HOKA ONE ONEのカーボン厚底シューズ CARBON Xレビュー!耐久性やサイズ感は?

CARBON X

    ナイキのヴェイパーフライに代表されるカーボン入りの強反発厚底シューズがランニングシューズ界を席巻しておりますが、この他にもカーボンプレート内蔵のシューズは出ています。

    本記事では以下の方を対象に書いています。

    ・HOKA ONEONEのCARBON Xってカーボン厚底シューズだけど、ナイキのヴェイパーフライと比較してどう違うの?

    ・HOKA ONEONEのCARBON Xはどんな特徴のシューズなの?

    ・アシックスのメタレーサーにも近いと聞いたけど、実際はどうなの?

    ・HOKA ONEONEのCARBON Xのサイズ感や耐久性について知りたい!カーボンシューズすぐ壊れるイメージだし。

    以下記事で解説して行きます。

    HOKA ONE ONEのカーボン厚底シューズ CARBON Xとは?

    今回紹介するHOKA ONEONEの「CARBON X」は、カリフォルニアで開催された「Project CARBON X」で 100㎞の世界記録チャレンジ専用に開発されたシューズです。

    このレースでは、トレイルのロングレースでも活躍しているジム・ウォームズレイが50マイルの世界記録を樹立し、山内英昭選手が6時間19分55秒で優勝したことで話題を呼びました。

    カラーも疾走感があってカッコいいですよね!

    このシューズは今話題のカーボンプレート入り厚底シューズですが、強みはヴェイパーフライの様な反発ではなく、

    HOKA独特のクッション性と転がる様な推進力でした。

    PROFLY Xという特殊なソールを使用しており、ヒール部分はクッション性に富み、推進力には欠かせない前足部には硬度のある素材を使用することで走りの快適性を実現しています。

    またこのシューズの特徴である転がる様な推進力はメタロッカーテクノロジーという特殊なシューズ構造です。

    CARBON X

    このゆりかごの様な形状が転がる様な独特の推進力を生むのです。

    つま先からかかとの高さの差であるドロップ差が5㎜しかないので、ヴェイパーフライがドロップ差が9㎜であることを考えると、かなりシューズの性格が違うことが分かります。

    写真で見ても分かる様にゆりかごの様な構造です。

    そんなCARBON Xを開発したHOKA ONEONEですが、最初は日本に入ってきた時はその独特の形状からランナーからはさほど注目されませんでした。

    次にHOKA ONEONEの歴史についてざっと解説します!

    HOKA ONEONEの歴史

    HOKAONEONEの歴史はジャン・リュック・ディアード氏の「ランナーの脚への負担を少なくし、効率よく山を駆け下りるためのツールを開発しよう」という思いからスタートしました。

    それまではここまでソールの厚いシューズは見たことが無く、HOKAONEONEのシューズにはアシックスの「スカイセンサージャパン」の更にクッションを強化した様な印象を持っていました。

    日本でHOKAONEONEのシューズが脚光を浴びたのは、日本山岳耐久レースのチャンピオンが履いていたことからです。

    最初は私を始め、だれもがどの奇抜なシューズの形状に捻挫の懸念や走りやすさについて疑問を抱いていたようですが、今やトレイルランでもロードでも見ない時はないほど一般的なシューズとして浸透してきました。

    私自身、HOKA ONEONEのChallenger ATR2というシューズで比叡山インターナショナルトレイルランの50マイルでまさかの6位に入れたことがりますが、理由はシューズのクッション性の為に足を温存できたからです。

    それだけHOKA ONEONEのクッションの恩恵は計り知れないのです。。

    CARBON Xでのロング走で感じたこと

    現在ロング走は渡良瀬遊水地で実施していますが、30㎞~60㎞まで様々な距離を走ります。

    CARBON X

    そんなロング系の練習でこのCARBON Xを使用してみたのですが、以下の印象を持ちました。

    ・カーボンプレートが内蔵されているが、反発は得られない

    ・足を地面から離すベストな位置を教えてくれるシューズである

    ・四頭筋に負荷がかかるシューズである(正しい場所に体重が乗る)

