今回はアシックスのメタスピードエッジパリについてレビューしてみようと思います。
前作からは大幅なアップデートとなりましたね!
今回少し早めに入手できたのですが、東京マラソンの受付でこうしたエキスポが開催されており、アシックスのメタスピードパリシリーズを試着できるイベントが開催されていました。
私は予約をしていなかったので、少し並んだのですが、15分程並んで無事試着することができました。
で試着した人向けに先行販売の権利をくれるシステムで、今回購入&レビューできたというわけです。
・メタスピードエッジパリについて知りたい
・メタスピードエッジパリの特徴は?
・メタスピードエッジパリはどんなランナーにおすすめ?
・メタスピードエッジパリとスカイの違いについて知りたい
・メタスピードエッジパリのサイズ感について知りたい
といった方には役立つ内容かと思います。
以下記事で解説していきます。
メタスピードエッジパリの特徴
次にメタスピードエッジパリの特徴について解説します。
具体的には、
・無駄をそぎ落としたデザイン
・柔らかくなったクッション感と高反発素材
・改良された踏み込み感の違い
・アッパー素材
・アウトソール
・驚きの軽量性
・据え置きの価格
といった特徴が挙げられます。
以下記事で解説していきます。
特徴①無駄をそぎ落としたデザイン
まずは何といっても無駄をそぎ落としたデザインです。
これまでもシューズのデザインは無駄がなく非常にかっこよかったのですが、今回は
更に出るところは出て、引っ込むところは引っ込む感じになっています。
写真左がメタスピードエッジパリ、右がメタスピードスカイパリです。
クッション材をしっかり配置すべきところには配置して、それ以外の部分は削ってこの様な形状なのかもしれません。
以下はメタスピードエッジパリの土踏まず部分です。
以下は前作のメタスピードスカイの写真です。(エッジとはほぼ同じ構造)
ここのメリハリはエッジパリよりもスカイパリの方が大きいと感じました。
あとはこの赤白の配色もいいですよね!クッション材に配色された黄色いアクセントもいいと思います。
特徴②柔らかくなったクッション感と高反発素材
次にクッション感と高反発素材についてです。
ここにきてアシックスは新しい素材を出してきました。これはもう流石っすね!
これまでのFFBLASTTURBOに代わる新素材、
「FF TURBO PLUS(エフエフターボプラス)」
をミッドソール(甲被と靴底の間の中間クッション材)全面に搭載。
これまでのスカイ・エッジの選び方がこの変更により変わると思います。
前モデルに使用していた「FF TURBO」と比較して、
・約8.0%軽くなった
・反発性を約8.2%向上
・クッション性を約6.0%向上
という内容です。
着地と同時に変形、圧縮し、素早く元の形状に戻ることで、跳ね返るような感覚が得られ、ストライドを伸ばすことが可能とありますが、確かに履いた感じはその通りだと思います。
ヴェイパーフライは最上位モデルはZOOMX素材ひとつでここまで来ていますが、アシックスのすごいところは、ここにきて更に上の高反発素材を開発してきたという事です。
実際に履いてみて感じるのは、
前作までに搭載されていたFFBLASTTURBOより柔らかくて高反発だという事です。
FFBLASTTURBOもアシックスらしい良い素材だと思っていましたが、モチっとつぶれるので、ちゃんとクッションが戻ってくるのか不安になりますが、ちゃんと戻ってきますね。
これまでの少し硬めのFFBLASTTURBOだと、耐久性は高いと感じましたが、どれだけ耐久性があるかは暫く使って様子を見てみようと思います。
特徴③改良された踏み込み感の違い
次に改良された踏み込み感の違いです。
これまでのメタスピードシリーズは、ヴェイパーフライみたいに前足部に体重が乗りやすい様な感じはありませんでした。
私としてはそれでも走りやすかったのですが、やはり前傾姿勢がトラックレースよりも少ないマラソンにおいては今一つ物足りない感じも抱いていました。
ただ今回の商品はそこが改善されています。
カーボンプレートはV字形状となり、ミッドソール内のつま先に向かって下がるよう傾斜で配置されています。
これにより蹴り出しの際に力が必要な足の前部へ局所的にフォーム材を圧縮させることで、少ないパワーで大きな反発力を得やすいというわけ。
それにより効率的な足運びを実現しているという事です。
あとは踵着地の安定感がこれまでのシリーズよりも向上したというのもポイントです。
以下はメタスピードエッジプラスとの比較写真です。
以下はメタスピードスカイとの比較写真です。
これまでも特に問題は感じていなかったのですが、カカトが確かにメタスピードシリーズはクッション少な目だなという印象は合ったのですが、今回はそこが改善されており、踵着地でもしっかり反発がもらえる感じです。
特徴④アッパー素材
アッパー素材も前作の素材とは変わっています。
前作は少し硬めのメッシュ素材といった印象でしたが、少し柔らかくターサー寄りの素材になりました。
