これまでULTRASPIREのトレイルランニングザックは何種類か使用してきましたが、やはりリニューアルする度にこのメーカーに戻ってきます。それだけトレイルランニングについてよく考えられたザックということでしょう。
今回は着用して既に何レースも走ってきた、UltraspireのZYGOS 2.5のレビュー記事を書こうと思います。
本記事は以下の方を対象にしています。
・Ultraspireってどんなメーカーなの?
・UltraspireのZYGOSを使用した感じはどうなのか?
・UltraspireのZYGOSの耐久性はどうなのか?
・UltraspireのZYGOSは実際にどのくらい荷物が入るのか?
以下、記事で解説して行きます。
UltrAspire Zygos 2.5(ウルトラスパイア・ザイゴス) を使用した感覚は?
UltrAspire Zygos 2.5を購入して、約1年近く使用してきました。主に使用したシーンとしては40㎞~80㎞のトレイルランニングレースや、長距離縦走のトレーニングからファストパッキングなどです。
流石にこのサイズではシェルターまで入れることは出来ないので、ファストパッキングの場合は小屋泊が前提となりますが、トレイルランニングのレースとなれば100マイルレースの必携品までは確実に収納出来てしまします。
しかもUltrAspire Zygos 2.5の利点として、ザック全体にバランスよくポケットが内蔵されており、入りのバランを妨げないところが挙げられます。これだけバランスよく荷物が入るので、ショートレースでもこのサイズのザックを使用して出場することもあります。
バランスが良いが少し大きめのUltrAspire Zygos 2.5と、軽量でバランスが悪いザックのどちらかでショートレースを走れと言われたら、間違いなくバランスの良いUltrAspire Zygos 2.5を選択するでしょう。それだけザックのバランスは走りに大きく影響するということです。
デザイン的には他のメーカーのザックに目移りしたこともありましたが、パフォーマンスを考えたらUltrAspire Zygos 2.5を選択したことは間違っていなかったと確信しています!
UltrAspire Zygos 2.5のレース時の使い方
レースで使用する場合は、以下の配分です。
背部メインポケット
ここは主に必携品が入ります。
このあたりがレース時に入ります。
トレイルランニングでまず揃えておきたいアイテムはこちらの記事を参考にされると良いかと思います。↓↓↓
背部メッシュポケット
レインジャケット専用として活用しています。
メッシュなのでレインジャケットが濡れていても少しは乾燥しますし、レインジャケットは雨が降った時だけに着るのではなく、風が強い時や、気温が下がってきた時に大活躍します。
なので使用頻度も多いので、一度脱いだ後にも再度着ることもよくあります。
背部のメッシュポケットにさえ収納しておけば、タイムロスなく体温調節をすることができるのです。
レインジャケットが落下しない様にしっかり固定するのもお忘れなく!
フロントポケット
胸についた2つのポケットは本来ハイドレーションを入れるスペースで、大きめのポケットがついています。
そのままハイドレーションとして使用するのも良いのですが、私の場合はすぐに使用する補給食を入れていました。
●高低図(命)
トレーニングで使用する場合には、ここにはスマートフォンなど頻繁に取り出すものを入れていますね。
フロントポケットの個室
ここにも頻繁に使用するものを入れていますが、私はマルチビタミンやアミノ酸を入れていました。
1時間に1度のタイミングで規則正しく摂取するものなので、すぐに取り出せるザック前部に取り付けるのです。
側面ポケット
ここにはすぐに使用しない分の補給食を入れています。
フロントポケットの補給食がなくなった時に、このポケットからフロントポケットに補給食をうつします。
ここの補給食を使い切ることは基本的にないのですが、ここでも足りなかった場合は背部に入れてある補給食をこのポケットに移す感じです。
②側面ポケットの補給食
③背部メインポケットの補給食
この順番で補給するイメージです。
補給食をエイドなどでササっと移動させる感じです。
ザック底部のポケット
ここには主に
補給食のゴミ
を入れるようにしています。
本当はフロントポケットが入れやすいのですが、ここにはヘッドライトやグローブを入れるようにしているので、ザック底部に入れる形がちょうどいいんです。
この位置なら手も届きますし、走りながらでも入れやすいですしね。
練習の時にはここはあまり使わなかったです。
夏場はここも汗でつゆだくになるので、ヘッドライトとか濡れたらあまりよくないものは入れない傾向にありました。
良かった点(GOOD POINT)
購入して非常に満足しているこのZYGOSですが、特に良かった点を紹介したいと思います。
満遍なく収納できるポケットが多い
上記も書かせて頂きましたが、これだけ満遍なくポケットがあります。
単に収納できる容量が多いのはいいことですし、参加できるレースの幅も広がります。
ザック前部にポケットがあるとギアの取り出しもスムーズで非常に良いポイントです。
荷物のバランスがとりやすい
ここがこのザックの最もいいところなんじゃないかと思います。
ポケットが多いのは他のトレイルランニングザックにも取り入れられている点ですが、
ZYGOSの場合、
荷物を前後に入れた場合にも走りのバランスが非常にイイんです!
