最近NIKEのヴェイパーフライネクスト%2を履く選手が大多数を占める中、アシックスのシューズもよく見かける様になりました。
メタスピードシリーズが市場に割って入り始めたのです。
これまではメタスピードスカイを使用していましたが、その兄弟モデルであるメタスピードエッジというシューズがあります。
同じくカーボンプレートシューズでメタスピードスカイと形状は似ていますが、実際に履いてみるとその性格は大きく異なります。
今回はそんなメタスピードエッジのレビューをしてみようと思います。
本記事は以下の方を対象にしています。
・メタスピードエッジについて知りたい
・メタスピードエッジはどんな人にオススメ?
・メタスピードエッジのサイズ感について知りたい
・メタスピードエッジとメタスピードスカイの違いについて知りたい
・メタスピードエッジの重さについて知りたい
・メタスピードエッジのトレーニングごとの違いについて知りたい
・メタスピードエッジはどんなランナーにオススメ?
以下で解説して行きます。
メタスピードエッジとはどんな特徴のシューズなのか?
メタスピードエッジは、メタスピードスカイと並ぶアシックスの厚底シューズで、カーボンプレートが内蔵されたものです。
リリースされたのはメタスピードスカイと同じく2021年4月で、発売されてから多くのアスリートからも支持を集めているシューズです。
クッション性の高さはメタスピードスカイと同じで、クッション性だけでなく絶妙な硬さがポイントです。
ミッドソールに採用している「FF BLAST TURBO(エフエフ ブラスト ターボ)」がクッション感にプラスして推進力を生み出しており、そのバネ感はもう最高です。
メタスピードエッジはピッチ走法のランナー向けに開発されたシューズであり、ストライド走法向けに開発されたメタスピードスカイとはターゲットとするランナーが異なります。
私は自分がピッチ走法なのかストライド走法なのか今一つ分からなかったのですが、メタスピードスカイよりもメタスピードエッジの方がしっくりくるので、ピッチ走法なのかもしれませんね。
特徴はメタスピードスカイよりもつま先のカーブが緩やかで、どちらかというとメタレーサーに似た感覚で履けるシューズだと感じます。
メタスピードスカイのレビュー記事は以下で解説しております。
メタスピードエッジの重さ
次にメタスピードエッジの重さについてです。
カーボンプレートシューズはその構造上どうしても少し重めになりますが、メタスピードエッジは27.5で190gという驚愕の軽量性です。
足を回転させて走るシューズとしてはこの軽量性は極めて大きな武器と言えるでしょう。
元々カーボンプレートシューズはその反発性の高さから重さを感じにくいのですが、それに加えてこの軽量性ですからランニング中は快適そのものです。
メタスピードエッジのサイズ感
メタスピードエッジのサイズ感についてですが、若干小さめに感じました。
これは足の甲の形や指の形によるのかもしれませんが、ターサージャパンやソーティーマジックをこれまで履いてきた方であれば+0.5㎝は見たほうが良いかもしれません。
マラソンなど長時間を走る競技であれば後半足も浮腫みますし、縦や横のアーチも崩れてくるかと思うので何かと足のサイズは大きくなりがちです。
もし突っ張る感じが気になるのであれば0.5㎝大きめのサイズを選択しましょう。
シューズの形状もこれまでのターサーやソーティーシリーズとは異なりますし、カーボンプレートが入っている分シューズ全体のバランスも変得ざるを得なかったのでしょう。
これまでのアシックスシューズとは別のシューズとみるべきです。
ちなみに私は若干小さめに感じてはいるものの、ターサーやソーティーと同じサイズで問題なく履けています。
メタスピードエッジとメタスピードスカイの違いについて
メタスピードスカイとの違いについては、キック時の感覚が最も違うと感じました。
メタスピードスカイよりつま先のカーブが緩やかに設計されているので、メタスピードスカイで感じる様なぎゅっとつま先に荷重がかかるような感じはありません。
3000mのロングインターバルをしてみて感じるのは、足の回転が効くということです。
ソーティージャパンのような感じで走れる感覚ですが、クッションもキッチリあるようなそんなイメージがピッタリかもしれません。
ミッドソールにはメタスピードスカイと同じく「FF BLAST TURBO(エフエフ ブラスト ターボ)」を採用しており、クッションの感じはありますが、ヴェイパーフライネクストの様な沈み込むようなクッション感はなく、弾力があるクッション感。
