ランニング業界に厚底シューズが登場して数年たち、今や勝負シューズとして絶対に外せないアイテムになってきました。
特にロードだけでなく、トラックでも頻繁に見かけるからハンパないです。
そんなカーボンプレートシューズですが、現在様々なメーカーが出してきていますよね。
カーボンプレートシューズが発売された当初は、NIKEのヴェイパーフライだけで、箱根駅伝を始め、最近のマラソン・陸上業界はNIKEヴェイパーフライ一色でした。
特に驚いたのは2021年の箱根駅伝にアシックスを履いていた選手がいなかったということです。
昔からジョグ用シューズはターサー、ポイント練習・レースはソーティーを使ってきたアシックスファンの私としては考えられない事態でした。
そんなアシックスも最近はメタレーサーを皮切りにヴェイパーフライの対抗品を出しており、その安定性の高さから私自身勝負用シューズとして履いています。
本記事ではアシックスのカーボンプレートシューズについまとめてみようと思います。
カーボンプレートシューズの種類
現在市場にあるカーボンプレート内蔵シューズは大きく分けて以下の3種類あります。
・高反発型カーボンプレートシューズ
・推進力型カーボンプレートシューズ
・反発&推進力型カーボンプレートシューズ
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カーボンプレートシューズにも走りに応じて適切に選択する必要があるのです。以下で解説していきます。
カーボンプレートシューズそれぞれの特徴
カーボンプレートシューズが内蔵されたシューズと言っても、実はタイプ別に特徴があります。
私が日ごろ使用しているカーボンプレートシューズは、NIKEの「ヴェイパーフライNEXT%」とアシックスの「メタスピードスカイ」、「メタレーサー」とHOKAONEONEの「ROCKETX」、「CARBONX」です。
つまり上記で解説した全タイプのカーボンプレートシューズを持っていることになります。
以下でそれぞれのカーボンプレートシューズの特徴について解説していきます。
高反発型カーボンプレートシューズ
メーカー毎にカーボンプレートシューズは特徴がありますが、最も人気があるのは高反発タイプのものです。
NIKEの「ヴェイパーフライNEXT%」やHOKAONEONEの「ROCKETX」がその例です。
人気の理由は足首にかかる負担が圧倒的に少ないということでしょう。
着地から蹴り出しまで、これまで足首が担っていた役割をカーボンプレートの反発が代用してくれるのです。
そのため、フルマラソンでも最後まで足を取っておくことができますし、スピードが必要なトラックでもストライドを伸ばして走ることが出来ます。
推進力型カーボンプレートシューズ
次にカーボンプレートシューズでもシューズそのものが転がる特性を活かしたモデルです。
HOKAONEONEの「CARBONX」などがその例です。
CARBONXはこのシューズが自然に転がるメタロッカー構造が大きな特徴で、自然な蹴り出しのポイントをガイドしてくれるシューズです。
ヴェイパーフライの様な反発はありませんが、蹴り出しのポイントを誤るとスピードが出ない特徴を持つので、正しいランニングフォームを身に着けることが出来ます。
なので、正しいフォームで走りたいインターバルトレーニングや2000mのロングインターバルなどに使っています。
幅が広いのでスピードはそこまで出ないのですが、その分大腿部全体で地面を蹴る動きが必要なので、非常に良いシューズだと思います。
反発&推進力型カーボンプレートシューズ
次に、シューズの反発と回転の両特性を持ったシューズです。
例としてアシックスの「メタスピードスカイ」、「メタレーサー」が挙げられます。
特にメタスピードスカイはその傾向が顕著です。形状も厚底のミッドソールからつま先にかけてキュッと切り立つ独特の形状です。
カーボンプレートシューズもやはりアシックス
アシックスのカーボンプレートシューズといえば「メタレーサー」と「メタスピードスカイ」でしょう。
最初に出たのがメタレーサーで、アシックスが出した高反発型のカーボンプレートシューズです。
メタレーサーは、ヴェイパーフライ程の高反発型のカーボンプレートシューズではありませんが、特徴は何といっても絶妙な反発感とアシックスらしい安定性でしょう。
私自身、最初はヴェイパーフライニットを履いていました。
確かにいいシューズで足首への負担はカーボンプレートの効果で軽減されるのですが、着地した時に蹴り出したい方向にしっかり反発してくれないのが難点でした。
シューズをしっかり蹴り出したい方向に反発させるには、正しい位置に着地する必要があります。
しかし筋力のない私の様なランナーにとって、長距離を走って疲れてきた時にフォームが崩れてきた時にヴェイパーフライだとうまくいかないのです。
そんな私の悩みを解消してくれたのがメタレーサーでした。
カーボンプレートが内蔵されたランニングシューズで、着地から蹴り出しまでの安定性が実現されたシューズでした。
反発はヴェイパーフライ程ないものの、足首の疲労はカーボンプレートがしっかりカバーしてくれます。
カーボンプレートシューズはその反発性のみが注目されますが、マラソンを走るのであれば反発性をサポートする安定性も重要です。
