フルマラソンに挑戦される方であれば、レース品番に準備しておきたいのがエネルギージェル!
しかし、特徴や機能が多岐に渡る為、どのエネルギージェルを選んだらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか?
私は現在サブエガ(2時間40分台)のマラソンランナーですが、エネルギージェルは1レースで4本近く使用します。
そんなランナーの為に、今回はマラソンに必要な補給食について、その選び方やオススメについて解説するだけでなく、使用している代表的な原材料についても深堀して解説していこうと思います。
よって、
・マラソンにジェルが必要な理由を知りたい
・ジェルを取るタイミングについて知りたい
・マラソン初心者にオススメなジェルについて知りたい
・カフェイン入りのジェルについて知りたい
・ジェルのオススメな持ち運び方法について知りたい
と言った方には役立つ内容かと思います。
以下記事で解説していきます。
マラソンにジェルが必要な理由
まず最初に、マラソンにジェルが必要な理由について解説します。
マラソンと言えば長い距離を走るスポーツです。
ペース配分や給水計画は極めて大事なことですが、それと同じくらいジェルによるエネルギー補給も重要な要素です。
その具体的な理由としては、
・体に貯蔵できる糖質量には限りがある
・体が省エネモードにおちいらない
・脂質の利用が高まる
といった理由がある為です。
以下記事で解説していきます。
理由①体に貯蔵できる糖質量には限りがある
マラソン中にジェルが必要な理由として、身体に貯蔵できる糖質量には限りがある為です。
糖質は身体の中の骨格筋や肝臓にグリコーゲンという形で貯蔵されます。
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この貯蔵量と言うのは2000kcal程度だと言われています。
以下の表からも分かる様に、殆どが筋肉に貯蔵されていますよね?
この糖質は瞬時にエネルギー源として利用されるので、マラソン中も重宝されるのですが、生命活動にも利用されています。
つまりこの2000kcalを全て運動だけに利用することは出来ないのです。
そこでエネルギージェルによりエネルギー源である糖質を定期的に補給する必要があるのです。
こうしてジェルを使うことによって、不足分のエネルギーを補うことができるのです。
理由②血糖値が安定して体が省エネモードにおちいらない
マラソン中にジェルが必要な理由として、
血糖値が安定して身体が省エネモードにおちいらないためです。
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マラソンを走っている時には身体は生命活動と同時に、42㎞を走るために骨格筋を動かし続ける必要があります。
血糖値の安定とマラソンが関係あるの?糖質さえ補給しておけば問題ないのでは?と思う方もいるかもしれません。
ここで血糖値と自律神経の関係が登場します。
自律神経は生命活動を正しく維持するために様々な指標を設けており、その中の1つに「血糖値」が挙げられます。
ランニング中は糖質を使うわけですが、糖質を補給しなかったり、運動強度が著しく高い場合は血糖値が下がってきます。
そうすると、自律神経は身体を正常に働かせるために、疲労という形で身体を落ち着かせて「省エネモード」にしようとします。
これは身体を守る視点としては良いことですが、速くマラソンを走ろうと思った場合にはデメリットですよね?
そうならない為に、つまり、自律神経に正しく働いてもらうために必要なのが、「安定した血糖値」というわけです。
ジェルを取ることで血糖値が安定することはメリットと言えます。
理由③脂質の利用が高まる
マラソン中にジェルが必要な理由として、脂質の利用が高まるという事です。
マラソンの最中には先に解説した糖質だけでなく、脂質もエネルギー源として活用しています。
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脂質は糖質よりも多くのエネルギーを生み出すメリットがありますが、糖質ほど瞬時に使用できないデメリットがあります。
ただ、マラソンを速く走るためにはこの糖質と脂質のハイブリッドシステムを効率よく回す必要があります。
それにはトレーニングが1つの手段ですが、ジェルによる糖質補給により血中の遊離脂肪酸量が増えるという報告があります。
血中の遊離脂肪酸量が増えるという事はエネルギー量の大きい脂質をエネルギー源として使える状態を指します。
ジェルを選ぶポイントは?