この辺りがアシックスらしいところですね。
これまでメタスピードスカイのつま先でぎゅっと体重が載る感じが苦手だという人にはメタスピードエッジは向いているかと思います。
メタスピードエッジとヴェイパーフライネクストの違い
同じくカーボンプレートシューズであるヴェイパーフライネクストとの比較です。
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ヴェイパーフライネクストは最もマラソンランナーに履かれているシューズで、私も昨年はヴェイパーフライネクストを履いてサブスリー(2時間50分くらい)まで何とかタイムを戻すことが出来ました。(2022年の冬はもう少し走れるようにしたいものです。)
ヴェイパーフライネクストは非常に反発が強く、かつクッション性も高いシューズです。
メタスピードエッジやメタスピードスカイと違うところは、何といってもクッションの沈み込みが大きいというところでしょう。このクッションの沈み込みはヴェイパーフライネクストの長所でもあり、短所でもあります。
このクッションの沈み込みが気になってしまう選手であればメタスピードエッジはかなり向いているシューズと言えるでしょう。
メタスピードエッジはメタスピードスカイと同じくミッドソールが適度に硬くて沈み込みが少ないからです。
メタスピードエッジの各トレーニングでの使用感
次にメタスピードエッジの各種トレーニングでの使用感です。
シューズの使用感は各種トレーニングの要素により様々ですが、大きく以下のトレーニングに分類できるかと思います。求められる動きやストライドも少しずつ変わるトレーニングですよね。
・ロングラン
・ペース走る
・ロングインターバル
・ショートインターバル
に分けて解説していきます。
使用感①ロングランの場合
メタスピードエッジとロングランの相性についてですが、これについては非常に良いと感じました。
渡良瀬遊水地で30㎞走を行いましたが、かなり快適に走れますし、クッションの若干の沈み込みも踏まえたタイミングでキックが出来ます。
思った通りの反発タイミングで次の1歩を踏み出せるので非常に走りやすいです。
ロングランのペースは実際のフルマラソンペースに相当するかそれよりも若干遅いペースですので、メタスピードエッジの利用シーンとしてフルマラソンは十分アリと言えるでしょう。
ロングランで感じたのがクッションとバネのハイブリッドで、足首を取っておけるということでした。
これはマラソンではかなり重要な要素になりますので、35㎞以降の足が動かなくなる現象も少しは軽減されるかと思います。
使用感②ペース走
メタスピードエッジとペース走の相性についてですが、これもかなり良いと感じます。
ペース走では前後の選手との感覚やキックのタイミングが気になるところで、意外と気を使います。
ヴェイパーフライネクストでペース走を行うとどうしても反発ありきでのストライドになるので、どうしても歩幅の調節が難しくストレスになってしまいます。
しかしメタスピードエッジであれば反発はあるものの、ヴェイパーフライネクスト以上にストライドをコントロールできる感じがあるので、かなり走りやすいです。
前の選手との感覚が気になってキックが小さくなってしまっても、次のキックにはしっかり反発がもらえる感じがあるのです。
これがピッチ型と言われるメタスピードエッジの良いところでしょうね。
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使用感③ロングインターバル
メタスピードエッジは、ロングインターバルでもかなり良い感触でした。
これ以上ピッチが速くなると反発とのバランスがとりずらくなりそうですが、3000m程度の疾走区間のインターバルであれば十分使えます。
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使用感④ショートインターバル
メタスピードエッジは、ショートインターバルだとちょっと合わないように感じました。
クッションの沈み込みがそう感じさせるのか、一定以上のピッチだと私の走りには合いませんでした。
あまりにも回転が速すぎるとどうしてもクッションの戻りがキックに追いつかないと言いますか、もたつきが気になります。
ヴェイパーフライネクストでショートインターバルをされた方がもしそのクッションのもたつきが気になるのであれば、メタスピードエッジでも同じ感覚になるかと思います。
私の場合は足を回転させずらいので、ショートインターバルではメタスピードエッジは使わないですね。
メタスピードエッジが最も向いている種目は?
