マラソンからトレイルランニングに使えるGARMINのGPSウォッチ、Forerunner965を購入しました。
私は現在、サブエガのマラソンランナーでトレイルランニングを主戦場としたアラフォーランナーです。
マラソンだけでなくトレイルランニングまで視野に入れるのであれば、GPSウォッチの機能にはこだわる必要があります。
私自身GPSウォッチは様々な機種を試してきたのですが、機能や価格帯も多岐に渡るので、選ぶのも難しいですよね?
そんなサブエガランナーでありトレイルランナーである私が今回Forerunner965のレビューをしてみたいと思います。
Forerunner965を購入した理由
まずForerunner965を購入した理由について解説します。
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これまでガーミンのGPSウォッチはForerunner255を使っていました。
Forerunner255は新型の光学式心拍計を搭載したモデルで、これはこれで素晴らしいウォッチでした。
マラソンやウルトラマラソンには充分使えるのですが、ロングのトレイル、ランニング、レースなどを視野に入れた場合、地図機能がないというのがのがネックでした。
ロードの練習ではForerunner255を使用し、トレイルランニングではSUUNTO9を使ってきました。
SUUNTO9も買ってからずいぶん時間が経つので、ここでいちどGPSウォッチを新しくしようと思ったわけです。
Forerunner965を購入した決め手となったのが、体調管理まで含めた様々な機能を搭載しているという点と、美しく視認性に優れたディスプレイです。
Forerunner965の商品内容
次にForerunner965の商品内容について解説します。
入っているものはシンプルで
・Forerunner965(本体)
・充電用ケーブル
・ステッカー
・取り扱い説明書
以上です。
箱の中身は意外とシンプルで、Forerunner965の本体とケーブルと説明書しかついて来ません。
後はガーミンのステッカーがついてくるので、これはもう車に貼ること決定ですね。
充電ケーブルは、根本がタイプCとなっており、ちょっとびっくりです。
Forerunner255は根本がUSBと同じ形の差込口だったので、これからはタイプCの時代なのかな?と感じたくらいです。
Forerunner965の特徴
次にForerunner965の特徴について解説します、
特徴としては以下の点が挙げられます。
・美しいウォッチフェイス(画面)
・GPSの正確さ
・正確な光学式心拍計
・見やすいワークアウト画面
・操作しやすいタッチスクリーン
・抜群のバッテリー容量
・カラー地図機能がすごい
・VO2MAX測定機能
・コンディションを数値化できるHRVステータス機能
・データ移行が簡単
・驚きの軽量性
以下記事で解説して行きます。
特徴①美しいウォッチフェイス(画面)
Forerunner965のウォッチフェイスはとにかく美しいです。
日頃ウォッチをつけている時であっても見やすいですが、トレーニングを始める時は特にその良さを感じます。
これまでForerunner255も画面の美しさは良いと思っていましたが、965に関してはさらに美しいです。
Apple Watchの画面を大きくしたようなそんなイメージですね。
これは特にトレーニング直後にワークアウトデータを振り返る時にも便利です。
このForerunner965の美しい画面にはAMOLED(アクティブマトリクス式有機EL)ディスプレイを採用しています。
これまでのGPSウォッチは液晶画面でしたが、自ら発光する仕組みですのでかなり明るく感じます。
比較するとこの違い !
Forerunner255と比較して明るくてより見やすくなりましたよね!
GPSウォッチは斜めから見ることもあるかと思いますが、そんな時にもかなり見やすいです!
特にシリアスなトレイルランニングでは時計を傾けた状態での見やすさはかなり重要な要素となってきます。
他社のGPSウォッチにはAMOLEDディスプレイは搭載済みでしたが、GARMINではForerunner965が初めて。
解像度は454×454ピクセルというこれまでのForerunner955の260×260ピクセルをかなり上回った形になります。
AMOLEDディスプレイになったことでバックライトの遅れなどもなく、ウォッチを確認したい時にすぐに確認することができるので、見やすさを求める人にはかなりおすすめできます。
特徴②GPSの正確さ
次にForerunner965のGPSの正確さについてですが、これはやはり素晴らしい!
