今回はジェル補給食の中でも足攣り対策に定評のあるMag-onについて解説致します。
・Mag-onの特徴について知りたい
・Mag-onの足攣りへの効果は?
・Mag-onの携行性や内容量は?
・Mag-onを摂取するタイミングについて知りたい
・Mag-onはどんなシーンにおすすめ?
といった方には役立つ内容かと思います。
以下記事で解説していきます。
Mag-onの基本情報
まずMag-onの基本情報について解説します。
・カロリー
・原材料
・内容量
に分類して解説していきます。
基本情報①カロリー
Mag-onのエネルギー
についてですカロリーは120kcalです。
他のエナジージェルと比較したところ比較的高い方かと思います。
ちなみに他のジェルは以下の通りです。
・Mag-onジェル:120kcal
・KODAENERGYGEL:117kcal
・HIGHTEN:32.6kcal
・MEDALISTGOLD:106kcal
・MEDALISTCOFFEE:105kcal
・AMINOSAURUS:122kcal
といったところです。
この様に比較すると比較的高めの分類であることが分かりますが、
この補給食のカロリーは正直なところあまり重視する必要はないかと思います。
理由としては、こうしたエナジージェルは糖質の補給を目的として摂取するよりも、自律神経に作用させるために使うためです。
そうすることである程度の運動負荷で走ると、脂質代謝優位で走ることができますが、この代謝経路を用いて走ることがマラソンには重要であるとされています。
理由として、フルマラソンであれば消費カロリーは2500kcal近いカロリーを消費するわけですが、これは身体の体脂肪をある程度使わないと足りないからです。
速いペースで走った場合には、どうしても最初は糖質代謝になってしまいがちですが、トレーニングにより同じペースで走っても脂質代謝優位に走れることになるのです。
ただこの脂質代謝には安定した血糖値が大前提です。
血糖値が低くなると、身体の生命活動に使う糖質がないと身体が判断し、運動をやめるように指令を出します。
これがよく言われる30㎞の壁というものです。
そうならないためには血糖値を安定させて、脂質代謝を始め様々な代謝や生命活動が問題なく行われる必要があるわけです。
基本情報②原材料
次にMag-onの原材料についてです。
「マルトデキストリン(国内製造)、果糖リンゴ、果汁/クエン酸、クエン酸ナトリウム、リンゴ酸、香料、水酸化マグネシウム、グリシン」
といった内容です。
ベースとなる糖質はマルトデキストリンを使用しています。
マルトデキストリンはGI値が高く、吸収が早いことが特徴です。
一気にインスリンが分泌されるので、長距離ランニング中に合う人と合わない人がいるかと思いますが、速やかにエネルギーが必要な人にはおすすめできます。
あとは運動時の疲労を軽減するクエン酸やMag-onの特徴である水溶性マグネシウムが使われていますね。
基本情報③内容量
次にMag-onの内容量についてですが、41gです。
これは他のエナジージェルと同程度の内容量ですね。
他のジェルと比較しても40g~50gあたりの商品が多いので標準的と言えます。
ここは難しいところで、あまりにも容量が大きいとエナジージェルのパックが大きくなり、マラソン用で使用する際に携行性がよくないという問題点があります。
ただ、この点Mag-onは同じ量入っているジェルと比較してパックがコンパクトであるのがメリットだと感じますね。
Mag-onの特徴について
次にMag-onの特徴について解説します。
・インフォームドチョイスに対応
・携行性に便利なサイズ
・水溶性マグネシウム配合
・マルトデキストリンによる速やかな糖質吸収
・折り曲げても大丈夫な包材強度
・携行性に便利なサイズ
特徴①インフォームドチョイスに対応
Mag-onはインフォームドチョイスに対応しています。
これはメーカーとしては結構重要です。
なぜならドーピング検査が必須のトップ選手に使ってもらうことまで考えると、インフォームチョイス対応の補給食の方が良いからです。
それには原材料から製造工場のコンタミ対策を始めとする様々な要件をクリアする必要がありますが、この先のスポーツ業界には必要なことだと感じます。
特徴②水溶性マグネシウム配合
次の特徴として、水溶性マグネシウムを配合しているということです。
マラソンの様に多くのミネラルを排出しながら、高いレベルでの筋持久力を必要とするスポーツでは、筋肉が円滑に動き続ける必要があります。
この円滑な筋収縮にはマグネシウムやカルシウムが必要となるのです。
