今回はForerunner965のナビゲーション機能について、実際のレース「Izu Trail Journey」を例にとって紹介致します。
・Forerunner965のトレイルランニングレースでの使用感はどう?
・Forerunner965のナビゲーション機能について知りたい
・Forerunner965の実際のトレイルランニングレースでの活用方法について知りたい
・Forerunner965のGPXデータの転送方法について知りたい
といった方には役立つ内容かと思います。
トレイルランニングとナビゲーション機能の活用方法
トレイルランニングとナビゲーション機能の活用方法についてですが、主な用途としては、
・大会競技規則を守るため
・ミスコース防止
・高低図の表示
・補給計画を立てる
以上があります。
以下記事で解説していきます。
活用方法①大会競技規則を守るため
ナビゲーション機能の活用方法として、大会競技規則を守るということがあります。
これはレースにもよりますが、最近は多くのトレイルランニングレースで、コース地図の持参かGPSウォッチに入れ込むことを義務付けるルールがあります。
もちろんこれは安全な大会運営のために良いことだと思います。
この競技規則を守るためにナビゲーション機能を準備しておくことはかなりオススメですし、実際に使うとレース中の安心感や作戦だてにかなり活用できます。
活用方法②ミスコース防止
ナビゲーション機能の活用方法として、ミスコースの防止が挙げられます。
最近では少なくなりましたが、トレイルランニングの大会では事故が何度かありました。
中でも道迷いは多く、いまだに発見されていない選手もいたりします。
そんな時にナビゲーション機能があれば、自分がコースから外れた際に早い段階で知らせてくれます。
これは何もトレイルランニングだけでなく、登山での道迷いでも活用できます。
予めルートを入力しておくことで、自分が予定していたコースから外れた際に通知してくれるというわけです。
わざわざスマートフォンで現在位置を確認する手間もないのでかなり便利ですね。
以下はSUUNTO9で活用した時の内容ですが、山の道迷い防止にGPSウォッチを活用した例です。
メーカーや機能は異なりますが、基本的な地図機能などは似ているので参考になるかと思います。
活用方法③高低図の表示
ナビゲーション機能の活用方法として、高低図の表示が挙げられます。
これはトレイルランニングにおいて地図機能と並んで重要な機能だと感じます。
理由としてはこの先にどれだけの登りや下りが続くのかが把握できるからです。
活用方法④補給計画を立てる
ナビゲーション機能の活用方法として、補給計画を立てるという事です。
傾斜の状況やエイドまでの距離が把握できれば、補給計画を立てることができます。
例えば、登りの最中でも傾斜が緩くなる場所が分かるので、そのタイミングで固形食を食べようと考えたり、エイドまでの距離感から水を飲み切るタイミングを見極めたりする際に役立ちます。
トレイルランニングは長時間走り続ける競技です。
元気なうちでもしっかり補給しておかないと、最終的に低血糖に陥りペースを落とすことになってしまいます。
つまりそれだけトレイルランニングにおいて補給というのは極めて重要な要素です。
それを確実に行うのにあたってナビゲーション機能から得られる情報というのは非常に大きいのです。
今回のIzu Trail Journeyではコースがとにかく素晴らしく、迷うような場所はほぼないですが、モースマーキングを見落としがちな場所もありました。
ただトレイルランニングであればそういったレースだけではありません。
道に迷いやすいレースもありますので、そういった時の為にもコースを予めウォッチに入れることはかなりオススメです。
コースマップをForerunner965に転送する手順
次にコースマップをForerunner965に転送する手順です。
これはスマートフォンで全て完結しますので、PC経由で行う必要はありません。
・GPXデータをダウンロードしてGARMINCONNECTに落とし込む
・Forerunner965への転送
という手順です。
以下記事で解説していきます。
手順①GPXデータダウンロードしてGARMIN CONNECTへの落とし込む
まずGPXデータをダウンロードして、GARMINCONNECTに落とし込む手順です。
レースの公式GPXデータのページに行き、ダウンロードします。
大会公式のものが良いですが、大会側がGPXデータを出さないレースもありますので、そうした場合はヤマレコやYAMAPなどのGPXデータをダウンロードする手もあります。
ただその地図は個人の方が作成したデータなので、完全に正しいとは限りません。ひょっとしたら道迷いの分のトラッキングデータである可能性もありますからね。
やはり大会公式のものが良いでしょう。
次にスマートフォンのダウンロードデータにアクセスして、GPXデータ画面を開きます。
そうすると以下の様なコードが出てくるので、これをGARMINCONNECTに共有します。
これでGARMIN CONNECT内部にGPXデータが入りましたので、次にこれをウォッチに同期させます。
特にPCなどは必要ないので簡単に出来るかと思います。
手順②Forerunner965への転送
次にこのGARMIN CONNECTのデータをウォッチに転送します。
これはトレーニングデータと同じく、スマートフォンから同期すれば完了です。
念のためにウォッチにGPXデータがあることを確認しておきましょう。