    ・着地から蹴り出しまでの安定感が高い

    以下で解説して行きます。

    CARBON Xはカーボンプレートが内蔵されていることで感じる圧倒的な安定感が特徴

    ランニングシューズはそこまでソールが硬く設計されているものはない

    CARBON Xはカーボン内蔵なので、着地から蹴り出し時に発生するシューズのよじれがない

    カカトからついても、足の外側から足を着いてもベストな蹴り出し位置にみちびいてくれる

    ナイキのヴェイパーフライは反発の強さは非常に武器となるが、推進力に変えるには正しい位置で着地して蹴り出しする必要があるので、疲労してくるとそのパフォーマンスを発揮できないことがある。

    つまり、着地時や蹴り出し時に感じる左右のグラつき感があった。

    何と言いますか、、極端な表現をするとテニスボールを足底部に取り付けて、そのバネで走っている様な感覚で、まっすぐに蹴りださないとカーボンの力が推進力にならないようなイメージです。

    このCARBON Xは反発はないものの、ヴェイパーにはなかった安定性は抜群です。

    理由は先に述べた、HOKAの「車輪が転がるように走る」ことにこだわる低ドロップと、広い接地面積のソールにありました。

    これだけ接地面積が広いとそれの少ないヴェイパーフライと比べては少し重たく感じるかもしれませんが、着地時のブレがほとんど感じないので、

    嫌でも省エネ走りに徹することができる構造になっています。

    これはフルマラソンやウルトラマラソンにチャレンジする人には大きな武器になります。

    CARBON Xは足を地面から離すベストな位置を教えてくれるシューズである

    CARBON Xはレースでも十分使えるランニングシューズですが、ランニングフォームの改善にも役立ちます。

    多分この使い方をできるのは相当のシューズヲタクだからでしょう笑。

    HOKA ONEONEのメタロッカーテクノロジーという独自のソールテクノロジーにより、転がる様な推進力を得られるということは先に述べましたが、このシューズは

    ベストなタイミングで足を離さないとぎこちない走りになります。

    ゆっくりジョギングしている時にはあまり感じませんが、ジョグの最後の1㎞を速いペースで走ったり、速いペースのジョグの時にこのシューズの転がる感覚を感じると思います。

    その転がる感覚を得られている時はいいフォームで走れているということであると気が付きました。

    普段はジョグのペースは5~6分/㎞ですが、巡航ペースで20㎞~30㎞を走る時は大体4分ペース/㎞になります。

    CARBON Xの恩恵を受けて走っている時は、しっかり上半身も使えている感じがありますし、何といっても会話しながら走れるくらい余裕があるのです。

    CARBON X

    ぎこちない走りになってきたら、どこかのバランスが崩れてきていることになるので、着地の位置や肩甲骨を絞って走れているかを今一度確認してフォームを修正します。

    4分/㎞ペースでなくとも、速いペースのインターバルやペース走ではそのフォーム矯正が顕著になるので、このシューズでベストな推進力を得ようとするとフォームを更に見直すことになります。

    これによりスピードを効率的に出すためのランニングフォームが身につくわけです。

    CARBON Xのサイズ感は?

    カーボンプレート内蔵のシューズであればサイズ感が普通のランニングシューズと違うのでは?と気になるところです。

    結果的にCARBON Xのサイズ感は、通常のランニングシューズと同じか、0.5cm 小さいものがいいでしょう。

    私の場合、

    ターサージャパンは27.0㎝で履きますが、CARBON Xは26.5㎝で履いています。

    足を通した時に密着感を感じますが、走り出してみるとその密着感が転がるような推進力とを生み出すのにちょうど良いと言うことがわかります。

    なのでそこくらいのサイズ感で購入されると丁度いいかと思います。

    CARBON Xの耐久性は?