Mag-onには水溶性マグネシウムが含まれているので、レース中の足攣り対策となるわけです。
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足攣りへの最も効果的な対策としては、ペースを落として運動負荷を下げることですが、予め身体にこういったマグネシウムが入っているのはメリットです。
足を攣らせないためには、ターゲットペースでも耐えうる筋持久力を付けることと、レース前から十分にマグネシウムを摂取しておくことです。
そういった意味では水溶性マグネシウムが入ったMag-onを摂取するメリットはあるかと思いますね。
特徴③汗と一緒に失われるナトリウム配合
Mag-onの特徴として、汗と一緒に失われるナトリウムを補給することが出来ます。
マラソンや他の長距離ランニングイベントにおけるナトリウム補給は重要です。ナトリウムは体内の電解質の一つであり、汗をかいたり運動をすることで失われる重要な栄養素です。
ナトリウムは体内の水分バランスを維持し、神経や筋肉の正常な機能にも必要です。
長時間の運動中に大量の汗をかくと、ナトリウムの損失が増加し、ナトリウム不足が進行すると様々な問題が発生しますが、その中の1つに脱水が挙げられます。
ナトリウムの減少は体内の水分バランスを乱し、脱水のリスクが高まります。脱水は運動パフォーマンスを低下させ、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
水を取ってもナトリウムとのバランスが重要で、水を取った分ナトリウムも摂取しないと意味がありません。
また、マグネシウムと同じく筋収縮にも影響します。
ナトリウム不足は筋肉の収縮に影響を与え、筋肉の疲労を増加させる可能性があります。これはマラソン中に持久力を維持するために問題を引き起こす可能性があるわけです。
あとは低ナトリウム血症もあります。
ナトリウム不足が進行すると、頭痛やめまいなどの神経系の症状が現れることがありますので、一定量のナトリウムは摂取する必要があります。
ただ、摂り過ぎても同じく体内のナトリウムバランスが崩れるので、注意が必要です。
特徴④マルトデキストリンによる速やかな糖質吸収
ベースとなる糖質にはマルトデキストリンを配合しています。
マルトデキストリンはスポーツパフォーマンスを向上させるためにエネルギー供給と糖質補給の重要な役割を果たす炭水化物源としてスポーツ栄養に広く使用されています。
高いグリコーム指数(GI)を持つ炭水化物であるため、血糖値を急激に上昇させる効果があります。これは、運動前や運動中に急速なエネルギー供給を必要とする場合に有用です。
特徴⑤折り曲げても大丈夫な包材強度
Mag-onの特徴として、折り曲げても穴が開かない包材強度が挙げられます。
他の包材と比較して、Mag-onの包材は極めて丈夫だと感じます。
ランニングショーツの中で半分に折り曲げても安心できます。
何度か折り曲げてもシワになりませんし、折り曲げた時にピンホールになる感じがしません。
たまにありますよね?何度か折り曲げて保管したために穴が開いてジェルが出てしまう事って。
そういった心配がないというのもMag-onの特徴と言えます。
特徴⑥携行性に便利なサイズ
Mag-onの特徴として、携行に便利なサイズであるということです。
エナジージェルにはサイズが様々あり、大きめなジェルも存在します。
トレイルランニングの場合はザックがあるのであまり気になりませんが、マラソンの場合はショーツのポケットに収まる大きさでなくてはなりません。
Mag-onは他のジェルと同じ40g程度の容量がありながら、コンパクトなサイズです。
マラソンにもトレイルランニングにも、トライアスロンにも十分活用できるでしょう。
Mag-onの足攣りに対する効果は
次にMag-onの足攣りに対する効果についてですが、これについてはあると感じます。
ただこれは運動負荷によるところが大きく、例えばマラソンでチャレンジペースで走るのであれば、筋持久力が十分でないとMag-onを摂取してマグネシウムを摂取しても効果はないでしょう。
ただ、マグネシウムを摂取することは足攣り対策に有効であることは間違いありません。
スタート時点で身体にミネラルが不足していると、比較的ゆとりのあるペースでも身体が痙攣することはあるので、そういった意味でマグネシウムを予めしっかり取るのは重要なことだと感じます。
十分なトレーニングを積み、無理のないペースで走ることで足攣りを抑えることは出来ます。
Mag-onを飲むベストなタイミングは?
