SAMURAI GEL(サムライジェル)は、マラソンやトレイルランニングなど、長時間身体を動かす持久系スポーツでの使用を考えて開発したエネルギージェルです。
ラインアップは「刀」と「鎧」の2種類。それぞれ配合している成分や設計が異なり、運動中のタイミングや目的に合わせて使い分けられるようにしています。
SAMURAI GELを開発したのは、食品メーカーで食品開発・品質保証に携わりながら、自身もフルマラソンやトレイルランニングに取り組んできた私自身です。
これまで数多くのエネルギージェルを実際に使用してきましたが、レースで補給を繰り返す中で「こんなジェルがあったらいいのに」と感じることが増え、自宅での試作から開発をスタートしました。
その後、試作と実際のランニングでの検証を繰り返し、2024年にSAMURAI GELとして商品化しています。
この記事ではSAMURAI GELを開発した本人が、
・SAMURAI GELはどんなエネルギージェルなのか
・「刀」と「鎧」にはどんな違いがあるのか
・それぞれに配合している成分と設計の考え方
・マラソンやトレイルランニングでの使い方
・実際にどのタイミングで摂取しているのか
・どんなランナーにおすすめなのか
など、SAMURAI GELについて詳しく解説します。
「SAMURAI GELが気になっているけれど、刀と鎧の違いがよく分からない」「自分ならどのように使えばいいのか知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
| 著者:千坂 充宏(SAMURAIGEL開発者) 書籍などを通じてトレーニングを独学し、初マラソン4時間58分から記録を伸ばし、40代でサブエガを達成。 主な自己ベスト YouTube|マウンテンランニング研究所 |
SAMURAI GEL(サムライジェル)とは?
SAMURAI GEL(サムライジェル)は、マラソンやトレイルランニングなどの持久系スポーツで使うことを想定して開発したエネルギージェルです。

一般的なエネルギージェルでは糖質やカロリーを中心に設計された商品も多くありますが、SAMURAI GELでは単純に多くのエネルギーを摂取することだけを目的にはしていません。
長時間のレースでは、序盤と後半で身体の状態は大きく変わります。前半に必要と考える成分と、疲労が蓄積してくる後半に取り入れたい成分も同じではありません。
そこでSAMURAI GELでは、1種類のジェルですべてをカバーするのではなく、それぞれ役割の異なる「刀」と「鎧」の2種類を開発しました。
開発にあたっては成分だけで判断するのではなく、私自身がマラソンやトレイルランニングのレース、日々のトレーニングで繰り返し使用しながら検証を重ねています。
実際に走っているときに摂取しやすいか、長時間の運動でも継続して補給できるか、どのタイミングでどちらを取り入れるのか。実戦で使うことを前提として設計していることもSAMURAI GELの特徴です。
以下の動画でも詳しく解説しておりますので参考にしてみてください。
SAMURAI GEL「刀」と「鎧」の違い
SAMURAI GELには「刀」と「鎧」の2種類があります。
大きな違いは、単に味や配合成分が異なるだけではなく、使用するタイミングを分けて設計していることです。
長時間のレースでは、スタート直後と数時間動き続けた後では身体の状態が異なります。そのため私は、レース中ずっと同じジェルを摂り続けるのではなく、前半から中盤と、疲労が蓄積してくる後半で補給を使い分けています。

私自身も「刀だけ」「鎧だけ」と考えるのではなく、レースの距離や時間に合わせて組み合わせています。
例えばフルマラソンでは、序盤から刀を定期的に摂取し、後半に鎧を組み合わせるといった使い方です。
トレイルランニングでは競技時間がさらに長くなるため、ジェル以外の補給食も組み合わせながら刀を定期的に使用し、後半に鎧を取り入れています。
ただし、「刀は前半専用」「鎧は後半専用」という意味ではありません。レースの距離や運動時間、食事や他の補給との組み合わせによって使い方は変わります。
ここからは、「刀」と「鎧」をそれぞれ詳しく解説していきます。
SAMURAI GEL「刀」の特徴
SAMURAI GEL「刀」は、マラソンやトレイルランニングなど、長時間の運動中に定期的に摂取することを考えて開発したエネルギージェルです。
私自身、レース中の補給では「消費したカロリーをジェルだけで補う」という考え方はしていません。

