茨城県の山といえば筑波山が有名ですが、筑波山近辺にも山が連なります。
標高は高くない山々ですが、それぞれの山を連ねるとかなりハードな縦走路になり、
トレイルランナーにとっては非常に走りごたえのあるコース取りができます。
本日はその連山の1つである愛宕山を中心とするいわゆる「笠間トレイル」を走ってきました。
笠間トレイルは23㎞と距離はそこまで長くはないですが、序盤に登りが凝縮されたタフなコースで、「陶芸と栗の里 かさまトレイルラン大会」が開催されていることでも有名です。
日頃からこの山に行かれる方はコースも熟知しておられると思いますが、
遠方からレースの為に来られる方や、レースでなくともこのコースを走ってみたいという方もいるのではないかと思い本記事を作成しました。
この記事は以下の方を対象に書いております
- 笠間トレイルランレースのコース特徴を知りたい
- 笠間トレイルに行ったことがないですが、トレランの場合装備はどうすればいい??
記事を書いている私ですが、トレラン歴は5年ほど。
昔は大学駅伝部でガツガツ走っていましたが一度走ることからは遠ざかっていました。
一度はデブになり下がったものの、ここ最近はトレーニングを工夫してきた成果なのか、大きな大会でも入賞できるレベルまでなんとか這い上がってきました。。
そんな私ですから最初のうちは当然のように山で様々な失敗をしてきて、練習中の装備やトレイルランィングギアについて反省という名の山インプットを繰り返してきました。
なので少しでもこの記事が役に立てば光栄です。
①笠間トレイルへのアクセス
石岡小美玉スマートICから国道355号線に出て、15分ほど車を走らせたら到着です。
このICを出てすぐにセブンイレブンがありますが、そこから駐車場までコンビニが無いので、食料を購入される方はこちらで準備されるのが良いと思います。
スタート地点であるあたご天狗の森駐車場にも自販機程度でしたらあります。
②笠間トレイルのコースについて
高低図などのデータも掲載しましたが、ミスコースして15分くらいロスっていますのでそこは無視してください。
距離は23㎞(ミスコースの為少し多いです)で、「陶芸と栗の里かさまトレイルラン」に記載されているとおりです。
累積標高は1500mちょいですが、 序盤にきつい登りが連続するので最初から飛ばすと後半のロード区間でよいピッチで走れなくなりそうな雰囲気がプンプンしておりました。。
逆に温存しておけば登りが苦手でも「後半のルンルン農道区間」と「涙の峠走区間」で挽回できる可能性は極めて高いです。
なのでマラソンに自信のある方は序盤抑えましょう、賢者モードになるのです。
直登は速い選手であってもそんなに差はつかないはずです。
年末の寒い時期ですが本日(12月22日)行って参りました。 天候は晴れで足場も特に問題ありませんでしたが、この時期は落ち葉に隠れた木の根の恐怖との闘いとなりました。。
今年は11月に六甲山にて捻挫をしてしまいIZU TrailJourney2019をDNSしていたので、本当にビビりながら一歩一歩を踏み出す感じで走りました。。
余談ですが以下がSTRAVAでの本日私の練習データです。
SUUNTOのルートナビという文明の利器を使いながらも、私という人間は
コースを間違えて上りなおすというドMぶりを発揮してしまいました。
(よって200UPくらいおかわりです)
次に高低図です↓
このコースの特徴は序盤にパンチの効いた上りが連続することですが、登りと言っても決して上りやすい地形でもなく、たまに手を使う必要があるくらいのパンチの効いた登りです。
例えばこんな直等が序盤に登場します↓濡れていたらスリップ必至の路面です
トップ選手でもパワーウォークと小刻みなランを織り交ぜながら進む感じの登りだと感じます。
急な下りもある上、大きな溝もあるので気を付けて走る必要がありそうです。
非常に滑りやすい場所もありますので荷物を背負ったハイカーの方も注意が必要です。
↓激下りのさなかにある大きな溝、雨が降った際にここに流れ込むのでしょうね。
中盤区間の農道↓
からの叫びたくなる峠走↓
コースの特徴としてはこんな感じです。以前に神戸で六甲山の山頂往復を週末の基本トレーニングとしておりましたが、ちょうど距離はこのコースと一緒でした。
しかしこちらの方が身体にかかる負荷は大きい気がするのは、小刻みなトレイル独特のアップダウンを繰り返すからでしょうね。
