今回はランニングやエアロバイクをしているときにオーディブルで聴いた良書を紹介します。
山田 知生氏著の「スタンフォード式 疲れない体」です。
手に取った理由はトレイルランやマラソンのコンディショニングに必要な知識を探していたからです。フルタイムで働きながら競技をしていると、どうしても質の高いトレーニングを入れる必要がありますが、それをこなして競技の成績に生かすにはどうしてもコンディショニングは必要になります。
調子の悪いまま負荷の高いトレーニングを行うとどうしても疲労が蓄積して動きが悪いくなり怪我に繋がりますし、良いことはひとつもありません。
本記事は以下の方を対象にしています。
・体が疲労する仕組みを知りたい
・体調不良や疲労のサインはどのようにして見極めるのか知りたい
・疲れない体を手に入れるためにどのようなことに気を付ければいいのか?
・「スタンフォード式 疲れない体」の内容が気になる
以下記事で解説していきます。
また本書は書籍ではなく、耳から聴くオーディブルで聴いたのですがかなり頭に情報が残りました。Kindleで読んだ時よりも知識が血肉になったように感じます。
隙間時間で聴けるオーディブルはかなりオススメです!以下記事で解説していますので良かったら読んでみてください。
「スタンフォード式 疲れない体」の著者 山田知生氏とは?
山田知生氏は五輪でも数多くのメダルを獲得しているスタンフォード大学にて、スポーツ医局のアソシエイトディレクターとして活躍されている方です。この強豪校の「総合的回復」について研究されてきた方です。
アメリカでは現場の知識だけでなく、
・科学的な知見
・高い一般教養
・思考力
など様々な能力が要求される中、山田氏は実に16年もの間アスリートと向き合っている方です。
本書はそんな山田さんが疲労について書かれたまさに最先端のスポーツ科学に基づいた書籍です。
そもそもなぜ「スタンフォード」なのか??
本書に登場するスタンフォード大学は、文武両道の大学です。
陸上競技の場合だと、出雲駅伝のアイビーリーグ選抜でその大学の名前の選手をよく見かけることが多いと思いますが、スポーツに関しても超エリート校です。
アメリカではNCAA(全米大学体育協会)という組織があり24の競技の成績を総合的に評価して、各大学のスポーツの強さを毎年決められています。
そんな中スタンフォード大学は23年間総合1位を獲得しているのです。
オリンピックのメダル獲得も実際にこの大学出身や在学中の選手が獲得していることも多いです。
驚くべきことにリオ五輪では、
金メダル14個
銀メダル7個
銅メダル6個
を獲得しているというスゴイ大学なんです。
オリンピックだと「アメリカ」という括りでしか見たことが無かったので、これは私も全く知りませんでした。
当然そんなに活躍できる選手を量産できる大学であれば、疲労回復のノウハウはトレーニング以上に重要な要素となりますよね!
疲労が蓄積すれば動きも悪くなり、最悪の場合は怪我にだってつながるわけです。
スタンフォードが考える「日常生活の疲労の原因」
まず私たちが送っている日常生活での疲労要因についてですが、社会を生きていく上で私達は様々なストレスや、それに起因する疲労に悩まされます。
私自身、仕事の疲労に加えてスポーツでの疲労など実に様々な種類の疲労と日々闘っていることになりますが、そう感じているのは私だけではないはずです。
人が疲労する原因はオーバートレーニングやストレスなど様々な理由がありますが、働きながら競技力を向上させるためには疲労要因とうまく戦う必要があります。
本書では疲労の原因となる事項に
・身体の歪み
・呼吸方法の間違い
が紹介されています。以下でそれぞれ解説していきましょう。
日常生活の疲労の原因①【身体の歪み】
疲労の原因のひとつである身体の歪みについてです。
私自身疲労は筋肉の疲れだと思い込んでいましたが、人間が最も疲労していると感じるのは神経のコンディションが悪い時だということでした。
つまり脳です。
スポーツに限らずビジネスマンでも日々疲労を感じているのは、自律神経と中枢神経のコンディションが悪くなっているということです。では、そのコンディションを良好な方向に持って行くにはどうすればいいのかというと、「体の歪みを正す」ということだというのです。
体が歪んでいると中枢神経からの指令が体の各部位にうまく伝わらなかったり、小さな動きであっても必要以上に負担がかかったりしてしまうのです。
つまり身体の調子を上げたければ、まず体の歪みを矯正するところからだということです。
身体の歪みを矯正する具体的な手法について本書では詳しく解説されていますので、詳細は書籍を読んでみてください。
日常生活の疲労の原因②【呼吸方法の間違い】
日常生活の疲労の原因として、次に挙げられている原因として、誤った呼吸方法があります。呼吸方法と身体の調子が関係あるのか!?と思いがちですが、実はあるんです!