Forerunner255と同じくGNSSマルチバンドで走りましたが、ビビるくらい正確です。
いつもロングランの時には少し木陰を走る時があるのですが、そこで以前使っていたGPSは一瞬ロストすることがありました。
ほんと一瞬ですけどね。
その点このForerunner965は全くズレることもナシでした。
それにしてもこのGARMINのGNSSマルチバンドはすごいです。
同じくGNSSマルチバンドを搭載しているForerunner965を使用していた時から感じていたことですが、
複数の衛星を同時に拾えるってのはこんなにもGPSウォッチに正確性を持たせるものなんですね。
これまでは「みちびき」を拾えるGPSウォッチが非常に精度が高いと言われており、実際に精度も高かったのですが、GNSSマルチバンドがこんなにも正確だとは思ってもいませんでした。
これならトレイルでのガイド機能でも、現在地と若干のズレがあるなどの事態は避けられそうです。
特徴③正確な光学式心拍計
次にForerunner965の光学式心拍計です。
Forerunner255と同じく6つのセンサーを搭載しているのでこれまた正確です。
特に感じるのは睡眠データを測定している時です。
当たり前ですが、睡眠時の心拍もしっかり取ってくれてますし、睡眠の深さやそこから予想される回復なども算出してくれます。
特にvo2maxをしっかり割り出すには心拍データを正確に取る必要があるので、Forerunner965の光学式心拍計はかなり良いです。
ただ、最近発売されたCOROSのAPEX2の光学式心拍計と比較すると、Forerunner965はどうしても高心拍領域が苦手な様です。
この辺りについては、以下記事で解説しておりますので参考にしてみてください。
特徴④見やすいワークアウト画面
次にForerunner965の見やすいワークアウト画面です。
ワークアウト画面のウォッチフェイスは自分で設定できるのですが、私の場合、ロード、ランニング要素については以下のようにしています。
・タイム
・ペース
・距離
・心拍
以上の項目です。
トレイルランニングであれば、これに加えて、累積標高までの情報も入れ込みます。
実際に起動させると、非常に見やすいです。
画面も大きいですし、その上画面も美しいのでもはや言うことなしです。
特徴⑤操作しやすいタッチスクリーン
Forerunner965は、タッチスクリーン機能を採用しています。
つまりスマートフォンの様に画面を直接タッチして操作をすることが出来るというわけです。
とは言え私の場合、あまりタッチスクリーンって使わないんですよね。汗をかいている時でかつシリアスに走っている時は何かと誤作動もつきものです。
そんな時に操作しやすい物理ボタンも同時に使えます。操作方法についてはこれまでのForerunner255などの前世代機種と基本同じです。
これは以前から使用していたSUUNTO9でも同じ様に物理ボタンで使っていました。
ただ、タッチスクリーンはワークアウト以外の日常使用では使うことが多いです。
簡単にスクロールできますし、動きも滑らかですので使っていて心地いいですね。
特徴⑥抜群のバッテリー容量
次にForerunner965のバッテリー容量についてです。
ここが皆さん気になるところではないでしょうか?
マラソンだけでなくトレイルランニングまで視野に入れて使用するのであれば、バッテリー容量は気になるところ。
・GNSSマルチバンドを起動させた状態で24時間
・GNSSマルチバンド+音楽機能を起動で10時間
といったところです。
音楽を聴かないのであれば100マイルレースでも使えますし(途中からGPS感度変更になるかと思いますが)、マラソンやウルトラマラソンは全く問題ないでしょう。
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また、トレイルランニングでもIZU TRAIL JOURNEYぐらいであればGPS機能をMAX
で音楽再生まで起動させて使えるということです。
もちろんGPS感度を少し下げたら更に長時間使用できますからね。
これだけスタミナと機能の両立したウォッチも珍しいでしょう。
特徴⑦カラー地図機能がすごい
Forerunner965は地図機能が付いています。
GARMINだけでなく、地図機能については山での使用を想定した機種にはついているものですが、Forerunner965の地図機能は個人的に感動レベルでした。
まず地図がカラーだということ。
次に走ったことのない土地で指定した距離のコースを作ってくれるラウンドトリップ機能という機能もあります。
出張の多いランナーにもおすすめですね。
また、オリジナルコースを作成して、コースを作ってくれる機能もあります。
このあたりのForerunner965の地図機能については以下記事で解説しておりますので参考にしてみてください。
特徴⑧VO2MAX測定機能
Forerunner965は正確な光学式心拍計が付いていることから、トレーニング負荷をデータとして収集することができます。
その結果、ランナーの速さの基準となるVO2MAXを正確に割り出すことが出来ます。
マラソンのタイム向上においてはVO2MAXだけがすべてではなく、筋持久力などの要素も重要な要素となります。
ただ、マラソンが速い人は例外なくVO2MAXが高いので、この数値を高くするためのトレーニングはすべきでしょう。
この辺りの詳細については以下記事で解説しておりますので参考にしてみてください。
特徴⑨コンディションを数値化できるHRVステータス機能
次にランナーのコンディション管理に役立つ、HRVステータス機能についてです。
これまで私自身、コンディション管理には自分の感覚を元に練習量や負荷を調節してきましたが、それがレースでうまくハマる時もあれば、そうでない時もありました。
そこで活躍するのがこのHRVステータス機能です。
簡単に言うと、心拍データを参考にして自律神経などコンディション管理に必要な要素を数値化してランナーにトレーニング時に提案してくれるという機能です。
もちろん生のデータをGARMIN CONNECTで確認することも可能ですので、分析してしっかり体調管理した人にもおすすめです。
かつてのGPSウォッチのデータはGPS機能そのもの以外あまり参考にならなかったですが、最近のGARMINは本当にすごい。。
今まではずっとGPSウォッチを着用することはなかったのですが、あまりにもいろんなデータが取れるので最近はずっと付けています。https://t.co/14odVj76io… pic.twitter.com/7j0K2gVYIn— ヒロ (@AC71592310) March 1, 2024
このHRVステータス機能を活用してコンディション管理を行う際に、練習量や負荷を落とすことには変わりはないのですが、やはりデータ化されると自分の中で
「そろそろ練習できるかな?」と思っても、考え直すことができるのです。
HRVステータス機能の特徴や活用方法については以下記事で解説しておりますので参考にしてみて下さい。
特徴⑩データ移行が簡単
次にForerunner965のデータ移行です。
以前Forerunner255を使い始めた時にガーミンコネクトを使い始めたので、
その時の内容がそのまま同期されます。
音楽再生機能のSpotifyの認識や、Forerunner965とオーディオを同期させたりなど最初に少しやることがありますが、ほぼ全てのデータがスムーズに移行されてちょっと感動です。
Forerunner255でとっていた睡眠データなどもそのまま移行されるとは思っていなかったのでこれは嬉しい誤算でした!
