今回は飲めるようかんANDOを紹介いたします。
これまでトレイルランニングでは自作の補給食を含めて実に様々なものを試してきました。
そんな中レースの景品で頂いたのがこの商品「ANDO」でしたが、実際に使ってみたところ、けっこう実戦でも使えそうな感じがしたのでレビュー致します。
本記事では以下の方を対象にしています。
・トレイルランニングにオススメな補給食を探している
・固形食にもジェル食にもデメリットを感じている
・トレイルランニングのレースでは固形食とジェル食の両方を持っていく
以下で解説して行きます。
飲めるようかん「ANDO」とは?
まず飲めるようかん「ANDO」について解説します。
この商品を開発した福壽堂秀信は、大阪にある操業して70年の老舗です。
この投稿をInstagramで見る
餡にこだわるこのお店は、餡子を内製化しているのがこだわり。いわば「あんこのエキスパート」的なお店です。
そんな老舗が出したのがスポーツ補給食である「ANDO」です。私も食品メーカーで商品開発をしている人間として、自社の強みを活かしたこのチャレンジは素晴らしいともいます。
面白いのがこのお店のInstagramなどを見ていると、
老舗らしからぬ攻めた商品を作っているんですよね!
この投稿をInstagramで見る
社内にトレイルランニングや登山をしている人がいたからの発想なのか分かりませんが、すごいです。
古来からあんこは栄養食品として摂取されてきたので、レース中に激しく消耗するトレイルランニングには相性の良い商品だと言えますよね。
トレイルランニングに「ANDO」をオススメする理由
次にトレイルランニングに「ANDO」をオススメする理由について解説します。
トレイルランニングはマラソンとは異なり、競技中にもしっかりとした栄養補給や血糖値の管理がポイントになるスポーツです。
実戦で使えるかどうかを考えた時のメリットとしては主に、
・トレイルランニングに適したテクスチャー
・携帯しやすいサイズ
・人工甘味料不使用
・有塩タイプもある
・糖質の吸収が穏やか
この辺りが大きいかと思います。
以下で解説して行きます。
理由①トレイルランニングに適したテクスチャー
理由の1つ目として、「ANDO」はトレイルランニングに適したテクスチャーであるということです。
なんだ、食感かよと思うかもしれませんが、トレイルランニングにおいてレース中の補給食の食感は非常に重要な要素になります。
なぜならスタート時とレース終盤で胃の状態は変化するからです。
トレイルランニングでは可能であれば全て咀嚼をする固形食が好ましいです。これは噛むことで脳に今から食料が行くぞというサインを送ることになり、また消化も効率的に行われます。
ただ、固形食の弱点は咀嚼に時間がかかるので食べづらいということと、レース後半で疲労するとなかなか固形食自体を食べる気が起きなくなるということです。
そこで考えるのがジェル食を摂取するということ!
私もこのジェル食はかなり利用します。特に胃が疲労しない状態で競技が終わる40㎞未満のレースではジェル食のみで走り切ることが多いです。
ただ、それ以上の距離であると固形食とジェル食の組み合わせになってきます。
レース後半になるとジェル食しか食べられなくなるのですが、その時にいつも感じるのが
「固形食まで固くなくてもいいから、もうちょっと食感のあるものがあればいいなあ。。」
ということです。
そんな時にこの「ANDO」は丁度いい食感なのです。固形食よりもずっと柔らかいですし、ジェル食よりも満足感はありますからね。
理由②携帯しやすいサイズ
次の理由として、携帯しやすいサイズだということです。
補給食の形状やサイズがトレイルランニングにおいて重要であることは皆さん良く分かっているかと思います。
固形食は大体バー状のものが多いですが、ジェル食には少し横長のサイズのものがあります。
私が好きなジェル食にも横幅のあるものもありますが、これはランパンに入れるタイプのトレイルランナーには死活問題です。(私含め)
わたしもサロモンのショーツにジェル食を入れるときはバー状のものと限定しています。落ちちゃいますからね。