新しい素材は「モーションラップアッパー2.0」というもので、前モデルに比べて通気性が約8%向上しています。
実際に履いてみると、風抜けはかなり良いです。
丁度寒い日に使ったので、冷たい風を足にかなり感じますね。
シューズ内の温度が上がってマメができてしまう方にはけっこうオススメできる素材かと思います。
特徴⑤アウトソール
次にアウトソールについてです。
アウトソールについてはこれまでと同じ「ASICSGRIP」を採用しており、さまざまな路面コンディションでも優れたグリップ力を発揮してくれます。
これまでのメタスピードシリーズでもマンホール上や路面の文字などでスリップなどしたことはないのでかなり良い素材だと思いますね。
特徴⑥驚きの軽量性
次に驚きの軽量性です。マジ軽いです。
なんせ27.0㎝で180gですからね。
これまでのメタスピードシリーズは重さがひとつネックでした。
ヴェイパーフライと比較して持った際に重たさを感じるのです。
ただシューズって全体のバランスなので、その分反発のバランスが良いと重さもあまり気にならないのですが、やはり軽いに越したことはないですからね。
具体的には前モデルと比較し、約25gの軽量化を実現しています。
約20%のフォーム材の反発領域向上を実現しながらこの軽量性の両立はアシックスの技術力だと思いますよね。
特徴⑦据え置きの価格
価格については¥27500と前作から据え置きです。
最近はヴェイパーフライを始め、¥30000以上のランニングシューズが多くなってきています。
アシックスも新しいシューズはさすがに¥30000超えてくるかと思ったのですが、価格はこれまでの据え置きでした。
これは素晴らしいですね!
以下YouTube動画でも解説しております。
メタスピードパリとスカイの違いは?
次にメタスピードスカイパリとエッジパリの違いについてです。
これまでの選び方とは少し変わってくるかと思います。
両方とも足を入れた感じからこれまでとは違い、ムチっとしたクッション感を感じることが出来ます。
中でもスカイは母指球への誘導感がすごいです。
前作みたいに転がる感じとはまた別で、足の親指にしっかり体重が乗る感じですね。
ヴェイパーフライは3作目で割と一般向けになった印象がありましたが、今回のアシックスのメタスピードパリシリーズは、ユーザーの走りに特化したイメージですね。
かといって尖り過ぎて使いづらいというわけではなく、使いやすいんだけど厚底シューズに期待にはしっかり応えているという感じですね。
メタスピードエッジパリを選んだ理由
次に私がメタスピードエッジパリを選んだ理由についてです。
私の場合フルマラソンで使うことが前提となっていたことがエッジパリを選んだ理由としては大きいです。
スカイプラスもかなりいい感じだったのですが、母指球誘導寄りの感覚で、着地した際にふくらはぎに負荷がかかる感じがしました。
着地の際に体幹で受け止めればいいのでしょうけど、長時間走って疲労した状態でその動きがしっかり出来るか不安でした。
そうなるとシューズ全体で安定した反発感がもらえるエッジにしようと思ったわけです。
前回エッジプラスを履いた際に、スカイプラスよりもクッション感反発感が得やすいという感覚だったのですが、今回はそれよりもクッション材が更に柔らかく高反発な素材ですので、期待できそうだと感じたわけです。
実際にメタスピードエッジパリで行ったトレーニングで感じたこと
実際にメタスピードエッジパリを履いて様々なトレーニングを行ってきました。
その結果私が感じたこととして、
・メタスピードエッジパリはマラソンやハーフマラソンに向いている
・ハーフマラソンより短いレースならメタスピードプラスシリーズがイイ
という結論に至りました。
以下記事で解説して行きます。
メタスピードエッジパリはマラソンやハーフマラソンに向いている
まず、メタスピードエッジパリはマラソンやハーフマラソンに向いているということです。
現段階で2回ほどマラソンレースペース付近でのロングランに使用しています。
1回目は駒沢公園での23㎞程のロングランです。
今日はエッジパリで駒沢公園ラン。
このぐらいの距離を走ると改めて感じますが、ミッドソールのボリュームが前足分と後足部に増えたことで、どこからでも反発貰えるのがいいですね。
あとはとにかく軽いので足が回しやすい!… pic.twitter.com/NFQm8BLWdA
— ヒロ (@AC71592310) March 16, 2024
この時心がけたのはコンパクトなフォームでなるべく大きなフォームで走らない様にすることでした。
平均ピッチについては192spmで、平均ストライドについては1.28mです。
2回目は同じく駒沢公園で26㎞ほど走りました。
https://twitter.com/AC71592310/status/1771720512634536061
ペースは同じくMペースの4分程で、この日も同じく可能な限りコンパクトなフォームで走ることを心がけました。
平均ピッチについては193spmで、平均ストライドについては1.29mです。