特徴⑪驚きの軽量性
次にその軽量性です。
Forerunner255は49.3gでした。つけていてももちろん気になることはありません。
次にForerunner965です。53.4gでした。
重さはForerunner255よりも4g程重めですが、画面の大きさが少し大きいのと、機能からすると十分でしょう。
むしろトレイルランニングなどでは地図機能を起動させるので、このぐらい画面大きくてちょうどいいのかもしれません。
Forerunner965のシーン別の使用感
次にForerunner965のシーン別の使用感について解説します。
・皇居でのトレーニング
・フルマラソンレース
・トレイルランニングレース
に分けて解説します。
シーン①皇居トレーニングでの使用感
では細かなアップダウンの激しい皇居でのワークアウトデータはどの様に表示されるのでしょうか?
この日は皇居での20㎞テンポ走でした。
そして表示された高低差データについては以下の通りでした。
かなり細かく取れています!皇居の登りは一度登り終えた後にまた軽く登るのですが、その傾斜までキッチリデータがとれています。
恐るべしGNSSマルチバンドの精度。
そして次にペースです。
途中ペースが落ちているところが一瞬だけありますが、これは給水で数秒ペースダウンした時です。
ほんと一瞬ですが、しっかりペース変化を記録していますね。
以上のデータからもかなりGPS精度は高いことが分かります。
シーン②フルマラソンレースでの使用感
次にフルマラソンでの使用感です。
実際に使用したのは「第8回水戸黄門漫遊マラソン」です。
結果的に2時間51分とサブエガならずでしたが、GNSSマルチバンドで、音楽再生機能を起動させて走りました。
ディスプレイが見やすく、現在の心拍なども一目瞭然ですので、かなり使いやすかったです。また音楽再生機能を途中から稼働させましたが、これもかなりスムーズでした。
詳細については以下記事で解説しておりますので参考にしてみてください。
シーン③トレイルランニングレースでの使用感
次にForerunner965のトレイルランニングでの使用感についてです。
この時はIzu Trail Journeyでナビゲーション機能を使ったのですが、かなり良かったです。
具体的に良かった点としては、バッテリー容量からAMOLEDディスプレイによる視認性、正確な心拍データの取得などです。
また、分岐や曲がるタイミングになるとしっかり方向をガイドしてくれるので、これも個人的にはかなり良かったですね。
詳細については以下記事で解説しておりますので参考にしてみてください。
【Izu Trail Journeyで検証】GARMIN「Forerunner965」のナビゲーション機能をレビュー!トレイルランニングでどれだけ使える?
Forerunner965はどんな人にオススメ?
ここまでForerunner965の機能について解説してきましたが、どんなランナーにオススメなのかというと、
マラソンに加えてトレイルランニングでも戦略的にGPSウォッチを活用したい人にはとにかくおすすめです。
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また日頃Googleマップを頼りに帰宅ランをされていたり、走ったことのないコースに行かれることが多い方にもオススメできます。
なんせ今までスマホが必要だったものがウォッチ上で全て完結しますからね。
私の場合特にトレイルランニングではミスコースしない為にコース図を表示させながら高低図を表示させて登りがあとどのくらい続くのかなども確認しながら走るので、かなり重宝しています。
これについては以前のSUUNTO9でも同じような使い方をしていました。
エイドまでの補給計画も走りながら立てることが出来るのでトレイルランニングには欠かせない機能だと思いますね。
まとめ
今回はGARMINのForerunner965についてレビューしました。
いやー本当に感動するウォッチですよ!
これからGPSウォッチの購入を検討していて、少しでもトレイルランニングでの使用を考えている方であればまず買うべきウォッチだと思いますね!
是非検討してみてくださいね!
以下動画でも解説しています。
また、この他にも用途別にオススメなGPSウォッチを以下記事で解説しております。自分の必要な機能を併せ持ったGPSウォッチを探してみてください。
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