先日那須岳を縦走してきました。
ここ最近登り要素のトレーニングはトレッドミルで行っていた為、トレイルランニングに必要な動体視力を養うために山に行っておきたかったというのと、最近ゲットしたミラーレス一眼で山のカッチョイイ写真を撮りたいというのが理由ですね。
本記事は以下の方を対象にしています。
・那須岳について知りたい
・那須岳縦走の難易度について知りたい
・初心者が那須岳縦走するのにおすすめの方法は?
・那須岳近郊の温泉について知りたい
・那須岳縦走の注意点は?
以下記事で解説していきます。
那須岳とは?
まず那須岳とはどんな特徴の山なのかということですが、ひとことで言うと火山ガスが随所に吹き上げる荒々しい山です。
そのダイナミックに加えて、関東からのアクセスも良いことからも那須岳は登山者に人気のある山です。
茶臼岳を主峰とし、那須連峰のダイナミックで荒々しい火山地形は歩いている人にも遠くから見る人にも非常に魅力的に映る山です。
那須岳と言えばどの山を指すのかというと、茶臼岳、朝日岳、三本槍岳を総称して那須岳と呼びます。
茶臼岳から北へ連なる稜線上には峻険な岩峰の朝日岳と、どっしりとした山様の三本槍岳が鎮座しているのが特徴です。
それぞれ個性が異なる山々をめぐる縦走コースは、変化に富んだ充実した山歩きが楽しめます。
那須岳のもうひとつの特徴として、
温泉がセットで楽しめるということです。
今回の私の登山ルートはスタート地点に「鹿の湯」、ルートの途中に「三斗小屋温泉」がありました。
登山をしていると火山ガスが随所で噴出しているのが確認できるので、「これ絶対どこかで温泉湧いているだろう」とつい期待してしまいますが、那須七湯として様々なポイントで湧いています。
特に山中にある三斗小屋温泉は非日常を味わえる秘湯と言えるでしょう。
以下が鹿の湯のレビュー記事です。
以下が三斗小屋温泉のレビュー記事です。
那須岳へのアクセス
車でアクセスする場合、東北縦貫自動車道で那須ICで降りる形になります。
那須ICを降りてからは一般道を登っていき、那須ロープウェイ山麓駅(3月中旬から12月中旬)に無料駐車場があるのでそこを拠点にするのがおすすめです。
ただ、連休時や紅葉シーズンには混雑するので注意する必要があります。
私が住んでいる茨城県からは約2時間ですので、都心部からだと2時間30分くらいでしょう。
また「鹿の湯」から登る場合であれば付近に無料駐車場があるのでそこも利用することもできますが、「鹿の湯」から殺生石の登山口から登るのは非常に時間がかかるのであまりおすすめできません。
那須岳縦走の難易度
続いて那須岳登山の難易度ですが、ロープウェイを使うのであれば中程度の難易度でしょう。
ただ、ロープウェイを使う場合でも一部急登する箇所もあるので荷物を持っていくのであれば覚悟が必要です。
先にも解説しましたが、鹿の湯からロープウェイを使わずに上るのであれば距離も時間も結構かかってしまうので体力がかなり必要になり、難易度は上がります。
コース上にも岩場が多くて里山と比較して歩きづらい箇所もいくつかありましたし、火山特有の崩れる岩も多く、縦走中に歩きにくいなと感じられる方もいるかと思います。
初心者はどうやって那須岳を楽しめばいい?