以下がウォッチにコースが入った状態の画面です。
レース当日までにこの状態まで済ませておけば安心です。
最近のトレイルランニングレースでは、このようにウォッチにGPXデータを入れ込むか、紙の地図を持参するかどちらかが必要となるので、私個人的にはGPSウォッチに入れる方をおすすめします。
なぜならそちらの方が地図を実際に使うことになるからです。
紙の地図を使う事なんてめったにないですからね。
ナビゲーション機能への切替方法
次にナビゲーション機能への切替方法です。
具体的には、
・GPSを立ち上げる
・ナビゲーション機能立ち上げ、コース選択
・ナビゲーション機能をスタートする
といった手順です。
以下記事で解説していきます。
まず最初にGPSを立ち上げます。
切替方法①GPSを立ち上げる
まず最初にGPSを立ち上げます。
おすすめはGNSSマルチバンドですね。特にトレイルランニングの様に細かな分岐やアップダウンのあるレースであれば、GPS感度は最大にすべきでしょう。
デメリットとしてはバッテリー消費が激しいという事ですが、Izu Trail Journeyの制限時間内であればバッテリーはこの感度でも十分持つかと思います。
トレイルランニング用にウォッチ画面には累積標高などを予め設定しておくと良いでしょう。
参考までに私の場合、タイム、ペース、心拍、累積標高といった内容を入れています。
ただ、結果的には殆どナビゲーション機能のみを開いている感じでしたね。
切替方法②ナビゲーション機能起動、コース選択
次にナビゲーション機能を立ち上げます。
レースがスタートした段階で、スタートボタンを押し、ここで一度左側中央のボタンを押します。
選択肢の中にナビゲーションの表示があるので、そこを選択します。
既にGPXデータを入れておいたIZU Trail Journeyのコースを選択し、ナビゲーションをスタートします。
今回はIzu Trail Journeyですので、それを選択します。
切替方法③ナビゲーション機能をスタートする
次にナビゲーション機能をスタートします。
ここからはナビゲーション画面になりますが、こちらがコース図です。
Izu Trail Journeyは走っていてもコースを間違える様な場所はありませんが、大会によっては分岐が分かりずらいこともあるので、そんな時は表示させておいた方が良いでしょう。
次に高低図です。
トレイルランニングにおいてはこれが最も役立つ情報で、
現在走っている位置から後どの程度登りが続くのか、もしくは下りが続くのかなどが一目でわかります。
また、フィニッシュまでの距離感もイメージしやすいので私の場合はひたすらこれを開けておきますね。
次にチェックポイントまでの情報です。
これまでの使っていたGPSウォッチにはなかった機能で、非常に便利と言いますか、補給計画が立てやすいです。
地図や高低図があっても、エイドまでの距離がどのくらいあるのかまではこれまで把握することは出来なかったので、かなりトレイルランナー向けのウォッチだと感じますね。
ただ実際にレースで使用した時はあまりこの情報は見ることがなかったです。
トレイルランニングで重要なのは、道迷いがないことと、自分のペースや運動負荷の把握ですからね。
実際にトレイルランニングレースで使ってみての感想
実際にトレイルランニングのレースでForerunner965のナビゲーション機能を使ってみましたが、かなり快適ですね。
具体的には以下の印象を受けました。
・トレイルでも情報が見やすい
・バッテリーのスタミナがすごい
以下記事で解説していきます。
感想①トレイルでも情報が見やすい
感想として、トレイルでも情報が見やすいということです。
ロードとは異なりトレイルでは様々な状況があります。木漏れ日などこれまでの液晶とバックライトの組み合わせではどうしても限界があったように感じます。
しかし、このForerunner965はかなり情報が見やすいんです!
もうね、さすがこのAMOLEDディスプレイ!
これまでもコース図や高低図についての活用はしておりましたが、次のエイドまでの距離などについても予想がつきやすいので、かなり正確な補給計画を立てることができました。
また画面自体も非常に美しいので、全ての情報を様々な状況下で確認しやすかったです。
結果的に以下がコーストラッキングです、色によりペースの違いも分かるので楽しいですね!
今回は50㎞過ぎから足が完全に攣ってしまい動けなくなり、一気に失速してしまったので、後半部分は青い色になっていることが分かります笑。
修行して出直してきます。
感想②バッテリーのスタミナがすごい
また、バッテリーのスタミナがすごいという事です。
今回は最大感度のGNSSマルチバンドで、ナビゲーション機能を終始起動させてIZUTRAILJourneyを走りましたが、
最終的に40%のバッテリー消費でした。
ナビゲーション機能も起動させるとバッテリー消費はかなり激しく、しかも8時間以上稼働させたのに40%の消費量ってのはすごいですね。
もうね、控えめに言って素晴らしいウォッチですね!
まとめ
今回は先日参加してきましたIzu Trail Journeyを例にとって、Forerunner965のナビゲーション機能について解説しました。
特に高低図はトレイルランニングの必需品だと感じるので、皆さんも是非活用してみてくださいね!
他の機能やマラソンでのレビューなどについては以下記事で解説しておりますので参考にしてみてくださいね。
いつもありがとうございます!更新の励みになりますのでクリックお願いします!
コメントを残す