次にMag-onを飲むベストなタイミングについて解説します。
私が感じたところですが、
・Mag-onはレース直前から序盤
・攣ってからでは遅い
・レース前は粉末
といった認識でいれば良いのではないかと感じています。
Mag-onはレース直前から序盤
Mag-onを飲むベストなタイミングについてですが、
これはレース直前からレース序盤に摂取すると良いでしょう。
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十分なカルシウムとマグネシウムを摂ることで、筋肉の収縮や緩和が円滑に行われやすくなり、攣りのリスクを減少させることができます。
攣ってからでは遅い
攣りが発生した際にマグネシウムやカルシウムを直接摂取することは、症状の緩和にはあまり効果的ではないと感じます。
以下の動画でも解説しておりますが、攣りが発生したら、まずは休憩し、ストレッチやマッサージを試してみることが重要です。
実際そうすることでマラソンレース中に攣ってもレースペースまで戻すことが出来ました。
逆にマラソンよりも運動負荷の低いトレイルランニングやトライアスロンであれば釣った際にも効果はあると感じました。
レース前は粉末
また、レース前日に食事と一緒にMag-onの粉末サプリを飲むこともおすすめです。
これを飲んでおけばレーススタート時には十分なマグネシウムが身体に充填されるので、脚が攣るリスクというのは大きく下がるかと思います。
当然ながらオーバーペースで走り続けるとさすがに攣ると思いますけどね。
実際にMag-onを飲んでみた感想
次にMag-onを飲んでみた私の感想です。
・味
・マラソンでの感想
・トレイルランニングでの感想
に分類して解説します。
以下記事で解説していきます。
感想①味
味については美味しいですが、少し口にまとわりつく感じがあります。
レース序盤に摂取するのであれば全く問題ないと思いますが、呼吸も苦しく余裕もなくなる後半に摂取するのであれば正直なところきついです。
あともう少し酸味が多くても良いのではないかと感じましたね。
マラソンの場合、少し強めの味の方がピリッと刺激が入って個人的に良いと感じます。
これがクエン酸による疲労感の軽減なのかもしれませんが、そういった印象を私は受けています。
感想②マラソンでの感想
以前に参加したマラソン大会、「第8回水戸黄門漫遊マラソン」では、10月段階でサブエガを目指して走りましたが、これが私にとっては若干のチャレンジペースでした。
コースのアップダウンも少しあったのでそこで削られてしまい、筋持久力のなさが露呈しました。
結果的に30㎞で完全に足が攣ってしまい止まってしまいましたが、その後にまた走りだすことが出来たのは
予めMag-onによりマグネシウムを摂取していたことが良かったと考えられます。
チャレンジペースでなければそもそも攣ることもなかったと思いますが、筋肉疲労とミネラル摂取のバランスについてその重要性を感じたレースでしたね。
感想③トレイルランニングでの感想
次にMag-onのトレイルランニングでの使用感です。
多分トレイルランニングぐらいの運動負荷だと最も効果を感じるのではないでしょうか?
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トレイルランニングはマラソン以上の距離や時間を走るスポーツですが、それが出来るのは運動負荷がマラソンと比較して少ないからです。
とは言え様々な地形を走るので筋疲労はあり、攣ることはあります。
その対策にMag-onを摂取することはかなり効果があり、私の場合マラソンよりもトレイルランニング向きの商品だなという印象ですね。
Mag-onのジェルだけでなく、スタートと途中のエイドで粉末のMag-onを取ったことも良かったのではないかと感じています。
まとめ
今回はMag-onについて解説しました。
これまで足攣りに悩まされていたランナーにとってはオススメできるエナジージェルです。
ただ攣り対策には筋持久力を向上させることに勝るものはないので、そのトレーニングと併せて補助的に摂取するといいでしょう。
特に前日の顆粒はオススメですので試してみてくださいね。
以下記事ではMag-onを始め、おすすめの補給食について解説しておりますので参考にしてみてください。
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