コーヒーが好きになってからは様々な産地の豆を飲んでみましたが、最近はそのお店の代表作である「ブレンドコーヒー」を飲むことを秘かな楽しみにしています。
豆についても同じで、コーヒー屋や焙煎所に行くと必ず購入するのが「ブレンド豆」です。
ちょっとマニアックな記事になりますが、本記事はそんな「ブレンド豆」の魅力について解説してみようと思います。
ブレンドコーヒー豆はそのコーヒー屋さんの顔である
コーヒーと言えば様々な産地があり、それぞれの風味や特徴を楽しむことができますが、店舗によりそれらをブレンドすることで独自の味を追求していることがあります。
最近は個人のコーヒー屋さんやカフェでも独自のブレンドコーヒー豆を販売しているところが多くなってきましたね。
ブレンドコーヒー豆を販売しているお店でも、自家焙煎している店もあれば、焙煎所にオーダーを出して独自ブレンドの豆を販売している店もあります。
最近ではコーヒー好きの人が増えたからなのか、個人でも豆を焙煎できる様になってきました。
私はコーヒー屋さんやカフェに行くと、その店のブレンドコーヒーを必ず購入してきます。
理由はそのお店の出したい味がブレンドには詰め込まれているからです。
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ただコーヒーの場合は購入してきてそのままその味が再現できるとは限りません。
ラーメン屋さんも宅麺など自宅で楽しめるサービスが増えてきましたが、コーヒーの場合は豆を購入してきてもベストな抽出条件を決めなくてはならないのが難しいところです。
ここでコーヒーを飲む側の抽出技術がものを言います。
ブレンドコーヒー豆のベストな抽出ポイント
せっかくお店の特徴を詰め込んだブレンド豆であればベストな状態で淹れたいものですよね。
産地が限定されているのであればベストな淹れ方は大体決まっているのですが(焙煎具合によっては調整も必要)、ブレンドとなればそうもいきません。
職人の技を淹れる側も引き出さなくてはならないのです。
ブレンドを美味しく淹れるには以下のポイントを抑えてみるのがいいでしょう。
・焙煎師にベストな抽出条件を聞く
・挽き具合に注意する
・抽出温度に注意する
・抽出時間に注意する
以下で解説していきます。
ポイント①焙煎師にベストな抽出条件を聞く
ブレンド豆のベストな抽出条件を知るにはまず焙煎師に聞いてみるのがポイントです。
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ブレンドコーヒー豆は、各産地の豆を焙煎師が意図した風味が出るように焙煎・ブレンドしています。
よって例えば、グァテマラ、コロンビア、エチオピアというブレンドがあったとしても、それぞれの豆の焙煎具合が違えば、味わいや抽出方法に至るまで全く違ったものになるのです。
豆のブレンド割合の違いも味に影響してきます。
そのあたりは焙煎師に聞くのが一番なので、美味しくコーヒーを淹れたければ確認しましょう。
ちなみに私は、めんどくさい客だと思われるのを覚悟の上で、焙煎師に「使用する豆の量と湯の割合」、「グラインドの粒度」、「抽出湯温」、「蒸らし時間」、「総抽出時間」などを確認しております。
いつも親切に教えてくれる焙煎師さんなので助かります。
ポイント②挽き具合に注意する
焙煎師から情報を引き出したら、次は早速コーヒー豆を挽いてみましょう。
このコーヒーの挽き具合が美味しいコーヒーを淹れるには重要です。
コーヒー豆を細かく挽けば、コーヒー豆の表面積が向上して全ての味の成分が湯に溶けだしやすくなるので、味が全て出ることになります。美味しい味や嫌な味も全てです。
一方、今日はコーヒー独特のボデイーのある苦みを出したいなと感じたら、挽き具合を少し粗目にする必要があります。
コーヒーを美味しく飲みたいのであればミルよりもグラインダーがおすすめです。どんなグラインダーを選べばいいか分からない方は以下記事を参考にしてみてください。
私はこれまでプロペラ式のミルを使用していましたが、どうしても微粉が発生してしまうために淹れた時に雑味が発生してしまっていました。