心拍データからもかなり心臓に刺激が入っている感じなので、トレイルランの練習にはこの方が有効だと言えます。
以上のデータはSUUNTO9で集計したワークアウトデータですが、大会の行程図と比較してもほぼ狂いが無いです。
気圧式の高度計を完全にナメていましたがなかなかの優れものです↓
このコースを早く走り切るのであれば極力ロードランニングシューズに近いトレランシューズがおススメです。
理由としては走れる農道区間や峠走でしっかりスピードが出せるというのと、このコースに林道がないためです。
木の根の多い林道や大き目の石がゴロゴロしている路面が長く続くのであれば、厚底のシューズで足底部の保護を考慮すべきですが、このコースはそうでもありません。
ハイキングや足を守りたい練習であればそういった系統のシューズでも問題ないと思いますが、レースでタイムを削りたいのであればロードランニングシューズに近いトレイルランシューズがおススメです。
ちなみにこの日はSalomonの「Sense pro3」を履いて走りましたが、23㎞という距離と、後半のコース内容からして走力に自信のある方は「S-LAB Sense」でも走り切れてしまうと思います。
④笠間トレイルでの注意点(練習時)
注意点としては縦走路の中に水場が無いということです。今回は冬ということもあり600mlのソフトフラスクで足りましたが、
念のため水は計2リットル近く持っていきました。
14㎞あたりから始まる農道区間で人里に降りる形になるのですが、ここでもコースから外れて暫く走らないと自販機がありませんでした。レースはエイドがあるので問題ないと思いますが練習でこのコースを走られる方は要注意です。
私は夏に自販機があるだろうと思って600mlしか持たず死にかけました笑
登山や単独練習の場合は水は多めに持つことをお勧めします。
⑤装備
今回は単独練習ということもあり、念のため多めに荷物は持っていきました。レースの様に守られた環境でもないですし、誰かが倒れていた時のサポートも出来るように山での練習では常に多めに荷物を持っていきます(荷物重い方が自分も練習になりますしね)。
- ザック(Ultra spire)
- シューズ(Salomon sensepro3)
- GPS(SUUNTO9)
- エマージェンシーブランケット
- 補給食
- 水(2リットル)
- パタゴニア キャプリーンサーマルウエイト
- ファイントラック
- レインジャケット (The North Face)
- Buff
- グローブ(Salomon)
こんなところです。23㎞なので殆ど使いませんでしたが備えあれば憂いなしですね。
重たかったので足に良い刺激が入りました笑
⑥走り終わった後の温泉
色男を取り戻すべく、走り終わったとはすぐに身体を清めなくてはなりません。
身体から出る臭気を断つには一刻も早く入浴施設に行くことがモテ男のカギとなります。
場所柄車で来たことを前提の紹介となりますがご参考まで。
笠間トレイルの駐車場である「あたご天狗の森」を起点としています。
・石岡健康センター
あたご天狗の森から車で7分です。地元の大型銭湯といった雰囲気です。
アクセス ★★★★☆
料金 ★★☆☆☆
設備 ★★☆☆☆
・やさと温泉 ゆりの郷
あたご天狗の森から車で23分です。きれいで露天風呂もいいです。この設備にしては良い価格だと思います。
アクセス ★★★☆☆
料金 ★★★☆☆
設備 ★★★★☆
・小美玉温泉 湯~GO!
あたご天狗の森から車で30分です。安くてきれいなお風呂です。
アクセス ★★★☆☆
料金 ★★★★☆
設備 ★★★★☆
・ひたちなか温泉 喜楽里別邸
あたご天狗の森から車で37分です。きれいなお風呂に食事が充実しています。
アクセス ★★☆☆☆
料金 ★★☆☆☆
設備 ★★★★☆
やはりアクセス的にもピッタリなのが「石岡健康センター」でしょう。
汗だくの状態で少し我慢できる方は他の場所も行ってみてはいかがでしょうか?ひたちなか温泉喜楽里別邸はひたちなかや水戸方向に戻られる方にはおススメです。
ではみなさん、2019年も2020年も安全にトレーニングしましょうね!
年内にもう一度笠間トレイル行こうかしら。
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