マラソンに必要なジェルですが、選ぶ際にもポイントがあります。
具体的には
・味が美味しく飲みやすい
・低GI素材を使用している
・携行性に優れている
・自分に必要な成分が入っている
といった点に留意して選ぶと良いでしょう。
以下で解説していきます。
ポイント①味が美味しく飲みやすい
ポイントとして、味が美味しく飲みやすいジェルを選ぶということです。
ジェルは液状で飲みやすいものではありますが、味や物性などの違いにより飲みやすさは変わってきます。
まず味についてはマラソンのパフォーマンスと関係ないのではないか?と意外に感じた方は多いのではないでしょうか?
ただ、美味しさとエネルギー補給については密接な関係があります。
以下の図からも分かるように、美味しい食事と美味しくない食事では、食後のエネルギー消費量が変わってきます。
同時に食後の血漿ノルアドレナリン濃度も大きく変わっていることが分かります。
人間は、美味しいと感じる食品では身体の反応が違ってくるのです。
具体的にどう違うのかと言うと、味覚、嗅覚、味覚刺激により、血液中の「神経ホルモン(アドレナリン)が上昇し、それに伴いエネルギー代謝が亢進するのです。
つまりマラソン中に飲むジェルであっても美味しいと感じるものの方がジェルそのものの効果は大きく得られるという事です。
また、飲みやすさというのもポイントです。
ジェルであってもベースとなる糖質ののど越しが悪いと、のどに引っかかる感じを受けます。
これは既にランナーの方であれば経験済みかと思いますが、飲みにくく感じたりもしますよね?
美味しさと併せて、その辺りも留意しながらジェルを選ぶと良いでしょう。
余裕のないマラソン中だからこそ、のど越しって意外と大事なんです!
ポイント②低GI素材を使用している
ジェルを選ぶポイントとして、ベースとなる素材に低GI素材を使用しているということが挙げられます。
ランニングにおいて低GI素材を使用していることは、パフォーマンスに直結するので非常に重要です。
低GI素材を使うことで、補給してもすぐに血糖値が下がらないので、極めて重要なことです。
逆に低GI素材を使用していない糖を摂取した場合にどうなるのかと言うと、インスリンが一気に分泌されてしまい、補給食を摂取した前よりも血糖値が下がってしまういわゆる「インスリンショック」が起きてしまうのです。
そうならないためにも、自分自身に合った低GI素材を使用した補給食を選ぶことが重要と言えます。
私の場合、ジェルは自作することが多いのですが、ベースははちみつやマルトデキストリンなどで組むことが多いです。
ポイント③携行性に優れている
ジェルを選ぶポイントとして、携行性に優れていることも重要です。
これもマラソンにおいては非常に重要です。
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トレイルランニングであればレース中にザックを持参することになりますので、特に気にする必要はありませんが、マラソンであればランシャツやランパン、最近であればコンプレッションタイツが主流と言えます。
そうなると、ジェルはあまり大きなものは適さないという事になります。
そもそもポケットに入りませんし、取り出した際に落下してしまう事にも繋がります。
また、ジェルの包材で身体を傷つけてしまう可能性だってあるのです。
自分がジェルを入れやすい場所を考え、そこに収納できるサイズのジェルを選ぶというのも重要です。
ポイント④自分に必要な成分が入っている
ジェルを選ぶ際には自分に必要な成分が入っているものを選ぶのもポイントです。
低GIの糖質を摂取することだけでも効果はあるのですが、せっかく様々な機能を持つジェルがあるので、それらの機能を活用するというのもおすすめです。
マラソン後半の筋疲労に効果的な成分の1つにBCAAがありますが、昨今注目されているコラーゲンペプチドとの組み合わせによる相乗効果について学んだ。
こうして勉強すると面白い!… pic.twitter.com/Kz8DP96oiv
— ヒロ|マウンテンランニング研究所 (@AC71592310) March 20, 2024
例えばクエン酸であれば疲労感の軽減や、酸味によるリフレッシュもできます。
後半の身体の疲れを何とかしたいのであればBCAA等の成分を摂取することも良いでしょう。
レースのスタート前に必要な成分もありますが、レース中にも摂取したい成分があるのであれば、積極的にそうした成分の入ったジェルを選ぶことで記録の向上が期待できますよ!
