今回はマラソンレース前日に何を食べるかという話です。
マラソンレース前日に食べるものと言えば炭水化物ですが、本記事はそれに異を唱える内容です。
ですが私の周りの強い選手はマラソン大会前日に焼肉を食べる人は多いのです。
今回は参加した「第31回群馬マラソン」で私自身が試してみましたので信憑性はあるかと思います。
本記事は以下の方を対象にしています。
・レース前日に食べるものについていつも悩む
・マラソンのレース中にエネルギー切れを起こすことが多い
・焼肉が好きだがマラソンの前日は食べても大丈夫なのか気になる
以下記事で解説して行きます。
マラソン前日によく食べられているメニューは焼肉ではない
マラソン前日によく食べられているメニューといえば焼肉ではなく、うどん・パスタ・おもちなどの炭水化物が挙げられますよね。
別大マラソンに出た時は別府駅を降りたところのパスタ屋さんがいつもカオスになっています。
みなマラソン前日は炭水化物という印象が強いのでしょうし、炭水化物を補給しておくことは確かに重要です。
実際に書籍やネット記事にも
「マラソン前日は消化に良くエネルギーになりやすいものを食べましょう」
と書かれていることが多いですし、以前まで私もそうしていました。
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しかしそれでもレース当日にエネルギー切れを起こしてしまうことが何度もあり、前日にもっとエネルギーになるものを炭水化物と一緒に食べても良いんじゃないか?と思うようになったのです。
グリコーゲンの合成には48時間かかると言われており、前日に食べた炭水化物は貯蔵されないファジーな状態でスタートを迎えることになります。
マラソンの競技時間を考慮すると、炭水化物とグリコーゲンだけでは競技に必要なエネルギーは絞り出せないのです。
実はマラソン前日には焼き肉がオススメ
そこで声を大にして言いたいのが、マラソン前日には焼き肉がオススメということです。
5000mや10000m、ハーフマラソンでしたら炭水化物中心のメニューが良いのかもしれませんが、マラソンとなると競技時間は長くなります。
エネルギーが枯渇すると力が入らなくなり一気に修行モードになりますよね。
走っていて自分が調子がいい時など特に分かると思いますが、みんなビックリするくらい後半落ちてきますよね?オーバーペースやエネルギー切れなど様々な要素はあると思いますが、そこで活躍するのが炭水化物以上にエネルギー効率の高い脂質なのです。
自分が前日に別府のジョリーパスタに必至こいて並び、炭水化物をせっせと取りまくったにもかかわらず、そのエネルギーがウソみたいに30㎞で切れたことを考えると、炭水化物だけを前日に食べてもダメなのではないかと思ったのです。
また、トレイルランニングの前日にも焼肉を食べるのですが、その時も良く身体が動くのでマラソンでの応用を考えたのです。
別府のジョリーパスタの横には焼肉屋があったので今度はそこ行くことにします!
マラソンは脂質を使って走るレース
マラソンは脂質を使って走るレースです。
よって、マラソンレース時には脂質をしっかり代謝できる身体にしておく必要があり、脂質を使わないハイペースで走ってしまったら前日に何を食べても関係なく失敗してしまうのです。
つまり、「よし!今回は前日に焼肉食べたから最初はキロ3分ペースで入るか!(マラソン5時間切りが目標だけど)」というのは間違いです。
これには有機的脂肪分解系を効率よく使える身体にしておく必要があります。
つまり、目標とするマラソンのタイムを脂質を使って走れるようにしないとこの焼肉効果も意味がなくなってしまいます。
この辺りについては以下記事でガッツリ解説しております。マラソンのタイム向上に欠かせない知識です。
マラソン前日に焼肉を食べた時のレース内容
マラソン前日に焼肉を食べた時の身体の変化についてですが、走っていて一気にペースが落ちる感じのエネルギー切れかありませんでした。
前日に炭水化物のみを多めに摂る食事だと、一度エネルギー切れを起こした際に力がカムバックすることはこれまでありませんでした。
マラソンでハンガーノック気味に陥ったら大体そのまま失速する経験をお持ちの方が殆どかと思います。
しかし前日に焼肉を食べるとそれが緩和されてジワジワと力が湧いてくる感じがしました。
何といいますか、粘り強いエネルギー源によりペースが維持されている感じがします。
この日は第31回群馬マラソンの前日で、焼肉をたらふく食べましたが、レース中はかなりいい感じのラップで刻むことが出来ました。
25㎞あたりで両足を攣るアクシデントがありましたが、そこからリカバーしてキッチリ完走できたのには驚きました。
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マラソン前日に焼肉を食べるにも「準備」がある
マラソン前日に焼肉を食べる準備についてですが、焼肉を食べる前に内臓を休ませておくということが重要です。
レース1週間前になるとトレーニングの日はどうしても食べなくてはいけませんが、フリージョグの日などには朝食を抜いたり、可能であれば昼ごはんも軽く済ませるようにします。
ファスティングの考え方と同じで、空腹の状態を意図的に長くすることで内蔵は休むことが出来るのです。
ただ、レース当日には身体をグリコーゲンで満たしておく必要があるので、スタートの48時間前にはしっかりと炭水化物を食べましょう。
こうして内臓を日頃意図的に休ませておけば、レース前日に焼肉を食べても消化不良などを起こすことはないのです。
特に年齢高めの方(私もですが)は内蔵はしっかりと休ませるべきです。
マラソン後にはむしろ消化の良いものを食べる
マラソン後に我慢していた物をたっぷり食べたいという人が殆どかと思いますが、逆に疲労した内臓を考えるならば逆効果です。
私は連続でレースを入れることがあり、フルマラソンの翌週はトレイルのレースを入れたりと、けっこう詰め込みます。
そうなるとどうしてもリカバリー効率についてはかなり気を使わなくてはなりませんので、どうするのがベストなのかを深く考える様になります。
マラソン直後や翌日など身体がエネルギーを欲している時は吸収力がハンパないです。それはもうスポンジの様で、私の仲間もマラソン直後にデブになったという報告は後を絶ちません。
ガッツリ食べるのは日を置いてからにしましょう。
まとめ
今回はマラソン前日の焼肉について解説しました。
レース前日の食事は合う合わないはあるかと思いますが、焼肉はかなりオススメです。ロング系のポイント練習前日に少しずつ試してみてください。
ひょっとしたら大幅な記録更新も夢ではないかもしれませんよ!
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