2回のロングランで快適なピッチで刻んだトレーニングでしたが、このピッチとストライドで非常に良い反発がもらえましたね。
前回のロングランとほぼ同じリズムで刻めたと思いますが、この時は右足アキレス腱に違和感がある状態で走りました。
前日に3㎞のジョグもできない程酷かったのですが、テーピングで固定したところ問題なく走り切ることができました。
テーピングの効果もあると思いますが、痛みが出なかったのは改善されたクッション材が柔らかく、かつカカトまでしっかり配置されている影響が大きいと感じました。
Mペースでの練習で十分活用できると感じましたし、それはマラソンレースで確実に使えるものだと確信できる瞬間でした。
ちなみに35㎞走などの中強度のトレーニングでも少し遅めのペースで走る際は、私の場合Mペースよりも少し遅めのペースで走るのですが、その際はマジックスピードなど反発が比較的控えめなシューズで走ります。
ハーフマラソンより短いレースならメタスピードプラスシリーズ
次に感じたのは、メタスピードプラスシリーズとの使い分けです。
シューズ全体のレスポンスなどから、個人的にはハーフマラソン以上のレースに向いているシューズではないかと感じますね。
ある程度の回転以上で走るのであれば、ミッドソール素材が硬めなメタスピードプラスシリーズの方が向いているかと感じました。
理由としては、クッションの沈み込みから反発までのレスポンスが少し遅いからです。
これがマラソンとなると抜群のタイミングなのですが、高回転で足を回す10㎞や10mileであれば話は別です。
NIKEのヴェイパーフライが同じ理由で10㎞レースでそこまで使われないのと同じ理由かと思います。
LT近いペースでのトレーニングでも足が回しやすい
次にメタスピードエッジパリでLT値に近いペースでビルドアップ走をした時のデータです。
この時はマラソンレースペースあたりからスタートして、5㎞ごとにビルドアップ。
後半はそれよりも10秒近く上げて走る内容のトレーニングでした。
ストライドは以下のデータの通り、1.3mほどでした。そんなに大きくないですが、それでもしっかり反発がもらえましたね。
ピッチについては以下の様な結果となりました。
次に接地時間のデータです。
途中鋭角に折り返すポイントがあるので、接地時間が長くなっているのはその為です。
朝練でマラソンレースペースというなかなかハードな内容ではありましたが、全体的にピッチとしては安定していたと思います。
https://twitter.com/AC71592310/status/1776082723016409548
こう見ると、序盤は身体が硬かったのか、上下動も激しいですね。
最初はペースを維持するのも大変でしたが、中盤に身体がほぐれてきたらいい感じに走れました。
メタスピードエッジパリのサイズ感は?
次にメタスピードエッジパリのサイズ感についてです。
ここが少し悩む方は多いのではないでしょうか?
私も最初にメタスピードスカイを購入した際には少し足先が突っ張る感じがありましたが、今回はそういった当たりは感じませんでした。
購入したメタスピードエッジパリのサイズはメタスピードスカイと同じく27.0㎝です。
足幅については僅かではありますが、ゆとりを感じます。
これはアッパー素材の伸縮性が増したことによるものだと思いますが、結果的に前作よりもゆとりを感じるのです。
足幅はヴェイパーフライ2と比較すると、少し幅があり、アシックスらしい履きやすさがあります。
メタスピードエッジプラスと比較しても、少し足幅にゆとりを感じます。
なので、これまでのメタスピードシリーズで満足していた人でも、少し足幅が窮屈だと感じていた人にもちょうどいいサイズ感になっていますね。
メタスピードエッジパリはどんなランナーにおすすめ?
次にメタスピードエッジパリはどんなランナーにおすすめかという事です。
これはあくまで私の感想なのですが、
これまでのスカイやエッジのクッション感が少し硬く、ZOOMXのようなクッション感が欲しいという方にはかなりおすすめできるシューズですね。
逆にこれまでのFFBLASTTURBOの少し硬めのクッション感が良かったという方は少し慣れるまで時間がかかるかもしれません。
特にマラソンで使う場合にその様な感覚でいる方はエッジパリで間違いないと思います。
今回はあくまでマラソンシューズの場合で解説しましたが、ハーフマラソンまでで使うのであればスカイパリかなといった印象です。
まとめ
今回はアシックスの新型シューズ、メタスピードエッジパリについて解説しました。
これまでのメタスピードシリーズからメタスピードプラスシリーズよりもかなり大幅なアップデートとなっております。
履きやすくてアシックスらしさを感じるシューズですので、是非チャレンジしてみてください!
以下記事ではこれまでのメタスピードシリーズを始め、アシックスのおすすめのランニングシューズについて解説しておりますので、参考にしてみてください。
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