機能面でのジェルの選び方
ここまでジェルを選ぶポイントについて解説してきましたが、ここからはジェルの機能面について解説します。
先に解説したように、ジェルには低GI素材が使われており、血糖値の維持だけでもかなりの効果があります。
ただ、様々な機能があるのでそれらも積極的に活用する必要があります。
具体的な機能としては、
・疲労感の軽減
・食感のあるもの
・足攣り対策
・糖質以外のエネルギー源補給
以上が挙げられます。
以下記事で解説していきます。
ジェルの機能①疲労感の軽減
ジェルの選び方のポイントとして、疲労感の軽減という視点が挙げられます。
マラソンにおいて疲労感と言うのは大きな敵ですよね?疲労感と言っても、筋肉疲労と脳からの疲労がありますが、両方とも押さえたいところです。
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筋疲労については、BCAAやコラーゲンペプチドなどを本格的に疲労が始まる前から摂取することで防ぐことができますが、厄介なのは脳からの疲労感です。
これがいわゆる30㎞の壁の大きな原因です。
筋肉的にはまだ疲れていないのに、突然全身を襲うあの倦怠感です。
これにはペース配分などの要素ももちろんあるのですが、脳からの疲労を感じにくくするというのもポイントです。
その為に効果的なのがクエン酸やカフェインです。
個人的には両方とも疲労感には効果のある成分だと感じます。
クエン酸の酸味により疲れた時にも気合が入る感じがしますし、カフェインについては疲労の受容体に結合することで、本格的な疲労を感じにくくなるというわけです。
ジェルの機能②食感のあるもの
ジェルの選び方として、食感のあるものを選ぶのもポイントです。
液状で飲みやすいジェルとはいえ、若干の食感が欲しい時ってありますよね?
私の場合完全な液状よりかは、若干ゼリー化しているジェルの方がマラソンには使いたいなと思います。
やはりジェルでありながらも食べた感じがしますし、腹持ち感も変わってきます。
トレイルランニングでは固形食を使う事もありますが、マラソンであれば飲みやすさが必要です。
ただ、それに少しでも物足りなさを感じているのであれば少し食感のあるジェルを選ぶのはおすすめですね。
ジェルの機能③足攣り対策
ジェルの選び方として、足攣り対策で選ぶということが挙げられます。
マラソン中であれば、足攣りに悩まされたことのある方は多いかと思います。
これはペースに対する筋持久力が低い場合に起きますが、基本的に皆さんマラソン大会では過去の自分や、目標とするタイムがあるはずなので、若干負荷を高めに走るはずです。
私もいつもそうです。
そこで問題になるのが足攣りです。
そんな時には、マグネシウムやBCAAなどの成分を積極的に摂るようにしています。
こうすることで、レースをしっかり走り切る可能性が上がります。
これまで途中で足が攣って完全に走れなくなっていたランナーさんにはおすすめです。
ポイントとしては攣ってからでは既に遅いので、スタート前やレース序盤から積極的に摂ることです。
私もレース前には比較的ミネラルの多いサプリメントを摂取して、レース序盤もマグネシウムやBCAA入りのジェルを摂取するようにしています。
ジェルの機能④糖質以外のエネルギー源補給で選ぶ
ジェルの選び方として、糖質以外のエネルギー源で選ぶという事です。
これにはMCTオイル(中鎖脂肪酸)が挙げられます。
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MCTオイルには、脂質代謝を促進する働きがあります。
記事の序盤に、糖質代謝と脂質代謝の話がありましたが、その脂質代謝により近づけてくれるものと考えてください。
他にもMCTオイルには疲労感を軽減する効果も報告されており、結果的にマラソンで必要なエネルギー源としてかなり重宝しています。
これまではジェル=糖質という印象でしたが、糖質とMCTオイルのハイブリッドで考えるとエネルギー補給だけでなく疲労感の軽減にも効果はあると感じます。
MCTオイルの効果については以下動画でも解説しておりますので参考にしてみてください。
ジェルに含まれる有効成分について
次にジェルに含まれる有効成分についてです。
よく見かける成分として
・糖類
・アミノ酸
・コラーゲンペプチド
・カフェイン
・MCTオイル
・クエン段
・マグネシウム
この辺りが挙げられます。
以下記事で解説していきます。
成分①糖類
最初に糖類です。
ランナーにとってエネルギー源となるもので、ジェルにはベース材料として入っています。
原材料表示に、「果糖ぶどう糖液糖」、「はちみつ」、「マルトデキストリン」、「パラチノース」などの表記を見たことのある方は多いかと思いますが、これが糖質です。
糖質にも種類がありますが、ジェルに使用されている糖質には低GI素材が多いです。
理由としては低GIの糖質を摂取するとインスリンの分泌が穏やかだからです。