そもそも私たちが日ごろしている胸呼吸は浅い呼吸で、既に酸素不足状態。
酸素が不足すれば脳に酸素が行き渡らなくなり、脳や筋肉はうまく働くことは出来ません。
消費酸素の少ない日常生活で酸素不足であれば、スポーツをしている人は特に気を付けなくてはなりません。
スタンフォード式 疲労のサインはどう探ればいいのか?
では私たちはどうやって疲労のサインを探ればいいのでしょうか?スポーツをされている方は、自分が課した練習内容をどれだけの余裕度でこなせたかを疲労度の尺度とされる方が多いかと思います。わたしもそうでした。
・今日は3分30秒設定のペース走をこのくらいの余裕度でこなせた
・今日のインターバルはきつかった、もっと行けるはずだったんだけどな
といった感じです。
しかし「スタンフォード式疲れない体」では、日常生活の中でも疲労のサインをくみ取ることは出来ると解説しています。
具体的には以下の4つがあります。
・脈がいつもと違う
・いろいろな時間に寝ている
・腰が痛い
・呼吸する場所
トレイルランや陸上競技を経験しているので安静時心拍疲労度の送還については知識があったので、①については知っていましたが、他の項目に関しては全く知りませんでした。
ではどうやって疲労と向き合えばいいのか?
筆者はまず「疲れにくい身体」を作ることを疲労への対策として挙げています。
具体的には
・IAPメソッド
・体のコントロールを正す
・収縮筋を伸ばして疲れない体を取り戻す
・細胞レベルで疲労に強い身体になる
があり、特にIAPメソッドについてはこれまでの生活や経験からかなり納得いくものがありました。
詳細は書籍を参考にしてみてください。
スタンフォード式 リカバリー方法
そこで本書で推奨されているのはIAP呼吸法でした。
詳細は書籍で読んで頂くと分かりますが、身体が整う感じです。腹圧を意識することにもなるので、かなりおすすめです。
その他にも疲労回復のために様々なリカバリー方法が紹介されていて、実際に取り入れることで練習頻度も大幅に増やすことが出来ました。紹介されている具体例として、
・疲労をリセットする「動的リカバリー」メソッド
・部分疲れを側解消する「超・対症療法」
・「アイス・ヒート」メソッド
・究極の修復レベルで眠る「睡眠回復術」
・疲れない食事の取り方
ざっとこのような内容が紹介されており、非常に興味深かった上、日々の疲労回復にも有効でした。まず風邪をひかなくなりましたし、ポイント練習も定期的に入れられる様になりました。特に食べるべき食材と疲れを感じない食事方法もかなり参考になりましたね。
「スタンフォード式 疲れない体」はオーディブルなら無料で1冊ゲットできる
ちなみに本書はオーディブルでも非常に読みやすい書籍です。
オーディブルは入会した後も1ヵ月以内であれば無料で退会できるので、入会して本書を無料で入手して、その後に退会してもダウンロードした書籍はそのまま聴くことができます。
なのでオーディブルに入会してまずは1冊試してみるのはかなりオススメです。
私も入会前はすぐに退会すればいいか、と思っていましたが、思っていたよりも思っていたよりもオーディブルのクオリティーが高くそのまま継続しています。
もし隙間時間に人生に有用な知識を入れたい方はオーディブルを試してみては如何でしょうか?
逆に自分には知識が必要ないという方はクリックしないでください。
「スタンフォード式 疲れない体」まとめ
今回は「スタンフォード式 疲れない体」を紹介させて頂きました。
疲労について深く考えされる書籍でしたし、長くスポーツをするにはただ練習するだけではだめだなと感じました。
外で働くビジネスマンだけでなく、家で子育てをする方など疲労やストレスは実に様々です。
自分の状態から疲労の要因やサインを感じ取り、本書に書かれている内容に沿って対策を立ててみれば少し疲労が改善されるかもしれません。
スポーツをされる方にも非常に有用であると感じたので是非手に取って読んでみてください。
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