マラソンやトレイルランニングでは、スタート時点で身体に蓄えられているグリコーゲンや体脂肪もエネルギー源として使いながら長時間動き続けます。
そのため刀では、糖質を大量に摂取することだけを考えるのではなく、MCT(中鎖脂肪酸)を配合しています。
さらに、クエン酸、マグネシウム、カフェインなど、長時間の運動中に取り入れたい成分を組み合わせています。
私自身は刀をレース序盤から使用し、その後も一定間隔で補給しています。
フルマラソンだけでなく、競技時間が長くなるトレイルランニングでも基本となる補給として使用しており、レース中盤以降は状況に応じて「鎧」を組み合わせています。
刀に配合している成分や、なぜこのような設計にしたのかについては、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
SAMURAI GEL「鎧」の特徴
SAMURAI GEL「鎧」は、長時間の運動で疲労が蓄積してくる中盤から後半、さらに運動後までを考えて開発したエネルギージェルです。
刀との大きな違いは、BCAAとコラーゲンペプチドを配合していることです。これにクエン酸やカフェインなどを組み合わせています。
「鎧」という名前からレース後半だけに使うイメージを持たれることもありますが、私自身は必ずしも後半だけに使用しているわけではありません。

例えばフルマラソンでは、序盤は刀を中心に定期的な補給を続け、中盤からペースを上げたいときや、ここから攻めたラップに入りたいというタイミングで鎧を取り入れることがあります。
実際2026年の別府大分毎日マラソンでPB(2時間46分48秒)を出した時も、最初から攻めのラップで走っていたので15㎞地点で鎧をとりました。
トレイルランニングでも同様で、長時間動き続けて疲労が出てきてからだけではなく、この先に走れる区間が続く、ここからもう一度しっかり動きたいといった場面で使用しています。
また、鎧はレース中だけではなく運動直後の摂取も想定しています。
そのため、「疲れてから摂るジェル」というより、中盤以降の勝負どころから運動後まで幅広く使えるジェルというのが、私自身の鎧の位置づけです。
鎧に配合している成分や、それぞれの成分を採用した理由については、以下の記事で詳しく解説しています。
SAMURAI GELが考えるエネルギー補給
SAMURAI GELを開発するうえで大切にしたのが、「走って消費したエネルギーを、すべてジェルから補おうとしない」という考え方です。
かつては私自身ジェルのカロリーが最も重要であると考えていましたが、ジェルを開発するなかでその考えが変わりました。
マラソンやトレイルランニングでは長時間にわたって大量のエネルギーを消費しますが、私たちはスタートした時点ですでに身体の中にエネルギー源を持っています。
代表的なのが、筋肉や肝臓などに蓄えられているグリコーゲンと、身体に蓄えられている脂肪です。
ジェルだけがレース中のエネルギー源ではない
糖質は運動中の重要なエネルギー源ですが、体内に蓄えておける量には限りがあります。
一方で、脂肪は糖質と比較して体内に多く蓄えられているエネルギー源です。マラソンやトレイルランニングのような長時間運動では、糖質だけではなく脂肪も使いながら走り続けています。

だからこそ、レース中に消費したカロリーをすべてジェルで補おうとするのではなく、身体にもともと蓄えられているエネルギーを使いながら、必要なタイミングで補給を入れていくことが大切だと考えています。
ジェルはエネルギーを使い続けるための「起爆剤」
私自身は、エネルギージェルを「走った分のカロリーを補充するもの」とは考えていません。
イメージとしては、身体に蓄えられているエネルギーを使いながら走り続けるための起爆剤です。
そのため、レース後半になってエネルギーがなくなったと感じてから一気に補給するのではなく、身体が動いている序盤から一定間隔で補給を続けています。
私の場合、マラソンやトレイルランニングではおおよそ40分を一つの目安としてジェルを摂取しています。