インスリンの分泌が穏やかになると、ジェル摂取により上がった血糖値が下がりにくくなるというメリットがあります。
これによりエネルギー切れを起こさずにマラソンを走り続けることが出来るのです。
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エネルギー源となるものには糖質以外にも脂質がありますが、マラソンの最中には血糖値は安定している必要がありますし、他の生命活動でも糖質は必要ですので、ジェルでしっかり取っておく必要があります。
先にも解説しましたが、フルマラソンで消費するエネルギーは2500kcalありますが、身体に貯蔵できる糖質は2000kcal程度と、不足気味です。
その他の生命活動でも使う事を考えると、ランニングに使用できる糖質は更に限られているので、ジェルにより定期的に糖質を補給する必要があるのです。
成分②アミノ酸
次にアミノ酸です。
このアミノ酸は大きく分類して身体で合成可能な非必須アミノ酸と身体で合成できない必須アミノ酸に分類されます。
ランナーにとって最も必要になってくるのは必須アミノ酸のBCAAです。
BCAAは傷ついた身体を回復させる作用もありますし、筋肉の分解を抑える効果もあります。
しかも食物とは異なり、摂取してから30分程で小腸で吸収され、早期に骨格筋に作用するので、マラソンのレース中に活用することもオススメです。
私も自分でジェルを自作する場合はBCAAは必ず配合するようにしています。
最近ではBCAA入りのジェルも増えてきたので積極的に活用したいところですね。
マラソンにおけるBCAAの活用方法については以下動画でも解説しておりますので参考にしてみてください。
成分③コラーゲンペプチド
次にコラーゲンペプチドという成分です。
ロイシンと相乗効果をもたらして、身体のリカバリーを促進する働きがあります。
コラーゲンペプチドが入っているジェルはまだあまりないですが、マラソンのレース中であってもBCAAと一緒に摂取したい成分です。
コラーゲンペプチドの研究が進んでいるのは新田ゼラチンです。
城西大学駅伝部との共同研究を進めており、ハードな練習での怪我の防止に研究開発を進めています。
新田ゼラチンのコラーゲンペプチドを使った商品としてはランショットがおすすめです。
ランショットについては以下記事で解説しておりますので参考にしてみてください。
成分④カフェイン
次にカフェインです。
様々な効果のあるカフェインですが、マラソンランナーにとって必要な機能として「疲労を感じにくくする」という効果があります。
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人間は身体が疲れてくると、運動強度を下げようとする働きをします。
どうやって運動強度を下げるのかと言うと、疲労を感じさせることです。
疲労を感じるのは、アデノシンという神経伝達物質がポイントとなります。
このアデノシンが受容体に結合すると、人間は疲労を感じるのですが、このアデノシンに形が似ており、受容体に結合まで出来るのがカフェインなのです。
よって疲労を感じさせないためにはカフェインがアデノシンが受容体に結合する前に先回りして結合させておく必要があるのです。
その為、カフェインは疲労を感じる前から摂取しておくのがポイントです。
このマラソンにおけるカフェインの効果については以下の動画でも解説しております。
成分⑤MCTオイル
次にMCTオイルです。
別名中鎖脂肪酸とも言われるもので、「脂肪の燃焼を促進する」という機能性食品として販売されていることでも知名度が高いです。
摂取することで血中の遊離脂肪酸量を増やすことができ、マラソン中に脂肪の燃焼を促進する働きをします。
また、LT値付近での全身持久力を向上させる文献も発表されており、負荷の高い運動を長時間継続するマラソンランナーには合った成分です。
私もジェルを摂取する時にはMCTオイル入りのものを使用するか、MCTオイルのみ小型のものを持参して単体で摂取するなどしております。
MCTオイルの詳細については以下の記事でも解説しております。
成分⑥クエン段
次にクエン酸です。
クエン酸には色々効果がありますが、マラソンにおいて大きなメリットとなるのは乳酸の除去と、疲労感の緩和です。
乳酸と言えばマラソンランナーにとっては疲労物質。
ある程度は代謝して乳酸をエネルギーにすることができますが、ある一定のラインからそれが出来ずに身体に蓄積していきます。
その結果身体が動かなくなってしまうのですが、クエン酸はその乳酸を除去してくれる効果があるのです。
他にもクエン酸は筋肉疲労を遅らせる効果があり、その結果筋肉のパフォーマンスを向上させることに繋がるのです。
マラソンは、筋疲労との戦いでもありますので、序盤から積極的にクエン酸入りのジェルを摂取しておくことはメリットと言えるでしょう。