メタスピードエッジが最も向いているランニング要素は、マラソンペースからロングインターバルなどそこまで速い足の回転を要求されないものです。
ペース走からロングインターバルまでストレスなく使用できたので広範囲で使用できるのですが、やはりそのクッション性の高さから向いているのはマラソンやウルトラマラソンでしょう。
秋口のレースに新しいシューズを検討されている方で、メタスピードエッジが合わなかった方は是非チャレンジして頂ければと思います。
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メタスピードエッジの購入方法
そんな高価なメタスピードエッジの購入方法については、楽天のポイントバック制度を利用すべきです。
少しでもお得に買いたい方には楽天市場がオススメです。
楽天は定期的にセールを行っているので、かなりお得に購入することができました。
私の場合楽天プレミアムカードを持っていたので更にポイントバックもあったので躊躇なく購入することができました。
是非楽天のポイントバック制度を利用してお得にメタスピードスカイを入手しましょう!
メタスピードエッジのデメリットについて
メタスピードエッジのデメリットとしては
・価格が高い
・サイズ感がこれまでのアシックスと異なる
・ヴェイパーフライネクストと比較して沈み込みが少ない
ということです。
以下で解説していきます。
デメリット①価格が高い
メタスピードエッジのデメリットとして、何といっても価格が高いということです。
ランニングシューズなのに¥27000します。
こうなるともはやちょっと試してみようと思える価格ではないですよね。
私も基本的に全てのトレーニングは決めた時でない限りターサージールかターサージャパンで走ります。
絶対に外したくないトレーニングや、集団練習の時はメタスピードエッジやメタスピードスカイ、ヴェイパーフライネクストを使うようにしていますからね。
ただこれまではターサージャパンなどで反発をもらえない状態でトレーニングした方が、本番でカーボンプレートシューズを履いた時により高いパフォーマンスが出せると思っていましたが、これらのシューズって走り方が全然違うんですよね。
なのでカーボンプレートシューズをレース本番で使用するのであれば定期的に使用して、シューズのポテンシャルを発揮できる走りを身に付けておく必要があるのです。
そう考えるとやはり¥27000のシューズを履くのは若干抵抗があるわけです笑
デメリット②サイズ感がこれまでのアシックスと異なる
メタスピードエッジのデメリットとして、サイズ感がこれまでのアシックスと異なるということです。
アシックスと言えばどのラインナップでも素晴らしいフィット感が約束されており、新しいシリーズのシューズを購入するにあたっても同じサイズを購入すれば間違いないということでした。
しかし、メタスピードエッジやメタスピードスカイについては若干狭く小さめに感じる方はいるかと思います。
先のサイズ感の項でも解説しましたが、マラソンでは途中から足の縦アーチと横アーチが崩れて足が平べったくなります。
こうした時にどうしてもつま先が突っ張る感覚を受けるランナーは多いのではないでしょうか?
なのでもしこれまでのターサーシリーズで後半にシューズの小ささを感じる方は0.5㎝大きめのサイズを購入しておいて間違いないと思います。
デメリット③ヴェイパーフライネクストと比較して沈み込みが少ない
メタスピードエッジのデメリットは、ヴェイパーフライネクストと比較してクッションの沈み込みが少ないということです。
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ヴェイパーフライネクストの柔らかいクッション性が好きな方にとって、メタスピードエッジはちょっとクッション性が物足りないかと思います。
ただクッションが柔らかすぎないことはメリットでもあります。
ヴェイパーフライネクストのクッション感の硬さから走りのタイミングが合わなくなるという方も少なからずいる様です。
アシックスらしい弾力のあるクッション感が好きだという方は是非メタスピードエッジを履いてみてくださいね。
まとめ
今回はメタスピードエッジについて解説しました。
メタスピードスカイだとちょっとつま先の切り込みが強すぎるという方にはとにかくおすすめできるシューズです。
アシックスのカーボンプレートシューズはヴェイパーフライネクストよりもクッションの沈み込みがないので、極めてレスポンスが高いシューズだと言えます。
そんなシューズが欲しいという方は是非メタスピードエッジを試してみてくださいね。
ちなみにアシックスのおすすめランニングシューズは以下記事でマニアックに解説しております。
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