今回はアシックスのコンプレッションタイツ、「メタレーサータイツ」をレビューしようと思います。
マラソンランナーであれば、何度かこのタイツを見たことのある方はいらっしゃるのではないでしょうか?
さすがはアシックススポーツ工学研究所で研究開発を重ねたこのタイツ、実際に使ってみましたが良かったです。
・メタレーサータイツについて知りたい
・メタレーサータイツを履いた感じについて知りたい
・メタレーサータイツと2XUとの違いは?
・メタレーサータイツのサイズ感は?
・メタレーサータイツのデメリットも知りたい
といった方には役立つ内容かと思います。
以下記事で解説していきます。
メタレーサータイツを購入しようと思った理由
今回メタレーサータイツを購入しようと思った理由は、
マラソンでより高い成果を出したいと感じたからです。
本日のランスタグラム。
今日はMペース15㎞、最後は少しビルドアップして終了。
解糖系と脂質代謝の融合ってやつかな。
来週は8㎞入れて後は完成!
そこまで疲労は蓄積していないけど、あとはいい感じに身体をフレッシュな状態にしていかないとだ。
メタレーサータイツなかなか良い。… pic.twitter.com/SqvLj9EH5V
— ヒロ (@AC71592310) February 24, 2024
今期は防府読売マラソンで2時間48分台は出したものの、レース後半の落ち込みや、レース序盤から無駄のない動きで走るというのは自分の中で大きな課題でした。
これにはもちろんトレーニングやエネルギージェル戦略なども必要ですが、
最後の一押しとしてこうしたエネルギーロスに繋がるアイテムを使うという事も重要だと考えたからです。
これまでコンプレッションタイツについては色々と試してきましたが、最終的にレースで常に使うアイテムとしては定着してこなかったので、今回このメタレーサータイツには期待しています。
というのも、足が前に出やすい構造や、股関節の伸展を4.7%効率化するなどの仕組みがあるからです。
マラソンの速さを追求してきたアシックスだからこそのノウハウが詰め込まれた商品と言えるでしょう。
その影響からか、トップ選手の着用頻度も高く、TOYOTAの西山選手やマラソンの日本代表選手も履いていたことも印象的でした。
メタレーサータイツを実際に履いてみた感想
実際にメタレーサータイツを履いて様々な距離を走ってみました。
私が感じた特徴としては、
・走りを邪魔しない着圧感
・自然と足が前に出る感覚アリ
・疲労感が軽減
・汗をかいても快適
・マラソンレースペースにハマる
以上の効果を感じました。
以下記事で解説していきます。
感想①走りを邪魔しない着圧感
特に気になっていたのが、コンプレッションタイツ独特の着圧が走りを邪魔しないかどうかでした。
あまり着圧が強すぎると私の場合邪魔に感じてしまう事もあるので、ここはけっこう選ぶ上で重要な要素でした。
ただ着圧感が低すぎるとコンプレッションタイツの意味もなくなってしまうので、難しいところです。
具体的にはNIKEのエアロスイフトタイツだと着圧感が低すぎて、2XUのコンプレッションタイツだと着圧が強すぎるような感じ。
ハーフタイツの着圧感からすると、その間が欲しかったので、その点このメタレーサータイツはベストな履き心地でした。
具体的にテストした内容としては、マラソンレースペースでのトレーニングです。
マラソンのレースで使えるかどうかは、結局のところここにあると思っています。
感想②自然と足が前に出る感覚アリ
アシックスのHPでも解説がありましたが、確かに足が前に出しやすい感覚はありました。
これはタイツ前面の生地の高い張力と全体的に適度な着圧バランスにより実現している様です。
このバランスにより股関節の伸展動作が約4.3%コンパクトになり、動きのロスを少なくしスームズな脚運びをサポートしているとのことです。
確かに使う力は少なく、マラソンの巡行ペースに乗りやすい印象がありますね。
足が前に出やすいということは、その分蹴り出しも少ない力で実現するので、推進力は高いと感じます。
感想③疲労感の軽減
15㎞から20㎞の距離をマラソンレースペースで走るトレーニングを何度か行っていますが、このトレーニングを行った際にも体感的に疲労感が少ないと感じます。
筋肉の揺れも少ないですし、タイツの着圧で着地した時の身体のブレも抑えられるので、ランニング時に力が逃げるという事も少ないと感じました。