そんな那須岳ですが、初心者でも行ける山なのかということですが、工夫すれば初心者でも楽しく歩ける山です。
初心者におすすめな那須岳縦走計画①ロープウェイを利用する
初心者におすすめな那須岳縦走として、ロープウェィを利用する方法が挙げられます。
まず車で「那須ロープウェィ山麓駅」に向かい、茶臼岳山頂に出ることが出来るので、美しい稜線歩きからスタートすることが出来ます。
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ロープウェイであれば乗っていても楽しいですし、自力で走ったりするとせっかくの登山も疲れてしまっては楽しくないですからね。
初心者におすすめな那須岳縦走計画②温泉に宿泊してもいい
次に初心者におすすめな那須岳縦走として、宿泊するプランで計画を立てるということです。
那須岳縦走であれば登山コース上にある温泉宿に宿泊するのもアリでしょう。
那須岳の場合、三斗小屋温泉という民宿が登山コース中にあります。
これだけのコースに突然民宿が出てくるので結構驚きます。
本来であれば登山中の宿泊と言えば山小屋を利用される方が多いかと思いますが、それの温泉付きですね。
しかも山小屋にはない快適さがありますし、なかなかこのクラスの山でここまでの宿泊施設はなかなかないので初心者の方は利用されると良いでしょう。
初心者におすすめな那須岳縦走計画③以下のコースがおすすめ!
三斗小屋温泉を利用する場合のおすすめなコースを紹介します。
体力のある方には少し物足りなく感じるかもしれませんが、このコースを軸に色々寄り道しながら進まれると良いかと思います。
那須ロープウェィ山頂駅
↓(35分)
茶臼岳
↓(20分)
峰の茶屋跡避難小屋
↓(55分)
三斗小屋温泉(ここで1泊)
↓(100分)
熊見曽根
↓(30分)
分岐
↓(65分)
三本槍岳
↓(65分)
分岐
↓(20分)
朝日岳
↓(30分)
峰の茶屋跡避難小屋
↓(30分)
那須ロープウェィ山頂駅
といったルートです。
1日目は少し物足りないかもしれないですが、登山口までの移動の疲れも考慮すると初心者の方にはちょうどいいかもしれません。
2日目は4時間ほどの行程になりますが、晴れていれば行き先が良く見えるので、歩く気も出る道なので無理なく進むことが出来るでしょう。
また1日目のスケジュールに余裕があるならば、峰の茶屋跡避難小屋から三斗小屋温泉までの周回路を逆回りで歩いてもいいかもしれないですね。
また、鹿の湯から登るのは体力的にもかなり削られるので、楽しく那須岳縦走をしたいのであれば避けた方が良いでしょう。
今回私は鹿の湯から牛ヶ首まで行きましたが、あまりこのコースを通る人がいないのか、道も雑草が生えていて序盤は分かりにくいコースでした。
また人通りも少ないのでなんだかさみしい感じです。
那須岳縦走コースの特徴
次に那須岳縦走コースの特徴について解説致します。
那須岳の主な特徴は以下の通りです。
・火山ガスがいたるところで噴出している
・登山途中や登山後に温泉を楽しめるルートを取れる
・稜線が急峻で美しい
以下で解説していきます。
特徴①火山ガスがいたるところで噴出している
那須岳縦走コースの特徴として火山ガスがいたるところで噴出しているということです。
福島の安達太良山も同じような特徴がありますが、それ以上に那須岳の火山ガス発生は迫力があります。
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山を歩いていて分間するんじゃないか、、と不安になるくらいです。
以前に噴火した御嶽山は、噴火の1年前に「おんたけスカイレース」というレースでお鉢巡りをした際に、驚くほど静かだったのを記憶していますが、それと比較するとかなりの荒くれ様です。
御嶽山と比較してこんなにも激しい様子なのだから噴火するんじゃないかとマジで心配になりました。
特徴②登山途中や登山後に温泉を楽しめるルートを取れる
次の那須岳縦走コースの特徴として、温泉を拠点として登山をたのしめるということです。
夏の登山では汗をかきますし、冬の登山は寒さとの戦いですので温泉と登山を一緒に楽しみたい方は多いはずです。
特徴③稜線が急峻で美しい
次の那須岳縦走コースの特徴として、切り立った尾根が多いということです。
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アルプスの山々でもこういった景色を見ることはできますが、もう少し低い標高でこうした景色に出会えるのが那須岳の良いところです。