しかし、以下のグラインダーに変更してからはかなり粒度が揃い、美味しくコーヒーを飲むことが出来ています。
どんなインテリアにも合いますし、見た目もカッコイイのでかなりおすすめです。
ポイント③抽出温度に注意する
豆を挽いた後は抽出温度に注意しましょう。
なぜ温度に注意しなくてはいけないのかというと、豆に含まれる呈味成分は温度により湯への移りやすさが異なるからです。
酸味成分はどの温度帯でも湯に抽出されやすいですが、苦み成分やその他雑味に繋がる成分は高い温度帯でのみ抽出されるなど複雑な化学反応が起きています。
苦みや雑味に当たる成分もその抽出量が少なければいいというわけでなく、これらの味も総合的な美味しさに繋がります。
それらをバランスよく抽出するのが大事なのです。
大体温度帯は85℃前後で抽出することが多いですが、90℃で抽出するのが良いブレンドもありますので、焙煎師に聞いてみましょう。
ポイント④抽出時間に注意する
また、コーヒーの抽出時間も美味しさを決める大きな要素です。
よく書籍で紹介されているのは蒸らしを含めて約2分で落とし切るというものですが、中には蒸らしを1分間とじっくり設定し、抽出も2分間かけてじっくり抽出した方が美味しいものもあります。
使用するドリッパーや、抽出の方法によって調節が必要になりますのでお店の方にベストな抽出時間を聞いておきましょう。
抽出時間を測定するにはドリップスケールがあると便利です。
私が使っているドリップスケールは以下のモデルです。
1つのコーヒー屋でも複数のブレンドコーヒー豆を持つところもある
1つのコーヒー屋さんや焙煎所でも、様々なブレンドを持つ場合があります。
朝食用や食後後用に豆をブレンドしたものやスイーツ用に配合を変更したものなどが例です。
また季節ごとにブレンドされたものもあります。
私個人的には季節に合わせたブレンド豆は好きです。
4月でしたらサクラブレンド、8月でしたらサマーブレンド、12月でしたらクリスマスブレンドなど世の中にはたくさんの季節限定ブレンドがあります。
そういったブレンドコーヒーを楽しむのも非常に楽しいです。
ブレンドコーヒー豆を購入する別のメリット
これまでは店舗や焙煎所の特徴を楽しめるのがコーヒー豆のメリットであると述べてきましたが、実は以下のメリットもあります。
・外れの味がない
・価格を抑えて豆を購入出来る
以下で解説していきます。
メリット①外れの味がない
メリットの1つとして、コーヒー豆を購入して自宅で淹れた時に「あれ、、これ好みじゃない。。」という事態になることが少ないことが挙げられます。
産地ごとにコーヒーの味を楽しむことも良いですが、どうしてもその地域の豆単体になるので、酸味や苦みのパンチなどが尖っている場合があります。
例えば酸味のあるコーヒーが好きでも、エチオピアのコーヒー豆を単体で飲むのはちょっと刺激が強すぎる場合は、酸味のある豆が一部ブレンドされているものの方が飲みやすい場合があります。
しかし、ブレンドコーヒーであればそれぞれの豆の特徴が主張しすぎない程度に飲みやすく調整してくれていることが多いのです。
メリット②価格を抑えて豆を購入出来る
また、ブレンドを購入するメリットには、価格が抑えられているということがあります。
エチオピアのイリガチェフェなど産地を指定して購入するよりも、様々な産地の豆がブレンドされたコーヒー豆を購入する方が、価格を抑えて購入することができます。
これは購入する側にもメリットですよね。
まとめ
コーヒーは非常に奥が深い食品です。
他の食品とは異なり、焙煎された豆をうまく美味しさに変えるには淹れる側の技術も必要とされます。
それを面倒に感じないのであれば突き詰めていくのは面白いと思いますので是非チャレンジしてみてください。
ある意味茶道などと通じるものがあると思います。
その為にはまず、お店の顔である「ブレンド豆」を購入することがおすすめです。
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