マラソンのレースで使うとしたらアシックスのカーボンプレートシューズ
私はトレーニングではNIKE、アシックス、HOKAONEONEと使います。
その中でフルマラソンでどのシューズを履くかと言われればやはりアシックスを選ぶでしょう。
理由は、マラソンはフォームが崩れてきた後半如何に早く走れるかが勝負だからです。
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5000mでも、フルマラソンでも、ウルトラマラソンでも、レース終盤になるにつれてフォームは崩れてきます。
理由はそれぞれの距離に応じたベストタイムで走ろうとするからです。
ウルトラマラソンをやっているからと言って、フルマラソンで後半崩れないかと言いうとそうでもありません。
ウルトラランナーがマラソンで記録を狙おうとした場合には、マラソンで自己ベストを狙おうとした場合にそれなりのペースで走るからです。
フルマラソンでベストを狙いに行くのではなくトレーニングペースで走るのであれば話は異なりますが、記録を狙う場合は代謝経路が変わってくるからです。
そうなるとそれぞれの種目の距離で後半はペース、フォームともに崩れてきます。
そんな時に重要なのがシューズの安定性なのです。
着地した時から次の蹴り出しまでの荷重移動がスムーズであれば、身体にかかる負担は少なくなりますし、ランニング効率も向上して少ない労力で走ることができます。
ここで荷重移動が自分に合っていないシューズだと、走った後に大きなマメが出来ていたり、怪我をしてしまうこともあるのです。
レース当日に目標とする競技で最後まで押し切る力があれば、多少合っていないシューズであってもしっかり走れてしまうこともあるのですが、なるべくレース当日には極力自分に合ったシューズで安定性の高いシューズを選びたいものです。(ここで言う様々な力とは、筋力、乳酸製作業域、最大酸素摂取量など競技のタイム向上に関係する要素全てのことを指します。)
そんな中、私が反発性・安定性ともに良いと感じるのがアシックスのカーボンプレートシューズなのです。
マラソンは非常に着地回数の多いスポーツでシューズとの相性が重要です。
特に記録を狙う方は自分に合ったシューズを選ぶのがおすすめです。
アシックスのカーボンプレートシューズにも様々なラインナップがある
ここまでアシックスのカーボンプレートシューズをオススメしてきましたが、最近は結構な数ラインナップされてきました。
しかも同じアシックスのカーボンプレートシューズでも特徴が異なります。
HOKAONEONEが同じように目的別に細かくシューズをラインナップしていますが、アシックスもそれに倣って用途別にカーボンプレートシューズを出しています。
私の場合、レース本番はメタレーサーかメタスピードスカイのどちらかで走ると思いますが、どちらにするかは身体の仕上がり具合です。
以下でアシックスのカーボンプレートシューズの特徴についてそれぞれ解説致します。
メタレーサー
まずメタレーサーですが、マラソンにかなり使えるカーボンプレートシューズです。
足を入れた時のホールド感、着地時から蹴り出しの安定性、足首への負担の少なさ、マラソンシューズに必要な要素を全て兼ね備えたランニングシューズです。
また、アッパー素材やカーボンプレートが入っていることからシューズ全体の堅牢性が高く、これがシューズの耐久性の高さにも繋がっています。
控えめに言っても非常に良いシューズです。
メタスピードスカイ
次にメタスピードスカイです。
川内優輝選手が履いていて話題となったシューズです。
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コンセプトとしてはマラソン2時間30分切りを目指す超シリアスなランナー向けに開発されたシューズです。
今までこの層に向けた商品ってあまりなかったので、アシックスの本気度が伺えるシューズです。
足を入れた時のアシックスらしいホールド感はもちろんですが、今までのアシックスにはなかった自然な体重移動を体感することが出来ます。
ヴェイパーフライとはまた違った感覚の反発感で、反発感と一緒に自然な蹴り出しが出来るようにシューズが転がってくれるのです。
マラソンなど長い距離を走るには後半フォームをいかに崩さないかが重要なポイントなりますが、それを見事にカバーしてくれたシューズと言えるでしょう。
まとめ
今回はアシックスのカーボンプレートシューズについて紹介させて頂きました。
現在は市場にいいシューズが沢山ありますが、最終的に私はその履きやすさと安定性からアシックスに戻ってきてしまいました。
戻ってきて感じるのは、カーボンプレートのバネ感よりも大事なのはそのシューズが足に合っているかということ。
その点アシックスのカーボンプレートシューズは反発と安定性を兼ね備えたシューズです。
ヴェイパーフライなど他のカーボンプレートシューズが足に合わない、でもカーボンプレートの反発は外せない!という方にはかなりおすすめです。
ゲットして自己ベスト更新を目指しましょう!
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