今回はアシックスのマジックスピード5のレビュー記事です。
気になってはいるものの、
前作と何が違うのか?結局どんなトレーニングに使えるのか?
が分からず、購入を迷っている人は多いのではないでしょうか。
マジックスピードシリーズは、モデルチェンジのたびにシューズの性格が大きく変わることで知られています。
そのため、過去作の印象だけで判断すると「思っていたのと違った」と感じやすいシューズでもあります。
本記事では、マジックスピードシリーズを初代からすべて実際に使用してきたサブエガランナーが、マジックスピード5をトレーニングで履き込んだ実体験をもとにレビューします。
今回の記事では、マジックスピード5の
・履いた感覚
・前作との違い
・使えるトレーニング
・おすすめできる人・できない人
といった内容を実走ベースで正直に解説します。
マジックスピード5の履いた感じ|軽さ・反発・フィット感をレビュー
マジックスピード5は足を入れた瞬間の印象から走り終えた後の疲労感まで、
全体として扱いやすさが強く印象に残るシューズです。
ここでは実際にトレーニングで履き込んだ体験をもとに、軽さや脚の回しやすさやクッションと反発の感覚、フィット感や安定性などといったポイントを分けて解説していきます。
ポイントとしては、
・まず感じるのは軽さと脚の回しやすさ
・クッションと反発感はマイルドで扱いやすい
・フィット感と足幅|好みが分かれるポイント
・剛性感と着地の安心感はシリーズらしさを継承
・だんだん一体化するインソール
といったところです。
以下記事で解説して行きます。
まず感じるのは軽さと脚の回しやすさ
シューズとして重要な要素である足の回しやすさを感じます。
マジックスピード5の履いた感じを一言で表すと「良い」です。
足を入れた瞬間にまず感じるのは軽さで、シューズを履いた状態でも脚が自然に回しやすい印象があります。
今朝はSAMURAI練習会で35km。
マジックスピード5を初めて履いて走ってみました。
前作のマジックスピード4とは、かなり性格の違うシューズだと感じています。
足を入れた瞬間の感覚からクッションの印象まで、ほぼ別物。
前作は少し足が回しづらい感覚がありましたが、5は脚運びがとてもスムーズ。… pic.twitter.com/FEk1T6Bvv0— ヒロ|マウンテンランニング研究所 (@AC71592310) January 24, 2026
この軽さは、マジックスピードシリーズの使い勝手の良さを支えてきた重要な要素で、今作でもその感覚はしっかり踏襲されています。
ロングランからテンポ走、ファルトレクまで、これまでのマジックスピードと同じ感覚で幅広く使えるシューズだと感じました。
レースでの使用も十分視野に入る仕上がりです。
クッションと反発感はマイルドで扱いやすい
クッションと反発については、柔らかすぎず硬すぎない絶妙なバランスです。
適度な沈み込みがありながら、必要なところではしっかりとした硬さも感じられ、反発はマイルド寄りです。
強い跳ね返りで走らされるというよりは、自分のリズムでテンポよく脚を出せる感覚があり、ペースを作りやすいと感じました。トレーニング用途として非常に扱いやすい特性だと思います。
またこのクッション感がシューズの軽量さと相まって非常に足が回しやすい感覚があります。
なかなかクッションの沈み込みを含めて走りやすいシューズはそう多くないので、非常に完成度が高いと感じます。
フィット感と足幅|好みが分かれるポイント
足幅については、横幅についてはやや広めに感じました。
一方で、甲の部分はやや低めに作られているため、ホールド感は比較的強めです。
このフィット感は好みが分かれるポイントだと思います。
私自身こうしたホールドが強い形状のシューズだと足の自由度が下がり、足底筋に違和感が出やすいタイプで、マジックスピード5でも走り始めは軽い違和感がありました。
ただ数回履いて慣れてくると問題なく使用できています。
なので最初にフィット感が気になる方もそのうちに慣れるのではないかと感じます。
剛性感と着地の安心感はシリーズらしさを継承
シューズ全体の剛性については、最上位モデルほどの高反発感はないものの、
どこから着地してもシューズ全体で受け止めてくれる感覚があります。
