出没注意地帯ですが、万座鹿沢口ではどういうわけかあまり目撃情報が少ないです。
今回は万座温泉をゴール地点にしたので、シェルターなども必用なく、気楽に走ることが出来ました。(きつかったけど)
群馬県境稜線トレイルへのアクセス
今回の群馬県境稜線トレイルチャレンジでは、四阿山鳥居峠から登りはじめました。
上田菅平インターで降りて、登山道を登っていくと鳥居峠の入り口が現れます。
鳥居峠は特に周りに何もないので、四阿山に向かう際には食料などは十分購入しておく必要があるでしょう。
縦走するなら万座温泉まで水場を含めて本当に何もありません。
鳥居峠から登らなくても縦走路の途中からでも登れる場所はたくさんあります。
景色の良い登山をしたいのであれば鳥居峠~万座温泉ルートは練習には効果的としてもあまりおすすめは出来ないですね。
万座温泉を起点に登ったりした方が景色的にも良さそうです。
群馬県境稜線トレイルの万座鹿沢口エリアのコースについて
今回チャレンジしたのは群馬県境稜線トレイルの序盤である万座鹿沢口エリア。鳥居峠から万座温泉までのコースです。
コースタイムでは12時間程のコースですが、スケジュールだとここをコースタイムの30%程度で走りたいところでした。
荷物は若干あるものの、レースの必携品とそう大差ない重量なので、このくらいでは走っておきたいところですね。
四阿山鳥居峠駐車場からスタート
群馬県境稜線トレイルのスタート地点は「四阿山登山口鳥居峠駐車場」です。
鳥居峠の入り口から登山口駐車場までは5㎞程の距離があり、車でガタゴトゆられながら走ります。
そしてしばらく行くとちょっとした広場があり、そこが四阿山鳥居峠駐車場です。
ここで登山届などを提出することもできるので、積極的に利用したいところですね。
群馬県境稜線トレイルは毛無山で一度登山道は途切れる
群馬県境稜線トレイルの万座エリアは途中でコースが途切れます。毛無山までは繋がっていますが、そこから先の御飯山を登りきったところでいったん登山道はなくなります。
そこから先に進むのであれば一度毛無山に戻って万座温泉まで林道を進むことになります。
万座温泉までは毛無山から約8㎞あり、本当に万座温泉までは人もいないですし当然水場もありません。
行動時間に見合った水量を持参しないと遭難する事間違いないでしょう。
群馬県境稜線トレイル(鳥居峠~万座温泉)を走って感じた特徴や注意点
群馬県境稜線トレイルを走って感じたのは
・水場がない
・全体的に進みにくい路面
・迷いやすい場所もある
・とにかく人がいない
以下で解説して行きます。
特徴や注意点①水場がない
群馬県境稜線トレイルの特徴として、とにかく水場がないということです。
水場がないとその区間の水分を持って走ることになります。
今回は事前の地図確認で水場も山小屋もないことを確認できていたので、最初から水2リットルを持参しました。
時期的にも8月末ということもあり、陽射しが強かったらかなり危ないです。
逆に荷物が少ない分水分の消費は少なくて済みますが、登山の方で多くの荷物を持つ方であれば目的地までの行動時間も長くなるので注意が必要です。
特徴や注意点②全体的に進みにくい路面
群馬県境稜線トレイルは序盤はとにかく進みにくい印象です。
アップダウンこそそこまでありませんが、路面自体が山の斜面に沿って傾斜していたり、足首まで浸かるような沼や水たまりがあったりするので、着地した後の蹴り出しがしにくいのです。
生田緑地で同じ条項を稼ぐトレーニングを行った場合なら、路面が硬いのでトレイルであってもそこそこのペースで進めるのですが、このコースはそうはいきませんでした。
こういう路面を走るととにかく全身を使って前に進むので、進んでいない割に疲労感がハンパないです。
特徴や注意点③迷いやすい場所もある
あとは何といっても土鍋山近辺に藪が多いということでしょう。
山と高原地図でも最終的に登山道の藪狩りが行われたのは2018年と書かれています。既に4年近く経過しており、藪が伸びやすい場所はコースがふさがれるくらいです。
私はGPSも山と高原地図アプリも持っているので難なく進めましたが、紙の地図しか持っていない人や自分の現在地が分からない人であればすぐ遭難するレベルの不鮮明さです。
こういう場所であればGPSウォッチの準備と山と高原地図アプリのダウンロードはかならずしておいた方がいいでしょう。
GPSの道迷い防止と山と高原地図アプリについては以下記事で解説していますので参考にしてみてください。
特徴や注意点④とにかく人がいない
群馬県境稜線トレイルの特徴として、とにかく人がいないということです。
四阿山から万座温泉まで走りましたが人に全く会うことがありませんでした。
