以前にマジックスピード3についてのレビュー記事を書きました。
私自身多くのトレーニングでこのシューズを使っており、非常に汎用性の高いシューズだと感じています。
現在マラソンを2時間40分台で走るランナーですが、多くのトレーニングをこのマジックスピード3を使ってこなしています。
今回はそんなマジックスピード3をマラソンレース本番で使えるかどうかについて解説してみようと思います。
フルマラソンに向けた30km前後のトレーニングで何度か検証してきたので、信憑性はあるかと思います。
マジックスピード3は汎用性の高いシューズ
まずマジックスピード3の汎用性の高さについて解説します。
汎用性が高いと感じるのは、シューズの使い易さだけでなく、その価格もあるのではないかと思います。
厚底シューズでありながら、価格もかなり抑えめですのでトレーニングでも気兼ねなく使えるというメリットもありますし、足が回しやすいのでロングランからショートインターバルまで使える範囲が非常に広いシューズだと感じます。
マジックスピード3の特徴を含む詳細なレビューついては以下記事で解説しておりますので参考にしてみてください。
マジックスピード3がフルマラソンで使える理由
次に本題であるマジックスピード3はマラソンに使えるのか?ということですが、これは十分使えるシューズであると感じますね。
理由としては、
・シューズ自体が軽量で足が回しやすい
・足首への負担が少ない
・着地場所が変わってもサポートしてくれる
といった理由からです。
以下記事で解説していきます。
理由①シューズ自体が軽量で足が回しやすい
マジックスピード3がマラソンで使えるという理由の1つに、
シューズ自体が軽量で足が回しやすいという理由があります。
アシックスのマジックスピード3 についてレビュー記事を書いてみました!https://t.co/4tmgwloMRj
ここ最近の中強度以上のトレーニングは、大体このシューズです。
前作もかなり良いシューズだと思っていましたが、クッション性や反発力、軽量性、足との一体感がかなりいいです!… pic.twitter.com/QuZGX9xAeR
— ヒロ (@AC71592310) May 17, 2024
これ、結構マラソンシューズとして使えるかどうかにおいて重要なんですよね。
いくら軽いシューズであるからと言って足が回しにくいシューズだと、マラソン後半でピッチが落ちてきた時に走りにくかったりもするので、軽量性と足の回しやすさが両立していることが重要です。
仮にシューズの重量があっても、足が回しやすければ私はマラソンシューズとしてアリだと感じています。
マジックスピード3についてはその両方を満たしているシューズと言えますね。
理由②足首への負担が少ない
次の理由として足首への負担が少ないという点が挙げられます、
マラソンシューズには様々なシューズがありますが、最近は高反発素材を使った厚底シューズがメインです。
しかしこの高反発素材はものによっては沈み込みの大きなモデルもあり、
シューズによっては足首が不安定になり、結果的に負担がかかることがあります。
一方マジックスピード3はどうなのかと言うと、高反発素材の沈み込みはありながらも、足首にかかる負担は非常に低いと感じるので、長距離を走っていても非常に疲れにくいです。
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足首に負担がかからないので、着地時にブレた足首を脚の他の筋肉で補う必要もないので、疲れが少ないというわけです。
実際に30㎞のロングランをした時でも最終的に足を取っておくことが出来、腹8分目のトレーニングが出来ました。
ロングランのダメージを少なくすることで、1週間の中で別の要素のトレーニングも入れることが出来たので、かなりのメリットといえます。
理由③着地場所が変わってもサポートしてくれる
次の理由として、着地場所が変わってもシューズが走りをサポートしてくれるという事です。
マラソンやマラソン向けのロングランの最中は、疲労が蓄積してくるので様々な後半は筋肉を動員させたり、着地場所を変えてダメージを軽減しようとします。
https://twitter.com/AC71592310/status/1780578137530904992
そんな時にもマジックスピード3は着地場所を変えても非常に走りやすいです。
私の場合長い距離を走った後半は必ずヒールストライク気味になるのですが、踵着地であっても体を前方にグイッと持ってきてくれる感覚があります。
実際に30㎞走を行った時にも後半少し疲れてきてもペースをビルドアップさせて終えることが出来たのは、間違いなくマジックスピード3のおかげだと言えるでしょう。
実際に距離走を行った時のデータ
次にマジックスピード3を履いて距離走をした時のデータです。
前提条件として、私は大抵距離走については中強度の低強度寄りで行うことが多いですが、
マラソンを想定したトレーニングでは中強度走でも中強度寄りの負荷で行うことが多いです。
現在はマラソンは2時間48分ですのでレースペースは1㎞あたり4分ペースですが、ここから逆算すると、ロングランのペース設定は4分40秒/㎞~4分20秒/㎞という事になります。
今回は4分30秒/㎞からスタートして、後半ビルドアップするトレーニングでしたので、比較的中強度走でも負荷が高い方です。
しかも5月の熱い時期でしたので、身体への負荷も冬場に比べたら多い方かと思います。
そんな中での30㎞走の内容は以下の通り。
ピッチについては以下の内容です。
以前同じトレーニングをメタスピードエッジパリでこなしたことがありますが、その際には193spmでした。
つまりマジックスピード3で走った時の方が少ない歩数で走れていることになります。
メタスピードエッジパリは更に反発が強く、更にクッション感もヴェイパーフライと似た感じで沈み込む感じがあるので、どちらかと言うとグッと踏み込んでバンと蹴り出す感じです。
後半にかけてピッチが落ちていることがないので、少ない力で足を回すことが出来ているみたいですので、マラソンにはかなり使えるシューズと言えそうです。
ストライドについては以下の内容です。
ストライドについても、後半伸びが少ないということもありません。
30㎞走などでは疲労するとどうしてもストライドは落ちてくるので、こうしてストライドに変化がない事を見ると、この辺りはシューズに助けられたと言えるでしょう。
距離走に関する疲労度の目安としては、心拍とピッチだと私は思っており、ここが崩れてくると余裕のないトレーニングだと言えます。
そんな中心拍もピッチもそこまで上がらずにトレーニングできているので、マジックスピード3はマラソンシューズとしても優秀なのではないかと感じますね。
グラフで見ると後半に心拍が上がっていますが、これはビルドアップしたことによるものだと思うので、そのままのペースであれば特に心拍が上がり過ぎることはないでしょう。
まとめ
今回はアシックスのマジックスピード3がマラソンで使えるかどうかについて解説してきました。
しっかりトレーニングを積んで後半までブレにくい身体を作れていれば、あとはシューズが走りをサポートしてくれそうです。
マラソンレースでも十分使えるシューズだと感じますので、是非使ってみてください。
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