補給が定期的に入ってくる状態を作りながら、レース前半は刀を中心に使用し、中盤以降の勝負どころでは鎧も組み合わせる。これが現在の基本的な使い方です。
SAMURAI GELは、単純に1本あたりのカロリーを大きくするのではなく、こうした考え方をもとに「刀」と「鎧」の成分や使い分けを設計しています。
運動中に摂るからこそ、味と飲みやすさにもこだわる
もう一つ、SAMURAI GELを開発するうえで大切にしたのが、味や食感、飲みやすさです。
どれだけ成分にこだわったとしても、実際にレース中に摂取しにくければ、エネルギージェルとして使いやすいものにはならないと考えています。
特にマラソンやトレイルランニングでは、安静にしている状態でジェルを飲むわけではありません。呼吸が上がり、疲労が蓄積し、ときには胃腸にも負担がかかっている状態で口にします。

そのような状況では、普段なら気にならない甘さや粘度、口に残る感じなどが、摂取しにくさにつながることもあります。
また、食品は味だけでおいしさが決まるわけではありません。味、香り、食感などを含めて「おいしい」「食べやすい」と感じるものです。いくら味が良くても、食感が悪ければおいしさは感じにくくなります。
SAMURAI GELでは、食品開発に携わってきた経験を活かし、成分だけではなく、実際に走りながら摂取したときの味や食感、喉越しまで含めて調整を繰り返しました。
開発中も、止まった状態で試食して終わりではなく、マラソンやトレイルランニングのトレーニングで実際に摂取し、運動中でも無理なく口にできるかを確認しています。
「何を配合するか」と同じくらい、「実際のレースで飲み続けられるか」も重要。
これもSAMURAI GELを開発するうえで大切にした考え方の一つです。
SAMURAI GELの使い方・摂取タイミング
SAMURAI GELは「刀は必ず○km」「鎧は必ず○km」というように、摂取するタイミングを決めているわけではありません。
レースの距離や競技時間、その日のコンディションによっても変わりますが、私自身は基本的に約40分に1本を目安に補給しています。
重要なのは、エネルギーが切れてから補給するのではなく、身体が動いている段階から定期的に補給を続けることです。
フルマラソンでの使い方
フルマラソンでは、序盤から「刀」を中心に補給していきます。
私の場合は距離だけで決めるのではなく、40分程度を一つの目安として定期的に摂取し、中盤以降はレース展開に合わせて「鎧」を組み合わせています。

特に鎧は、疲労が大きくなってから摂るだけではなく、ここからペースを上げたい、勝負する区間に入りたいというタイミングで使うこともあります。
そのため、
・序盤から刀で定期的に補給する
・中盤の勝負どころで鎧を入れる
・その後も刀を中心に補給を続ける
・終盤にもう一度鎧を使う
といった組み合わせもできます。
私自身もレースによって組み合わせを変えており、その日のレースプランに合わせて刀と鎧を使い分けています。
マラソンではSAMURAI GELに限らず、「ジェルを何本持つのか」「どのタイミングで摂るのか」をあらかじめ考えておくことが重要です。
マラソンにおけるジェルの選び方や必要な本数、補給タイミングについては「マラソンにおすすめのエネルギージェル」の記事で詳しく解説しています。
トレイルランニングでの使い方
トレイルランニングでも、基本的な考え方は同じです。
ただし、フルマラソンより競技時間が長くなることが多いため、SAMURAI GELだけですべての補給を組み立てるのではなく、おにぎりやパンなどのリアルフード、エイドで提供される食品なども組み合わせます。