登山口までのアクセスも良くないのであまり群馬県境稜線トレイルの麓から登山を使用という方がいないのかもしれませんね。
万座温泉で宿泊した宿「豊国館」
1日目のゴール地点である万座温泉は「豊国館」という宿に宿泊しました。
外観から既に重要文化財の様な風格があり、エントランスはおばあちゃんち感MAXで、非常に歴史のある宿でした。
「豊国館」は昔湯治宿だったらしく、非常に風情があります。
部屋は非常に質素ですが、風呂が最高でしたね。特に露天風呂はかなりいい雰囲気。一人旅にはこういう宿の方が良いなと感じる瞬間でした。
食事は豪華!朝食べた量が少なく、その後は補給食のみだったので無事食い散らかしました笑
翌日のトレーニングは万座鹿沢口駅スタートの峠走
翌日も同じコースと思っていましたが、身体に別の刺激を入れたほうがBtoBトレーニングとしては効果的なのではないか?
ということで、翌日は峠走のトレーニングにしました。
あまり気の進まないトレーニングですが、前日と違った要素のトレーニングを入れることは有効だと思ったのでやってみた感じです。
前日のトレイルでもう少し早いペースでの練習が出来れば良かったのですが、そういう感じにはならなかったので切り替えました。
コースは万座鹿沢口駅からスタート地点(車とめてある)あずま山鳥居峠駐車場まで走るコース
ロードとトレイルを織り交ぜた内容ですが、トレイルランニングのレースで嫌な感じのコース満載でした。
キャベツ畑がとにかく美しく、嬬恋の大自然を肌で感じた瞬間でしたね。
最後はあずまやまの登りでゴールですが、この林道感覚の登りがかなり身体に応える感じですが非常に良いトレーニングになっていると感じます。
とにかくこのあたりは嬬恋キャベツの畑が美しく、非常に暑い日でしたが走っていて楽しかったです。
群馬県境稜線トレイルに挑んだ際の装備
今回の群馬県境稜線トレイルにチャレンジした際の装備についてですが、具体的には以下の装備でした。
・トレイルランニングシューズ
・ザック
・急速充電器とコンセント
・フリース・ロングパンツ
・レインウエア
・補給食
・ハイドレーション(水)
・BUFF
・GPSウォッチ
・スマートフォン(山と高原地図アプリ)
・アクションカム(OSMO POCKET)
・ヘッドライト(Petzl Nao)
以下でその特徴について解説して行きます。
トレイルランニングで行くのであればあれこれ持ちすぎてもダメですし、持たな過ぎてもダメです。
以下で解説していきます。
装備①トレイルランニングシューズ
トレイルランニングシューズはNIKEのペガサストレイル3をチョイスしました。
トレイルランニングシューズの中では少し重量がありますが、個人的にはかなり気に入っている履き心地です。
クッションもかなりありますし、ロード区間でもトレイルランニングシューズ独特の硬さがなくて好きです。
これまでは緑地公園でのトレイルでしか試したことがなかったので、様々な地形のある縦走コースでどんな感じなのか確認しておきたかったのです。
ペガサストレイル3については以下記事で解説しておりますので参考にしてみてください。
装備②ザック
ザックはウルトラスパイアのザイゴスを持参しました。
レースでも大活躍しますが、ファストパッキングにもかなり使えます。本来ザックのデッドスペースに当たる箇所にもポケットがついていたりするのでかなりの収納容量がありますね。
走りながらでもファスナーを開封しやすいですし、使い勝手は気に入っています。
メインポケットにもけっこう荷物が入りますし、頑張ればストックシェルターも入れることが可能です。
ザイゴスについては以下記事でも解説しておりますので参考にしてみてください。
装備③急速充電器とコンセント
急速充電器とコンセントは必需品です。
これはコースの距離というよりか、行動時間で考えましょう。
スマートフォンは登山においては必需品です。確かにスマートフォンなしでも適切な判断ができる登山が理想的ですが、山と高原地図があれば問題解決が速いことは間違いないです。
自分の現在地も分かるわけですし。
ただそうしたアプリなどもスマートフォンが使えて初めて成り立つこと。急速充電器があればそれに越した安心はありません、
私はANKERの急速充電器を使っているので、4回分振フル充電可能です。
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登山では水と同じくらい必需品と言えるでしょう。
山で使用するのであれば以下の急速充電器などがオススメです。
装備④フリース、ロングパンツ
フリースとロングパンツも持参しました。
これはまさかの事態にも役立ちますが、1日目の縦走後の着替えですね。