成分⑦マグネシウム
マグネシウムもマラソンランナーにとって重要です。
先にエネルギー源として糖質補給が重要だと述べましたが、そのエネルギーの代謝に役立つ成分です。
マグネシウムは、ATP(アデノシン三リン酸)合成に必要な酵素の活性化に関与するためで、このATPは、筋肉の収縮に必要なエネルギーの供給源であるからです。
また、マグネシウムは神経伝達物質の放出を調節し、筋肉の収縮と弛緩を制御するのに一役買っており、筋肉の収縮にも適切に作用します。
運動時に筋肉が正常に機能するためには、十分なマグネシウムが必要というわけです。
ジェルを取るタイミングは?
次に補給食を取るタイミングについて解説します。
ポイントとしては40分に1本取るという事です。
つまり私の場合2時間48分で防府読売マラソンを走った時にも、4本くらいジェルを取っていました。
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同じランニングでもトレイルランニングの場合はもう少し間をあけてジェルを取ることになります。
私がトレイルランニングを走る場合は60分に1本程度です。
これはマラソンの方が運動負荷が高いので、脂質代謝よりも糖質代謝寄りになるため、40分と短めの頻度としています。
あくまで私の場合なので、マラソンでも40分以上の感覚を開けて走れる人もいると思いますが、そこは各自でベストなタイミングを探ってみてください。
オススメとしてはマラソンレースペースに近いペースでトレーニングをする際に試してみるという事です。
私たち市民ランナーだけでなく、先頭集団を走るトップ選手もけっこうな頻度でジェルを摂取しています。
マラソン大会で、トップ選手がスペシャルドリンクを取るシーンを見たことがあるかと思いますが、あの中には市販のジェルと似たものが入っています。
そんなスペシャルドリンクをトップ選手であっても結構な頻度で取っています。
給水と同じくらいの頻度でスペシャルドリンク置き場って出てきますよね?
トップ選手もそのくらいの頻度で取っているので、市民ランナーの私たちもパフォーマンス維持のためには取るべきだと言えます。
補給食を摂るタイミングについては以下記事でも詳細に解説しておりますので参考にしてみてください。
マラソンにおすすめなジェルの組み合わせについて
次にマラソンにおすすめなジェルの組み合わせについて解説します。
マラソンは様々な体調変化がある種目ですよね?そんなマラソンではジェルを組み合わせて取ることがポイントです。
これはあくまで私の1例ですが、参考にしてみてください。
・スタート前
・レース序盤
・レース中盤
・レース終盤
に分けて解説していきます。
以下記事で解説していきます。
スタート前におすすめなジェルの組み合わせ
スタート前30分には、これからマラソンにより発生するダメージを抑えるBCAAやマグネシウムなどを重点的に摂取する様にします。
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私の場合は「SAMURAI GEL」や「オレは摂取す」など、比較的大きめのゼリーを飲んでおきます。
ゼリーなので、スタート前に飲んでも腹痛になりにくいので、私はいつもこのタイミングで飲みますね。
また、体脂肪を燃焼させるために、VESPAを飲んでおくことも多いです。
また、これはジェルではありませんが、Mag-onの顆粒を摂取します。
レース序盤におすすめなジェルの組み合わせ
まずはレース序盤におすすめなジェルの組み合わせです。
レース序盤にはエネルギーがまだある状態ですが、この先のエネルギー切れに備えてMCTオイル入りのジェルを飲むようにしています。
具体的にはSAMURAI GELの刀ですね。
9㎞など本格的にきつい波がくる前の余裕のある時に取っておくのがポイントです。
レース中盤におすすめなジェルの組み合わせ
次にレース中盤におすすめなジェルの組み合わせです。
18㎞~25㎞あたりのレース中盤には、エネルギーとリカバリーの両方を考慮したジェル補給が必用です。
ここからは後半の失速に備えてカフェイン入りのジェルや、エネルギー補給効率の高いジェルを飲むと良いでしょう。
カフェイン入りのジェルは本格的に疲労を感じる前に取るのがオススメですので、必ずこのタイミングで飲んでおくことがコツです。
また、気分を切り替えたい時や甘いジェルがきついと感じるのであれば、
・ここでジョミ
・メダリストエナジージェル
・SAMURAI GEL(刀)
このあたりがさっぱりしていてオススメです。
後半に向けてまだ余裕のあるタイミングですが、補給を忘れずにしていきましょう。
レース終盤におすすめなジェルの組み合わせ
次に30㎞からゴールまではレース終盤です。
終盤にも本当に余裕のなくなる時期と、まだ余裕のある序盤があると思います。
そんな終盤の序盤にはもう一度カフェイン入りを摂取しておくと良いでしょう!
