【活用したい】Forerunner965のVO2MAXデータをレビュー!実際のトレーニングとの整合性は?  

FORERNNER965 レビュー

    今回はForerunner965のVO2MAX測定機能についてレビューしたいと思います。

    ・Forerunner965のVO2MAX機能について知りたい  

    ・Forerunner965のVO2MAXデータは使える?  

    ・VO2MAXを向上させるためのトレーニングについて知りたい 

    ・VO2MAXを向上させるのに効果的ではないトレーニングは? 

    といった方には役立つ内容かと思います。

    以下記事で解説していきます。

    VO2MAXの定義について

    ここでVO2MAXの定義について解説します。

    VO2MAX(最大酸素摂取量)とは、身体の酸素摂取能力の指標であり、運動能力と持久力の評価に使用される重要な生理学的パラメータです。

     

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    VO2MAXは、単位時間あたりに身体が酸素を摂取できる最大量を示し、一般的にはVO2MAXが高いほど、持久力が高まり、運動能力が向上するとされています。

    マラソンの走力指標とされることが多いですが、最近は若さの指標としても用いられたりなんかもしますよね。

    ただ、このVO2MAXは年齢を重ねると落ちていく傾向にあります。

    これは、心臓と血管の機能の低下、筋肉質量の減少、骨密度の減少など、身体の変化に関連しており、VO2MAXは30歳を超えると年齢とともに減少し始めることが多いです。

    ただこれは特に運動をしない場合の人の特徴であり、VO2MAXはトレーニングにより改善することが可能です。

    私の場合現在40歳ですが毎日マラソントレーニングをしている関係でVO2MAXは60あります。

     

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    この様に年齢とVO2MAXの関係は個人差があり、遺伝的要因やライフスタイルによっても影響を受けますが、適切なトレーニングと生活習慣の選択により年齢に関係なくVO2MAXを改善または維持することができます。

    Forerunner965ではVO2MAXが測定できる

    GARMINのウォッチではVO2MAXを測定することが出来ます。

    これはGARMINに限ったことではないですが、皆さんGPSウォッチを使っていると、機種ごとにVO2MAXが高くなりやすいものとそうでないものがあるという話は聞いたことありませんか?

    スマートウォッチでのVO2MAX測定には、ランナーの詳細な情報を最初に入力します。

    その上で運動データと心拍データ、その持続時間を元にVO2MAXの推定値が計算されます。

    FORERNNER965 VO2MAX

    この時に入力するデータは性別や身長・体重、年齢などです。

    本当に正確な数値を割り出すには、呼気ガス分析などの専門的な装置とトレーニング室が必要ですが、さすがに呼気ガスなどは測定できないです。

    それらの測定方法と比較したら正確性には欠けますが、それでもタイムや走力との相関を考慮すると精度は高いと感じます。

    実際にForerunner965でVO2MAXを測定した結果

    次にGARMINのForerunner965でVO2MAXを測定した時の結果について解説します。

    Forerunner965を購入して約2週間連続してウォッチを付け続けてみました。ちなみにGARMINCONNECTにこれまで付けていたForerunner255のデータも残っているのでその内容は引き継がれています。

    Forerunner255も同じ光学式心拍計を搭載しているので、取れているデータとしては信憑性が高いと感じます。

    以前は光学式心拍計が今一つでしたが、最近のGARMINのGPSウォッチは極めて正確だと感じます。

    VO2MAXの推移を見ると、58くらいから始まって60くらいに落ち着いています。

    FORERNNER965 VO2MAX

    Forerunner255では光学式心拍計が大きな進歩があり、これまでの4つのセンサーから6つのセンサーにリニューアルされました。

    これによりこれまで参考程度でしかなかった心拍計が信頼できるデータになり、取れるVO2MAXも正確性が高くなったという事です。

    この辺りのGARMINの光学式心拍計の進化については以下記事で解説しておりますので参考にしてみて下さい。

    【実際どうなの?】GARMINの光学式心拍計について解説!精度やトレーニングでの使用感は? 

    VO2MAXを上げるにはどんなトレーニングが効果的だった?

    次にForerunner965のVO2MAXデータから、どんなトレーニングがVO2MAX向上に効果的だったのかを解説しようと思います。

    推移を見ると約2週間前あたりから急激にVO2MAXが向上していることが分かります。

    この時に何をしたのかというと、

    ・10㎞のペース走→2回  

    ・1000mインターバル5~10本→2回  

    ・60秒ファルトレク×10本→2回  

    ・150分LSD→1回  

    以上の内容です。

    LT値を向上させるトレーニングに加えて、ショートインターバルなど様々な刺激のトレーニングを組み合わせています。

     

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    この他は割とゆっくりなジョグなども実施しており、それをリカバリーに当てているような感じですね。

    結果的に、これまでマラソンのタイム向上に効果のあったトレーニングを入れると、Forerunner965のVO2MAX数値もしっかり向上している傾向にあります。

    よってVO2MAX指標としては活用できるのではないかという結論です。

    ロングランではVO2MAXは向上しない

    では有酸素能力を向上させるのに効率の良いトレーニングであるロングランは1回入れることでVO2MAXにどの様な影響を及ぼすのでしょうか?