その中でSAMURAI GELは、時間を基準に定期的な補給として使いやすいのが特徴です。
私自身は刀をベースに補給しながら、長い登りの前後や、この先に走れる区間が続く場面、レース中盤以降でもう一度しっかり動きたい場面などで鎧を取り入れています。
トレイルランニングはコースによって運動強度が大きく変わるため、距離だけで摂取場所を決めるのではなく、時間とこの先のコース展開を見ながら補給するようにしています。
また、競技時間が長くなればなるほど、ジェルを何本持つかだけではなく、リアルフードやエイドを含めて補給全体を組み立てることが重要になります。
トレイルランニングで私自身がどのように補給計画を立てているのかについては「トレイルランの補給戦略」で詳しく解説しています。
刀と鎧の使い方に絶対的な正解があるわけではありません。
まずはトレーニングで実際に試し、自分の競技時間や補給量、胃腸との相性などを確認したうえで、レースでの補給計画を組み立てることをおすすめします。
また実際にSAMURAIGELを使用した時の様子がこちらの「ロッキンベア妙高トレイルランニングレース」を走った際の動画です。
SAMURAI GELを開発した理由
SAMURAI GELを開発したきっかけは、私自身がマラソンに取り組む中で、レース後半の失速に悩んだことでした。
トレーニングを積み重ねても、30km以降になるとペースを維持できない。そこで練習方法だけではなく、レース中の補給についても見直すようになりました。
市販されているさまざまなエネルギージェルを試す中で、成分だけでなく、長時間の運動中でも摂取しやすい味や食感、さらにレース前半と後半で身体の状態が変わることまで考えたジェルを作れないかと考えるようになりました。

そこから食品開発の経験を活かして自宅で試作を始め、実際に走りながら配合や味、食感などを調整。試作と検証を繰り返し、現在の「刀」と「鎧」につながっています。
最初から商品を作ることが目的だったわけではありません。
「自分自身がレースで本当に使いたいジェルを作る」
そこから始まったのがSAMURAI GELです。
開発を始めた経緯や試作を重ねて商品化するまでの詳しい内容については、以下の記事にまとめています。
→ SAMURAI GELが完成するまで|エネルギージェル開発ストーリー
SAMURAI GELはどこで購入できる?
SAMURAI GELは、公式オンラインショップやAmazonから購入できます。
また、実際のトレーニングの中でSAMURAI GELを試してみたい方に向けて、私自身がペースメーカーを務める「SAMURAI練習会」も開催しています。
公式オンラインショップ
SAMURAI GEL公式オンラインショップでは、「刀」「鎧」のほか、両方を組み合わせたセットも販売しています。
クーポンなどはこのサイトから利用できます。YouTubeや公式Instagramなどでクーポンは随時配布しておりますので是非活用してみてください。
Amazon
SAMURAI GELはAmazonでも購入できます。普段Amazonを利用している方はこちらから購入できます。
SAMURAI練習会で実際に試す
SAMURAI練習会は、私自身がペースメーカーを務めるランニング練習会です。
主に、
・35km走(4分30秒/km)
・18kmビルドアップ走(4分10秒/km→4分00秒/km)
など、マラソンに向けた実戦的なトレーニングを行っています。
参加賞にSAMURAIGELが3本付きます。
練習会ではSAMURAI GELも実際に試していただけるため、「刀と鎧をどう使い分ければいいのか」「走っている状態での味や飲みやすさを確かめたい」という方にもおすすめです。
私自身もペースメーカーとして一緒に走っていますので、普段の補給方法やレースでの使い方などについて直接お話しすることもできます。
まとめ
SAMURAI GEL(サムライジェル)は、私自身がマラソンやトレイルランニングに取り組む中で感じてきた補給の課題と、食品開発の経験をもとに開発したエネルギージェルです。
長時間のレースでは、序盤と後半で身体の状態は変わります。そこでSAMURAI GELでは、1種類ですべてをカバーするのではなく、それぞれ役割の異なる「刀」と「鎧」を用意しています。
「刀」をベースに序盤から定期的な補給を続けながら、中盤以降の勝負どころでは「鎧」を組み合わせる。私自身もマラソンやトレイルランニングのレース、日々のトレーニングでこの使い方を続けています。
また、SAMURAI GELで大切にしているのは成分だけではありません。
長時間の運動中に摂取するものだからこそ、味や食感、喉越しまで含めて
「実際に走っている状態で摂取しやすいこと」
にもこだわって開発しています。
エネルギージェルの選び方や使い方に絶対的な正解があるわけではありません。まずはトレーニングで刀と鎧を実際に試しながら、自分のレースや補給スタイルに合った使い方を見つけてもらえればと思います。
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