この終盤の序盤には
・MAURTEIN(CAF)
・AMINO SAURUS
・SAMURAI GEL(鎧)
このあたりを飲むことが多く、終盤の終盤に向けて再度気合を入れる感じです。
ホントこの終盤のパートは長く感じますからね。
そして35㎞を越えてからは、身体へのダメージが少ないジェルやリカバリー効果の高いジェルを飲むのがおすすめです。
・メダリストエナジージェル
・アミノバイタルパーフェクトエネルギー
このあたりを飲むことが多いです。
上記はあくまで私の組み合わせですが、参考にしてみてください。
ポイントとしては有効成分は自分は欲しいと思う前に早めの段階で摂取しておくことです。
その辺りについては以下動画でも解説しております。
足攣り対策はどうしたらいい?
次にマラソンの足攣り対策です。
これはレース前日から考えておくのがポイントで、スタートラインに立った頃にマグネシウムやカリウムなどのミネラルが不足した状態にならない様にしておくことです。
その為にオススメなのが、顆粒や粒上のサプリメントを就寝前に摂取しておくことです。
私の場合、
・Magon
・2RUN
以上のサプリメントを摂取します。
就寝前にはMagon、レーススタート1時間前には2RUNを飲みます。
こうして予め足攣りに有効な成分を摂取しておくことでレース後半の足攣りが発生する確率を下げることが出来ます。
やるとやらないでは全く違うので、おすすめですよ!
マラソンにオススメなジェル
次にオススメなジェルについて解説します。
具体的には以下の補給食がオススメと言えます。
・SAMURAI GEL
・ここでジョミ
・AMINO SAURUS(アミノサウルス )
・KODA(旧Shotz)
・MAURTEIN(モルテン)
・アミノバイタルパーフェクトエネルギー
・メダリスト塩GEL
・VESPA
・WINZONE
・オレは摂取す
・Mag-on
・メダリスト エナジージェル
以下記事で解説していきます。
おすすめ①SAMURAI GEL
マラソンにオススメなジェルとして、「SAMURAI GEL」が挙げられます。
サブ5から単独トレーニングでサブエガまで持って行ったランナーが開発したエネルギージェルです。
エネルギー補給をコンセプトとした「刀」と、リカバリーをコンセプトとした「鎧」の2つのラインナップです。
エネルギー補給の「刀」には単にカロリーを追求するのではなく、脂質燃焼を促進する成分が入っており、リカバリーの「鎧」には回復に特化した成分であるBCAAやコラーゲンペプチドが配合されています。
あと食品開発メーカー出身のランナーが開発したので味が美味しいというのも特徴と言えます。
SAMURAI GELについては以下記事で解説しておりますので参考にしてみてください。
購入は以下のサブスリーラボ公式サイトから↓
おすすめ②ここでジョミ
マラソンにオススメなジェルとして、「ここでジョミ」が挙げられます。
この補給食の最大の特徴は、疲労した際に非常に美味しいという事です。
疲労回復に有効な成分も入っており、ランニング中の糖質補給にはかなりオススメできる補給食と言えるでしょう。
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私もマラソンだけでなく、トライアスロンやトレイルランニングにも活用しています。
疲れた時にジョミの酸味が心地よく、ジェルに美味しさは必要なんだと感じさせてくれた商品でもあります。
はちみつをベースに配合が組まれているので、血糖値の上昇も緩やかですのでマラソンに最適!