    この時の実際のデータとしては以下の様な感じです。

    FORERNNER965 VO2MAX

    ペースは4分30秒/㎞くらいです。

    FORERNNER965 VO2MAX

    マラソンレース本番まで2週間を切っていることからあまり無理はしない様に心がけました。

    心拍としては150bpm辺りを平均としており、後半にペースを上げる様なこともしませんでした。

    FORERNNER965 VO2MAX

    実際に30㎞走を入れた日にVO2MAXを確認してみたところ、以下の様なグラフとなりました。

    30㎞走を入れる前後でVO2MAXは変化していないという事になります。

    FORERNNER965 VO2MAX

    やはりVO2MAXを向上させるにはインターバルトレーニングの方が効果的という事が分かりますね。

    Forerunner965のデータ分析で感じたこと

    実際にForerunner965を使ってトレーニングとVO2MAXの相関を取って感じたこととして、

    マラソンで速くなるならばVO2MAXばかり追いかけるべきではないということです。

    もちろんVO2MAXは重要な要素ではありますが、Forerunner965で毎回のトレーニング分析を行うと、トレーニングの種類ごとに効果が違うという事です。

    FORERNNER965 VO2MAX

    例えば30㎞走を行った後のトレーニング効果としてはVO2MAXの向上は見込めませんが、有酸素能力の全体的な向上や筋持久力の向上が発生します。

    ここでVO2MAXの向上ばかりを追いかけると最終的にマラソンに必要なトレーニングを疎かにしてしまうことになってしまいますからね。

    あくまでVO2MAXは指標として考えておきましょう。

    Forerunner965のVO2MAXデータは使える?

    あくまで私が使った感想ではありますが、Forerunner965で測定したVO2MAXデータはかなり使えると感じます。

    FORERNNER965 VO2MAX

    一般的にランニング系の書籍に記載されているVO2MAX向上に効果のあるトレーニングを行うと上がる傾向にありますし、Forerunner965でも「VO2MAXの向上に効果がありました」というコメントが出ます。

    こうしたフィードバックがあるとVO2MAXの向上を目的としたトレーニングをする際にもやる気がでますよね。

    特にワークアウト直後にVO2MAXの推移を確認できるというのはかなりのメリットだと感じます。

    VO2MAXは寿命にも関わる!?

    また、VO2MAXと寿命は密接に関係しています。

    個人的にはマラソンのタイム向上に向けてVO2MAXを向上させるトレーニングにより、身体には負荷がかかるのでこれがむしろ体に悪いんじゃないか?と思っていましたが、寿命が長くなる要素としては以下の理由からです。

    ・心臓血管系への影響

    ・酸素供給

    ・免疫力向上

    ・QOLの向上

    といった理由です。

    心臓血管系への影響としては、高いVO2MAXを持つことは、心臓と血管の健康にプラスの影響を及ぼすことが示唆されています。

    適切な有酸素運動を行うことで、心臓と血管の機能が向上し、循環器系の疾患リスクが低減する可能性があるということです。

    FORERNNER965 VO2MAX

    また、代謝と体組織の健康についても好影響があります。

    高いVO2MAXは、代謝機能と体組織の健康にも関連しており、運動により筋肉質を増やし、骨密度を向上させることで高齢になっても体力を維持しやすくなり、寿命が延びる可能性が高くなるというわけです。

    酸素供給についても寿命とVO2MAXは密接に関係しており、高いVO2MAXを持つことは組織や細胞への酸素供給が改善されることを意味します。

    適切な酸素供給は、活性酸素の発生という負の一面もありますが、細胞の健康と寿命に影響を与えることがあります。

    免疫力向上について、高いVO2MAXを持つことは、感染症や疾患に対する免疫力の向上にも寄与する可能性があります。

    これにより抵抗力が向上し、長寿に繋がる可能性があるということです。

    QOLの向上については、アクティブな生活を可能にする身体でいることで、生活の質が向上するということです。

    高い運動能力と持久力は、日常生活の質を向上させることができます。これにより、寿命を楽しく健康に過ごすことができる可能性があがります。

    これはストレスフルな生活を送っている人のホルモンバランスが健康の良しあしに影響をあたえることと同じですね。

    まとめ

    今回はForerunner965のVO2MAX表示について解説しました。

    あくまでVO2MAX表示は目安だと思いますが、結果的にマラソンのタイムを向上させるようなトレーニングを入れると、上昇する傾向にあるので参考になるのではないか?と感じています。

    VO2MAXの目安としてGPSウォッチを検討されている方であれば、Forerunner965はオススメです!

    またGARMINのGPSウォッチを使ったデータ分析については以下記事でも解説しておりますので参考にしてみてください。

    【データを速さに!】GARMINのトレーニングデータの活用方法を解説!FORRUNNER255で検証

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