この「着地を選ばない安心感」はマジックスピードシリーズの大きな特徴で、今作でもしっかりと受け継がれていると感じました。
これが多くのランナーに選ばれる理由なのだと思いますし、上級者のトレーニングモデルとしても人気である理由だと感じます。
だんだん一体化するインソール
これ最初驚いたのですが、マジックスピード5のインソールは一体型ではありません。
この点は好みが分かれますが、トレーニング用途としては特に大きなデメリットには感じていません。
何度か履いているうちにインソールが癒着した感じがあります。
これは最新のシックスのトレンドなのでしょうかね、最初から癒着していないのでちょっと心配になりましたがこれはクリアです。
マジックスピード5と前作(マジックスピード4)の違いを比較
マジックスピード5は、前作と比べて「別物」と感じる人がいても不思議ではないほど、履き味と使いどころが変化しています。
ここでは、実際に両モデルをトレーニングで使ってきた体感をもとに、クッションの硬さ、安定性、重さ、そして使えるトレーニングの違いについて整理します。
具体的には
・クッションの硬さは前作より明らかにマイルド
・安定性はマジックスピード5で大きく向上
・重さの違いが使えるトレーニングの幅を分ける
・35km走での体感差|数字以上に感じる消耗の違い
といった感覚があります。
以下記事で解説していきます。
クッションの硬さは前作より明らかにマイルド
これまでマジックスピード4を硬いと感じていた人にとって、マジックスピード5は明らかに柔らかく感じるはずです。
前作は接地時の反発が強く、脚への入力もダイレクトでしたが、今作は沈み込みに余裕があり、脚当たりがやさしくなっています。
その分、反発で押される感覚は控えめですが、自分のリズムでテンポを刻みやすく、トレーニングでの使いやすさは向上したと感じました。
安定性は大きく向上
前作は足幅がやや細めで、着地の仕方によっては不安定さを感じる場面がありました。
特に疲労が溜まってきたロングラン後半では、その印象を持った人も多いと思います。
マジックスピード5では足幅が広くなり、着地時の安定感は格段に向上しています。
シューズに任せて着地できる感覚が強く、フォームが多少乱れても破綻しにくい点は、トレーニング用途として大きなメリットです。
これは特にロングランでのトレーニングで感じました。
足幅は狭いシューズって、スピードが出しやすいんですが、長時間走った時着地の選択肢がないんですよね。
やはり長い距離を走る時は途中で着地する場所を変えたりすることが多いので、シューズ幅が広いことでその選択肢が一気に広がる感じがします。
35㎞走を行ったときなどにそれは強く感じました。
重さの違いが使えるトレーニングの幅を分ける
マジックスピード4はロングラン向きの性格が強く、ファルトレクやダッシュ系の練習ではやや扱いづらさを感じていました。
これはシューズ全体の重さが影響していたと感じています。
一方、マジックスピード5は軽さが際立っており、ロングランだけでなく、テンポ走やファルトレク、坂ダッシュといった動きのあるトレーニングにも対応しやすくなっています。
「1足で幅広く使う」という意味では、今作の方が明らかに守備範囲は広いです。
35km走での体感差|数字以上に感じる消耗の違い
こちらはSAMURAI練習会で行った35km走の実走データです。
数値上はマジックスピード4と5で大きな差はありませんが、走り終えたあとの消耗感には違いを感じました。
マジックスピード5の方が脚へのダメージが少なく、同じ距離を走っても余力が残りやすい印象です。
ロングランを頻繁に行う人にとって、この体感差は無視できないポイントだと思います。
マジックスピード5はどんなトレーニングに使える?実走ベースで解説
マジックスピード5は、いわゆる「特定の練習専用シューズ」ではなく、トレーニング全体を通して使いやすいバランス型のシューズだと感じています。
ここでは、実際に私が行っているトレーニング内容をもとに、どんな場面で使いやすいのかを具体的に解説します。
ポイントとしては、
・ロングランでは安定感と軽さが活きる
・ファルトレクやテンポ走との相性が良い
・坂ダッシュなど神経系刺激にも対応できる
・Mペース前後までなら十分に対応可能
といった感じです。以下記事で解説して行きます。