今回はガスが多くてちょっと残念でしたが、晴れたらかなりかっこいい山々が姿を現します。
しかも日本アルプスよりも都心部からのアクセスも良いので、本格的な登山をこれから始めようという方や山岳写真にチャレンジしたいけれどもカメラの装備を自分がどれだけ持てるのか不安という方にもオススメです。
那須岳縦走のおすすめ時期
今回は6月に那須岳縦走を行いましたが、実際のところ那須岳縦走におすすめなのは新緑がまばゆい春と、紅葉が艶やかな秋のシーズンです。
特に秋は荒々しい那須連峰の火山ガスと艶やかな紅葉のコントラストが素晴らしいのでかなりおすすめです。
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冬場に登山をされる方にもおすすめできるのは登山行程中に温泉(三斗小屋温泉)があるからです。
湯はアルカリ性ですが、温泉なので夏場には再度汗をかくことを考慮すれば立ち寄り湯としてはあまりオススメできませんが、冬場にはかなりおすすめできます。
草津温泉が夏よりも冬におすすめであるのと一緒です。
那須岳縦走のオススメスポット
次に那須岳縦走でおすすめのスポットを紹介いたします。
那須岳縦走のおすすめスポット①牛ヶ首
まず那須岳縦走のおすすめスポットは牛ヶ首です。
牛ヶ首の由来は、このポイントから見える茶臼岳山頂が牛の首に見えることが由来です。
牛ヶ首と無間地獄は硫化水素ガスを含む火山の噴煙がいたるところで見えるので迫力満点ですが、噴火しないか若干ハラハラします。
登山道には写真の様にライトイエローのぽろぽろと崩れる火山特有の岩も転がっており、触ると少し温かかったです。
この日は火山活動の調査の様なものが行われていました。
サンプリングしているところを見せてもらいましたが、地面の下からゴォォ!と響くような音が何とも印象的でしたね。
箱根をかなり激しくした感じです。
那須岳縦走のおすすめスポット②三斗小屋温泉の旅館
次に那須岳縦走のおすすめスポットとして三斗小屋温泉の旅館があります。
現在では「大黒屋」と「煙草屋」の2軒が現在も営業中であり、現在でも宿泊することが出来ます。
登山の立ち寄り湯として寄るのは、三斗小屋温泉の立地上これから先も汗をかきながら歩かなくてはならない行程が続くのであまりオススメできませんが、宿泊するのであればかなりおすすめできます。
星空に囲まれながら見る露天風呂は最高ですよね!
三斗小屋温泉については以下記事で解説しています。
那須岳縦走のおすすめスポット③延命水
次に那須岳縦走のおすすめスポットとして「延命水」が挙げられます。
那須岳の峰の茶屋跡から三斗小屋温泉に向かう途中にある湧き水ですが、ダケカンバが茂っている面の岩の間から湧き出ています。
少し甘味を含んで旨味があり、むちゃくちゃ美味しいです。
登山において湧き水はよくあるものですが、飲用可能な湧き水でここまで美味しい湧き水はなかなかないです。
こんなに美味しい水は谷川岳の湧き水と、群馬の四万温泉と草津温泉をつなぐ暮坂峠の湧き水を飲んだ時以来ですね。
今回の那須岳縦走ルート
今回の那須岳縦走のルートです。
私の場合トレーニングと新しく入手したミラーレス機の写真撮影が目的だったのでファストパッキングになりました。
登山用のモデルとは言えやはりミラーレス機なので重たかったです。。
3時間ほどで縦走していますが、コースタイム的には以下の様な感じです。
鹿の湯
↓(3時間15分)
牛ヶ首
↓25分(3時間40分)
峰の茶屋跡避難小屋
↓55分(4時間35分)
三斗小屋温泉
↓1時間40分(6時間15分)
熊見曽根
↓20分(6時間35分)
朝日岳
↓35分(7時間10分)
峰の茶屋跡避難小屋
↓25分(7時間35分)
牛ヶ首
↓2時間10分
鹿の湯(9時間40分)
所々で水場があり、汗だくの身体を清めながらの旅となりました。
まとめ
今回は那須岳の縦走について解説させて頂きました。
今回は日帰りの弾丸登山だったので全く余裕がありませんでしたが、この他にも縦走路は長く取ることが出来ます。
登山で楽しむもよし、ファストパッキングでの縦走を楽しむも良しの山です。
都心部からのアクセスもいいので是非足を運んでみてください。
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