    またCARBON Xの耐久性についてですが、これついても非常に高いです。

    ヴェイパーフライは何回か履いているとすぐ壊れてしまいますが、CARBON Xはアッパーが丈夫な素材を使っています。

    それによりよくありがちなシューズのアッパーとソールの接着部が徐々に割けてくることがそうそうありません。

    かれこれ1000㎞近く走っていますが、全く問題ナシです。

    転がることで推進力を得ているのでシューズに負担のかからない着地ができると言うのも長持ちのポイントなのでしょう。

    もし転がることで得られる推進力のシューズが抵抗ないという方であれば、ぶっちゃけヴェイパーフライよりもこちらの方がコスパ的にもお勧めです。

    また、似た構造のランニングシューズであるアシックスのメタレーサーも同じ理由で耐久性が高いです。

    CARBON Xとメタレーサーとの特徴の違いは?

    これまでヴェイパーとの比較をしてきましたが、CARBON Xと似た系統であると紹介される、

    アシックスのメタレーサとの比較も気になるところです。

    メタレーサーは反発がCARBON Xよりも高く、圧倒的に足首にかかる負荷は少ないです

    反発を持ちながらもCARBON Xが持つような転がる様な推進力を両方あわせ持つというのが特徴です。

    以下でメタレーサーの紹介もしています。↓

    アシックスのカーボン厚底シューズ「メタレーサー」レビュー

    この他にも厚底シューズは各メーカー出していますが、2021年の箱根駅伝を見るとナイキのアルファフライネクストとヴェイパーフライネクストが目立ちましたね!

    箱根駅伝2021で使用されたシューズについて解説!

    CARBON Xはこんな方におすすめ!

    これまででCARBON Xの魅力についてお伝えしましたが、このシューズをオススメしたいのは以下の方です。

    ・これまでレース用のシューズは反発の強いソーティーマジックよりもソーティージャパンを選択してきた。

    ・長い距離を走る時はターサージャパンよりもスカイセンサージャパンの方が好きだ。

    ・カーボンプレート内蔵のシューズでも耐久性の高いシューズが欲しい。

    ・ヴェイパーフライの反発に違和感を感じる。

    ・きれいなランニングフォームを身に付けたい。

    ・おしゃれなランニングシューズが欲しい。

    以上の方にはかなりオススメです!

     
     
     
     
     
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    オススメの仕方が若干マニアックですいません、、でもシューズのイメージはよく伝わったかと思います。

    注意して欲しいのが、ヴェイパーフライのように高反発なシューズであると期待しないでほしいと言うことです。

    CARBON Xの場合、カーボンプレートを内蔵している理由がヴェイパーフライとは異なるのです。

    また、このシューズは私服に合わせてもかっこいいです。

    デニムに合わせてもヨシ、夏場にハーフパンツと合わせてもヨシです!

    元々ランニングシューズらしからぬこの厚底ルックスと、絶妙な色使いや疾走感のあるデザインがそうさせるのかもしれません。

    履きつぶしたら普段履きすること間違いなしです。

    私服にランニングシューズに近いようなスニーカーを合わせている人も多いので、存在感のあるこの厚底シューズであればかなりおしゃれです。

     

    現在最新の3作目にはアッパーにフライニット素材が使われたりと、かなり履き心地が向上しています。

     

    まとめ

    今回はHOKAONEONEのカーボンXについて解説しました。

    HOKAのシューズはロード、トレイルどちらも個人的に好きで履いています。これから厚底シューズデビューしようと考えている方は是非試してみてくださいね。

    また、HOKAのロードランニングシューズについては以下記事で解説していますので参考にしてみてください。

    【厚底にHOKAという選択肢】HOKAのロードランニングシューズについて解説!特徴やおすすめは? 

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