それには装備品を満遍なく前後に分散させて入れるのでレース時の作戦も含めてよく考える必要があるのですが、装備に走りの邪魔をさせないとというのはトレイルランニングザックの非常に大きなメリットです。
ハイドレーションが前にも後ろにも取り付けられる
基本的にザック前部のポケットにハイドレーションボトルを入れて走るのが前提のザックになりますが、私は1.5ℓのハイドレーションを短くカットして入れています。
これによりザックの荷重が後ろに寄り、走りが安定するんです。
これは選手の走りのバランスにも寄るんですが、私の場合は後ろに荷重があった方が安定します。
生地に適度なかたさがある
ここも重要なポイントだと思います。
特にダウンヒルを走る時に、ザックは最も強く揺さぶられます。
この時に意外と重要なのがザックの硬さです。
サロモンのS/LAB SENSEのザックなどで、ベスト型のザックはこういう時に生地が柔らかすぎる為にむちゃくちゃ暴れまくります。
(荷物があまり入らないレースではサロモンがいいのですが、必携品が多いレースの場合はZYGOSを選択します。)
その点ZYGOSは適度なかたさの生地を使用しているために殆ど揺れることがありません。
走りながらでも開きやすいファスナー
ザック前面のポケットは手が届く場所にありますが、側面のポケットはなかなか手が届きにくいもの。
手は届くんですが、ファスナーがうまく開けられないなどのアクシデントは発生します。
その点このZYGOSは非常に開閉がしやすい構造になっており、ファスナーが奥から手前に閉まる構造なのです。
これにより一度ザックを下ろして作業する必要がなく、
全てランニング中に作業することが出来ます。
いまいちな点(BRUSH UP POINT)
一方今一つな点もありました。
手入れに寄り何とかなるものもあるのかもしれませんが、ここは要改善ですね。
フロントポケットのファスナーが開きにくい
購入してすぐは特に問題なかったのですが、使い古してくるとここの
ファスナーが開きにくくなります。
主に生地や砂、汗の結晶の噛み込みです。
ここにはアミノ酸やマルチビタミンなど1時間に1個定期的に摂取するものを入れる場所としているので、ここが開かないことは死を意味します。
ストックが固定しにくい
最も残念だったのはここです。
私はSINANOの折り畳み式のトレランポールを使用しているのですが、これが
うまく固定できないんです。
私の取り付け方がヘタなだけならいいのですが、同じザックを使用してる他のトレイルランナーの友人も同じ悩みを抱えていました。
何とか改良してもらいたいポイントです。
まとめ
今回はULTRASPIREのZYGOSを紹介させて頂きました。
私としてはマストアイテムで、これがないのは「戦闘服を着ていないサイヤ人」の様なものです。
トレイルランニングでの用途を解説しましたが、ファストパッキングでも小屋泊が前提であれば全然使えるレベルです。
当然季節は夏になりますが、シェルターを持たないということやウエアリングなどを必要最低限に絞れば十分可能です。
現在は新しいモデルも出ているので、これからトレイルランニングを始めようという方は、いろんな距離のレースに参加できるサイズのザックですので1つ持っているのは十分アリかと思います!
↓↓ザック全般についてのオススメ記事もあります。
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