ロングランでは安定感と軽さが活きる
ロングランでは、マジックスピード5の安定感と軽さが特に活きます。
前作と比べて着地の安心感が高く、疲労が溜まってきてもフォームが崩れにくい印象があります。
35km前後のロングランでも、シューズに余計な気を使うことなく走り続けられるため、「距離を踏む練習」に集中しやすいシューズです。
ロングラン後半の消耗を抑えたい人には、相性の良い一足だと思います。
ファルトレクやテンポ走との相性が良い
マジックスピード5は、脚をテンポよく回すタイプの練習と相性が良いと感じています。
ファルトレクのようにペースを上げ下げする場面でも、軽さのおかげで切り替えがスムーズです。
前作でも同様の使い方はできましたが、今作はより脚が前に出やすく、動きのある練習がしやすくなっています。
強い反発で押される感覚ではないため、ペースを作りながら走りたい人には扱いやすい特性です。
坂ダッシュなど神経系刺激にも対応できる
軽さと安定感のバランスが良いため、坂ダッシュや短めのスピード刺激にも問題なく使用できます。
シューズの剛性が高すぎない分、着地の自由度があり、動きを制限されにくい印象です。
プレート入りシューズでありながら、こうしたトレーニングにも使える点は、マジックスピードシリーズならではの強みだと思います。
Mペース前後までなら十分に対応可能
レース用の最上位モデルと比べると反発は控えめですが、Mペース前後の強度であれば問題なく対応できます。
私自身、Mペース付近の練習でも違和感なく使用できています。
それ以上の強度ではエッジ東京など別の選択肢もありますが、「トレーニング用としてのプレートシューズ」という位置づけで考えると、マジックスピード5は非常にバランスの取れた一足です。
マジックスピード5がおすすめな人・おすすめできない人
マジックスピード5は万人向けのシューズではありませんが、ハマる人には非常に使い勝手の良い一足です。
ここでは、これまでの実走レビューを踏まえて、どんな人におすすめできるのか、逆に注意が必要なケースについて整理します。
マジックスピード5がおすすめな人
マジックスピード5は、前作のマジックスピード4を硬いと感じていた人に特におすすめできます。
クッションがマイルドになり、脚当たりがやさしくなっているため、トレーニングでの使いやすさは明確に向上しています。
また、前作の安定感に不安を感じていた人にも向いています。
足幅が広くなり、着地時の安心感が高まっているため、ロングランや疲労が溜まった状態でも安定して走りやすいと感じるはずです。
軽さを重視し、脚をテンポよく回す感覚を大切にしたい人にも相性が良いシューズです。
ロングランからファルトレク、テンポ走まで、1足で幅広くトレーニングをカバーしたい人には特に向いています。
マジックスピード5がおすすめできない人・注意が必要な人
一方で、シューズに強い反発や推進力を求める人には、マジックスピード5は物足りなく感じる可能性があります。
レース用の最上位モデルのような「履くだけで前に進む感覚」を期待している場合は、別の選択肢を検討した方が良いでしょう。
また、甲が高い人や、足の自由度を重視する人は注意が必要です。
ホールド感がやや強めな設計のため、フィット感が合わないと違和感を覚える可能性があります。
シューズに任せて走る感覚よりも、接地の自由さや柔らかさを重視する人にとっては、少し剛性が高く感じられるかもしれません。
マジックスピード5の総合評価|トレーニング用シューズとしてどうか?
マジックスピード5は、マジックスピードシリーズらしい使い勝手の良さを残しつつ、前作で指摘されていた硬さや安定性の課題をうまく改善したモデルだと感じています。
軽さ、安定感、対応できるトレーニングの幅。
これらのバランスが良く、プレート入りシューズをトレーニングで使いたいランナーにとって、非常に現実的な選択肢です。
派手さはありませんが、実際に履き込むほど良さが分かるタイプのシューズ。
マジックスピード5は、日々のトレーニングを支えてくれる「頼れる一足」だと思います。
以下のYouTube動画でもマジックスピード5についてレビューしているので参考にしてみてください。
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