15㎞-20㎞の距離ですので、これがマラソンとなると更にその恩恵は大きく感じるかと思います。
感想④汗をかいても快適
また、メタレーサータイツの感想として、汗をかいても快適に走れるという事です。
汗だくになると、かいた汗が下半身にも伝わってきて、その汗が不快に感じることがありますが、メタレーサータイツを履くことでそういった感覚はありませんでした。
これはメタレーサータイツだけでなく、他のコンプレッションタイツやハーフタイツでも同じような感覚はありますが、こうした快適さもメリットの1つですよね。
感想⑤マラソンレースペースにハマる
メタレーサータイツの特徴として、マラソンレースペースにハマるということです。
今回は東京マラソンまで1週間を切った段階でトレーニングをしています。レースペースに慣れる目的でトレーニングをしているので、レースペースで15㎞を走るというトレーニング。
15㎞であれば疲労も残らないですし、レース本番の動きなどもしっかり身体に覚え込ませることも可能です。
もちろんこれ以外にもLTに近い刺激やインターバルなども入れていますが、今回はマラソンで使うことを想定しているので、このペースで試してみました。
1㎞あたりのペースは4分弱のペースで、ラスト1kmのみ少しペースを上げています。
ピッチとストライドについては以下の通りで、大体1.3mぐらいですね。
この感覚であれば無理なく身体をリラックスさせながら足をためて走る様な感じです。
ポイントはこのぐらいの走りの時にタイツの履き心地が上手くハマるということですが、
そういったシーンではかなりイイ感じの伸縮感&着圧感でした。
ちなみにゆっくりジョグの時は以下の様な感じで、0.94mのストライドです。
メタレーサータイツのデメリット
次にメタレーサータイツのデメリットについて解説します。
具体的には
・ポケットがない
・価格が高い
といった内容が挙げられます。
以下記事で解説していきます。
デメリット①ポケットがない
メタレーサータイツのデメリットとして、ポケットがないという事です。
マラソンで使用するのであれば、ある程度ポケットがある方が何かと便利です。
理由としてはジェルを入れるからです。
私の場合ジェルは1レースで4本近く摂取するので、ポケットは必須です。
これまではポケットが多めのショーツを使っていたので問題なかったのですが、ポケットがないとなるとポーチやアームウォーマーに挟むなどの対策が必要になってきます。
4本持つとなるとやはり小型のポーチとなると思いますので、同時に購入しておくと良いでしょう。
デメリット②価格が高い
メタレーサータイツのデメリットとして、¥11000と価格が高いという事です。
他のコンプレッションタイツと比較した場合、割と高めの価格設定で、2XUのコンプレッションタイツよりも少し安いくらいです。
ただ、マラソンで成果を出したいのであれば、秘密兵器にこの価格を出す価値は十分にあるかと思います。
わたしも¥11000を出すのに少し戸惑いましたが、ここは自己投資だと思って購入、結果的に良かったと感じます。
メタレーサータイツのサイズ感
サイズ感については、
私を例にとると174㎝で62㎏、それでMサイズです。
トレイルランニングもやっているので割と尻は大きめですが、そんな私でも窮屈に感じずに履くことが出来ているので、この辺りのサイズ感を参考にしてみてください。
サイズ的にLでも問題なさそうでしたが、丈が長くて膝にかかってしまう感じでしたので、やはりMサイズで正解だったと思います。
今日は東京マラソン前の最後のロングラン。
やり過ぎない様に注意しながらこなす。そして終わった後はウワサのタイツを買いに行きました。
「すいません、足が速くなるウワサのタイツってコレですか?」と聞いたところ、どうやらコレらしい。
Sは鬼ピチパンで却下。… pic.twitter.com/imAkhtBEcW
— ヒロ (@AC71592310) February 18, 2024
アシックスの方の話だと、履いている地に徐々に馴染んで若干伸びてくるので、最初に履いた段階で少しきついかな?と思う程度であればちょうどいいという事でした。
実際に私も何度か洗濯していますが、いい感じに馴染んできたと感じます。
メタレーサータイツはどんなランナーにおすすめ?