ショーツに入ることを考えればフルマラソンでの使用も視野に入ってきます。これだけ腹持ちが良く、飲みやすい補給食であればマラソンでもかなり活躍しそうです。
理由③人工甘味料不使用
次の理由として、人工甘味料不使用であるということです。
添加物の中でも人工甘味料は脳を麻痺させる
これは肥満にもつながると言われていますので、トレイルランニングの補給食と言えどもこの特徴は嬉しいポイントです。
人工甘味料は私も仕事の試作で使用することはありますが、厚みのないシャープな甘さが特徴です。甘味として非常に不自然なんですよね。
そういった意味でも美味しさの大きなポイントである甘さにこだわった商品であれば食べていても美味しいんですよね。
理由④有塩タイプもある
次の理由として、有塩タイプもあるということです。
塩分はかなり失われます。
これは夏と冬、時期に関係なく多くの汗をかくのがトレイルランニングです。
塩熱サプリやワタナベオイスターをよく使いますが、可能であれば補給食からも塩分を摂取したいものです。
理由⑤糖質の吸収が穏やか
次の理由として、糖質の吸収が穏やかだということです。
トレイルランニングのジェル食には血糖値の上昇が穏やかになる様に比較的GI値の低い糖質が配合されています。パラチノースなどがよくあるものではないでしょうか?
ただ、いくらこういった糖質を配合しているとはいえ、そこはジェル食。固形食と比較したら糖質が身体に吸収されるスピードはかなり速いのです。
私もこれまで実に多くのジェル食を摂取しましたが、ガス欠になりそうな段階でジェル食を1本まとめて摂取すると、ガス欠時よりも身体が動かなくなります。
以前にペースを上げなくてはならない林道で見事にこの状態に陥り順位を落としたこともありました。
これは糖質を摂取したことによりインスリンが一気に分泌されて逆に低血糖状態に陥ることで発生する「インスリンショック」っていうやつです。
この点、固形食よりも柔らかく、ジェル食よりも粘度のある「ANDO」は丁度いい感じでした。
トレイルランニングにおいて血糖値の管理は極めて重要になります。
それは糖質自体がエネルギーになるということだけでなく、脂質の起爆剤にもなるからです。
トレイルランニングはマラソンとは異なり、競技時間が格段に長いです。その競技時間を骨格筋にあるグリコーゲンで賄うのには限界があり、エネルギー効率の良い「脂質」を使う必要があります。
この辺りは以下記事で解説していますので参考にしてみてください。
「ANDO」は登山でも使える
「ANDO」の意外な利用方法は、湯に解いて汁粉として飲むというもの。
登山で飲みたくなるのが汁粉ではないでしょうか?
私とかもうやんちゃ坊主ですから、登山では汁粉にレトルトのモチとか入れて飲んじゃいますからね!
これまではFDスープを持参することが多かったのですが、レトルトは製造に時間がかかることもりコストが高いというのが欠点。軽量であることはかなりの利点なんですけどね。
その点「ANDO」は安価ですので最近は登山での選択肢に上がってきました。
餡にこだわっているメーカーだけあり、やはり美味しいです。
「ANDO」の欠点
そんな「ANDO」ですが、欠点もあります。
それは賞味期限が30日と短いということです。
この固形食とジェル食の良いとこ取りをしようとするとどうしても水分を多めにする水分活性を高くする必要があり、そうすると持ちがわるくなってしまうのです。
ちと分かりにくいですが、水分活性が高いということは自然界の微生物が活動として自由に使える水分が多いということです。ジャムなども主に砂糖で水分活性を低く保っている食品ですが、その原理と同じです。
ただ、このさらっと飲める食感を必要とする競技であれば、この賞味期限をもってしても利用する価値はあると言えます。
まとめ
今回は飲めるようかん、「ANDO」を紹介させて頂きました。
個人的な感想ですが、とても良いと感じました。
これまで固形食が後半食べられなくて、ジェルもキッツイ、、という方には結構オススメです。日頃のトレーニングでも是非トライしてみてください。
いつもありがとうございます!更新の励みになりますのでクリックお願いします!
コメントを残す