さらには形状も細長いので、最近主流のコンプレッションタイツにも入ります。
ここでジョミの詳細は以下記事で解説しておりますので参考にしてみてください。
おすすめ③AMINO SAURUS GEL(アミノサウルスジェル)
マラソンにオススメなジェルとして、AMINO SAURUS GEL(アミノサウルスジェル)が挙げられます。
ランナーからのフィードバックを元に開発されたこの商品は、開発者である嵜本さん自身もトップランナーです。
味についてもフルーティーで飲みやすく、商品により成分も異なるので、カフェインなど必要な成分が欲し場合も選択肢があります。
個人的にはのどに引っかかる感じがあるので、そこは気になる部分ではありましたが、ジェルの味は割り切っているという人であればオススメできます。
少し大きめなので、ランニングショーツの選定などはする必要はありますが、アームウォーマーに挟むなどすると良いでしょう。
味はけっこう強めですのでレース序盤に取るのが個人的にはおすすめです。
また、アミノサウルスジェルについては以下記事で解説しておりますので参考にしてみてください。
おすすめ④KODA(旧SHOTZ)
マラソンにオススメなジェルとして、KODA(旧Shotz)が挙げられます。
私が最初にトレイルランニングにチャレンジした時に使ったのがこの補給食でした。
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容量もありながら、コンパクトに収まっている特徴がありますので、必要最低限の装備で挑みたいマラソンにはかなりおすすめできるジェルです。
コーラ味で非常に摂取しやすいですが、むちゃくちゃ美味しいかと言えばそうでもありません。
ただ、ジェルの中では比較的のみやすいと感じたので、味にそこまでこだわらないランナーにはオススメできますね。
カフェイン入りなどもありますので、最初にどのジェルにするか迷った方にはオススメですよ!
包材の材質も硬めですので、折り曲げても問題ないので、マラソンレース中にも安心して使えるジェルですね。
おすすめ⑤MAURTEIN(モルテン)
マラソンにオススメなジェルとして、モルテンのカフェイン入りが挙げられます。
ハイドロゲルを使用しており、腹持ちの良いエネルギージェルでありながら、カフェインも入っているので後半の疲労には効果的です。
形状も細長いので、携行性にも優れています。
食感はかなりある方で、羊羹に近いと言っても過言ではないと思います。
価格が高いのがちょっと難点ですが、記録を狙うシリアスランナーの最後の燃料にオススメできるエネルギージェルです。
モルテンについては以下記事で詳細に解説しておりますので参考にしてみてください。
おすすめ⑥アミノバイタルパーフェクトエネルギー
マラソンにオススメなジェルとして「アミノバイタルパーフェクトエネルギー」が挙げられます。
このジェルとの最初の出会いは防府読売マラソンの30㎞地点で配布していたことでした。
他のジェルと異なるのはその物性です。若干ゲル状になっているので、腹持ちを重視される方であれば試してみる価値はあるでしょう。
モルテン程ではないですが、他のジェルと比較すると食感はある方です。
後半に体脂肪を燃焼させたい方にはかなりオススメできる補給食で、形状も細長いので、ショーツやコンプレッションタイツにも入れやすいです。
あと、開封した時にゴミが落ちないというのもメリットです。
おすすめ⑦メダリスト塩GEL
マラソンにオススメなジェルとして、メダリスト塩ジェルが挙げられます。
ジェルにはあまり塩が入っていることが少ないのですが、このジェルには入っています。
マラソンでは給水でスポーツドリンクを取ることが出来ますが、塩分を摂取することも極めて重要です。
理由としては、水分だけ摂取しても体は吸収できないからです。
そうなると結果的に水を取っても脱水症状に陥ってしまうというわけです。
私の場合、トレイルランニングのレースではミネラルと一緒に塩分を摂取できるタブレットを持参するのですが、メダリスト塩ジェルの様に塩分が入ったジェルであれば一石二鳥ですよね。
おすすめ⑧VESPA
マラソンにオススメなジェルとして、VESPAが挙げられます。
これまで紹介してきたジェルとは異なり、サラッとしているのが特徴です。