次にメタレーサータイツはどんなランナーにおすすめ?ということですが、これはもう
・筋持久力に不安を感じているランナー
・履きやすいハーフタイツを探しているランナー
にはかなりオススメできます。
以下記事で解説していきます。
おすすめするランナー①筋持久力に不安を感じているランナー
今回このメタレーサータイツを試して感じたのは、
とにかくマラソンで筋持久力に不安を感じている方にはかなりおすすめできますね。
先にも解説しましたが、着地時に筋肉のブレも少ないと感じますので、その分他の筋肉でそのブレを補うなどの必要もありません。
実際にメタレーサータイツを履いてマラソンペースで走った時にも、腕振りの推進力がしっかり下半身に繋がる様な感じがしました。
これって比較的体感がしっかりしていないとなかなか意識できないのですが、
私の場合このメタレーサータイツを履くことで、より意識的に上半身が使えたと感じています。
力も温存できますので、マラソンでそうした不安を抱えているランナーにはかなりオススメできますね。
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おすすめするランナー②履きやすいハーフタイツを探しているランナー
また、これまでタイツにチャレンジはしてきたけれども、どうしても馴染めなかったランナーにもおすすめできます。
つまり履きやすいハーフタイツを探しているランナーにはかなりオススメできるんです。
ここ最近ハーフタイツはランナーにとって定番アイテムになってきていますが、正直なところ
・着圧感が合わない
・太腿周りの圧迫感が気になる
・動きが制限される気がする
といったランナーは多いです。
実際に私のラン仲間でもそうした理由からハーフタイツではなくランパンを選ぶ方もおられます。
そういった方にもかなり履きやすいハーフタイツだと感じますね。
NIKEのエアロスイフトタイツだと着圧が少なすぎるけど、もう少し着圧感がありつつ、動きやすいハーフタイツが欲しいという方にはかなりオススメできますね。
NIKEのエアロスイフトタイツについては以下記事で解説しております。
メタレーサータイツと2XUのコンプレッションタイツとの違いは?
次にメタレーサータイツと2XUのコンプレッションタイツの違いについて解説します。
どちらも良い商品ですが、2XUのコンプレッションタイツの方がしっかりした着圧感を感じることが出来ます。
これはあくまで私の個人的な感想ですが、タイツを履いてマラソンペースで走った際に動きやすいのはメタレーサータイツだと感じました。
また、タイツ自体の長さについても2XUの方が少し長めです。
ただ2XUの場合は、血流の改善までを視野に入れたコンプレッションタイツですので、メタレーサータイツとは若干コンセプトも違うタイツです。
どちらを取るかにもよりますが、
血流改善までを想定してハーフタイツを選ぶのであれば2XU、程よい着圧で筋力を温存することを想定したいのであればメタレーサータイツという感覚なのかなと思いますね。
具体的には2XUのコンプレッションタイツだと着圧感が強すぎる、もしくはNIKEのエアロスイフトタイツだと少し着圧が物足りないというランナーにはかなりオススメできるタイツだと感じます。
2XUのコンプレッションタイツについては以下記事で解説しておりますので参考にしてみてください。
まとめ
今回はアシックスのメタレーサータイツについてレビューしてみました。
長い距離を走るマラソンにおいて、筋肉を温存できるということは非常に大きなメリットだと感じます。
もちろんトレーニングによってそれらを限界まで高めることも重要なことですが、それを高めた上で更にこうしたハーフタイツで力を温存できれば後半にさらなるペースアップも可能なのかと思います。
是非メタレーサータイツで自己ベストを狙ってみては如何でしょうか!?
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