万座温泉でマッタリした後に着る為ですが、遭難した時や救助を求める際に自分を守るためには深部体温を保っておく必要があるので、フリースとレインウエア、ロングパンツがあればかなり大きいです。
フリースとロングパンツがトレイルランニングの必携品とされることが多いのもうなずけます。
レースでタレて途中棄権する時にこれらを着るとほんとに温かいですから。
装備⑤レインウエア
レインウエアはノースフェイスのストライクトレイルフーディーです。
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トレイルランニング専用のレインウエアでノースフェイスが軽くて走りやすいことをコンセプトに開発した「Flightseries」というラインナップ。
動きやすいだけでなく、防寒性もあるので1枚持っておくとかなりいいです。
シェイクドライのレインウエアも良いのですが、私はどちらかというとこちらの方が好きですね。
濡れて肌にピタッとついてもストレスを感じないので、これからレインウエアの購入を検討されている方は是非。
装備⑥補給食
補給食については液状補給食とMCTオイルを持参しました。
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内容としては自作補給食(はちみつベースにプロポリスやローヤルゼリー、BCAA
などを配合したもの)と市販品では「ここでジョミ」や「アミノサウルスジェル」です。
ここでジョミやアミノサウルスについては個別でレビューしていますが補給食に関してはオススメを以下記事で解説しています。
装備⑦ハイドレーション(水)
ハイドレーションをザックに内蔵しました。
ソフトフラスクを前のポケットに入れようかとも思いましたが、それだと走りのバランスが取りづらいので背面に2リットル入れています。
レースの様に少量の水のみ入れて走れればいいのですが、今回は限られた水場しかないので全て自分で持つ必要があったからです。
装備⑧BUFF
トレイルランニングでBUFFはもう欠かせませんね。
濡らして身体を拭く時にも役立ちますし、いろんなことに使えます。
今のような熱い時期には汗もかなり落ちてきますから、視界がふさがれない様にするためには必需品です。
BUFFについては以下記事で解説しています。
装備⑨GPSウォッチ
GPSウォッチはSUUNTO9BAROを使いました。
トレーニングデータを取る目的で使用していますが、行ったことのない山域ではかなり重宝します。
ナビゲーションについては山と高原地図アプリがあれば必要ない気がしますが、自分の通ったルートを再度確認したい時には便利です。
詳細は以下記事でレビューしておりますので参考にしてみてください。
装備⑩スマートフォン(山と高原地図アプリ)
スマートフォンは今や登山に欠かせないアイテムになりました。
山と高原地図アプリについては以下記事でそのメリットについて解説していますので参考にしてみてください。
装備⑪アクションカム(OSMO POCKET)
アクションカムについてはOSMO POCKETを使用しました。
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GOPROと異なり最初からジンバルが内蔵されているので、手振れや水平ブレがなくかなりいい映像が撮れます。
今回YouTubeで上げた動画は殆どこのOSMOで撮影しています。(一部はスマートフォン)
具体的なレビューは以下記事で解説しておりますので参考にしてみてくださいね。
装備⑫ヘッドライト(Petzl Nao)
今は上位機種が出てしまいましたが、ヘッドライトについてはペツルのナオ(Petzl Nao)を使っています。
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武骨なデザインながらリアクティブライティングという自動調光機能を備えており、バッテリーの持続時間を設定すればその時間フルに働いてくれます。
かれこれ5年近く使い続けていますが全く壊れる気配がありませんからすごいです。
現在は最新機種の「スイフトRL」が同じリアクティブライティングシステム内蔵のヘッドライトで最も優秀でしょう。
まとめ
今回は2日で非常に良いトレーニングになりました。
単調なトレーニングにもなりませんでしたし、夏の暑さもしっかり身体に叩き込むこともできました。
緑地公園など起伏のあるコースで走ることもそれはそれで重要ですが、高地で荷物を持ってじっくり走るトレーニングもかなり重要だなと感じたひとときでした。
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