これまで解説してきたジェルは、ジェルそのものにエネルギー供給効果がありますが、このVESPAは、ランナー自身が持つ体脂肪の燃焼効率を上げることにウエイトを置いた商品です。
なので、ジェルとは別のタイミングで摂取して、体脂肪を燃焼させる使い方をするのがおすすめです。
※同じシリーズのWASPは、これまでのジェルと同じく外部エネルギー補給型のジェルです。
また価格もかなり高めであるというのもポイントです。
私の場合はマラソンのスタート直前でVESPAを摂取したり、トレイルランニングではレース中にも使っています。
味は飲みやすく、サラッとしているのでジュース感覚で飲むことが出来ます。
レース前に摂取するのは以下の少し大きなスパウトパウチ型のもの。
レース中に使用している小型のサイズは以下です。
おすすめ⑨WINZONE
おすすめなジェルの1つとして、WINZONEが挙げられます。
マラソン日本記録を樹立した鈴木健吾選手がアンバサダーになっているあのジェルです。
日本新薬が開発した補給食で、大きな特徴としては脂質代謝を促すガルシニアが入ったジェルです。
ガルシニアは最近ではプロテインにも使用されており、体脂肪をレース中に爆発させるにはかなりオススメできる補給食です。
レース中に効率的に脂質代謝をさせるには日々のトレーニングで脂質代謝優位にしておく必要がありますが、それに加えてガルシニアをジェルで取るのもオススメです。
おすすめ⑩オレは摂取すジェル
次におすすめのジェルが「オレは摂取すジェル」です。
一言で言うと、機能性と美味しさを両立させたジェルと言えます。
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エネルギーとリカバリーに分かれており、用途が明確ですのでランナーにとっては選びやすいジェルと言えます。
エネルギーはピーチ味、リカバリーはゆず味と比較的馴染みやすい味ですね。
「オレは摂取すエネルギー」については爽やかなピーチ味で、ガツンとくる甘さが特徴。のど越しはそこまで良くないですが、気にならない方であればおすすめできます。
「オレは摂取すリカバリー」については、苦みが少し強めです。
BCAAが配合されているので致し方ないのかもしれませんが、レース後半に飲むには少しきついと感じる方はいるかもしれません。
ただ、こうして用途が明確であると良いですよね!パッケージ自体も目を引くものだと感じます。
オレは摂取すの詳細については以下記事で解説しておりますので参考にしてみてください。
おすすめ⑪Mag-on
次におすすめのジェルが「Mag-on」です。
体に吸収されやすい水溶性マグネシウムを使用しており、筋肉の収縮をスムーズにしてくれます。
フレーバーの種類が多く、選ぶ楽しさがあるというのもポイントです。
ランニングにおいて足攣り対策で最も効果的なのは、レースペースでの筋持久力を付けることですが、レース序盤にこうしたマグネシウム入りのジェルを補給することも重要です。
Mag-onの詳細については以下記事で解説しておりますので参考にしてみてください。
おすすめ⑫メダリスト エナジージェル
次にオススメなのが「メダリスト エナジージェル」です。
シンプルな原材料でとにかく美味しいジェルです。
有効成分の配合は少ないですが、とにかく味が良いのでレース中にきつくなった時にも美味しく食べられるのがポイントです。
また、他のジェルとは異なり、少し硬めのジェルですので、腹持ち感があるというのもポイントです。
個人的には、HONEY&APPLEが爽やかな甘みで好きですが、他にも様々なフレーバーがありますので選ぶ楽しさもあります。
パッケージは少し大きめですが、この味と食感であればマラソンだけでなくトレイルランなどでも活用できるのではないかと思います。
メダリストエナジージェルの詳細については以下記事で解説しておりますので参考にしてみてください。
まとめ
今回はマラソンにオススメなジェルについて解説させて頂きました。
これまで後半の失速に悩まされていた方は是非ジェルを試してみてください。
私も最初はこれでエネルギー切れを防げるのか?と半信半疑でしたが、マラソンの合間に数回に分けて使うことで記録の向上に繋がりましたからね。
是非本記事を参考に選んでみてくださいね。
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