先日、ファストパッキングについて記事を書きました。
コロニカ騒動が落ち着いていたら出かけたいなぁと思う今日この頃です。
その中でファストパッキングのポイントとして、
軽量化が重要である
と書きましたが、実際どのようなアイテムから軽量化すれば良いのでしょうか?
アウトドアメーカー各社の技術により、今はあらゆるアイテムが軽量化されてきていますが、
最も軽量化の効果を感じるのはテントです。
今回お勧めするのは小型のテントであり、ファストパッキングに最適な
ストックシェルター
の紹介です。
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ファストパッキングにオススメな軽量アイテム「ストックシェルター」
ファストパッキングでも、
山小屋を利用するか?もしくはテント泊をするか?
によってスケジュールが変わってきますが、
テント泊をする場合になんとなんと言ってもオススメなのがストックシェルターです。
大きなテントを持てば寝るときには快適ですが、ファストパッキングであれば、重量のあるテントを持って行くのはあまりお勧めできません。
ストックシェルターとは何か?
ストックシェルターと言うのはストックをフレームにして立てることができるテントのようなものです。
ストックとは登山の時に使用する、楽に登れるようになるアレです↓
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これがストックシェルターを立てるときにフレームとなるわけです。
なので、テントの様に別でフレームを持っていく必要がないわけです。
ストックシェルターの利点
現在は様々なメーカーが快適なテントを出しておりますが、やはりどれもフレームの重量を考えるとザックに入れた時にそこそこの重量になってしまいます。
とっても快適なんですけどね。
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ストックシェルターの利点① 軽量である
ストックシェルターの場合、自分が山を登る時に荷物ストックがテントのフレームになりますので、フレームの分、軽量化されることになります。
まずこんな感じでストックを使って組み立てます。
シェルターの中はこんな感じです↓↓
テント場は当然暗いのでライトは必須です。ヘッドライトを入れたら蛍光灯になります。
かさばらないのでファストパッキングにはオススメです。
また、テントの素材よりも簡素なため軽量です。
テントほどしっかりした構造ではありませんが、雨風を防ぐことができますし、
寒くなってもシェルター内でウエアーで調節すれば何とかやり過ごすことができます。
ストックシェルターの利点② 小さく収納できる
収納したときに、レインウエアと同じ位の大きさになるのでザックの中でかさばることがないです。
ファーストパッキングにおいて、ザックを背負ったときの快適さは非常に重要な要素になります。
長時間山を行動するので、背負った時のバランスひとつで疲労度は大きく変わってきます。
なので、ザックの中で荷物がかさばらないのは非常に重要なことです。
ストックシェルターの欠点
非常に軽量で便利でありますが、欠点もあります。
シェルターの欠点は、他の装備で補いましょう。
ストックシェルターの欠点① 風が吹くとバタバタとうるさい
ストックをフレームにするので、他のテントの様にテンションをしっかりかけることができません。
なので風の強い日はバタバタと音がします。
この時は耳栓を持っていたので気になりませんでしたが、気になる方は気になるかもしれません。
風のない日はそんなにうるさくないので問題ナシです。
ストックシェルターの欠点② しっかり自立させないと倒れてしまうことがある
設営に慣れてきたら問題はないのですが、最初のうちはすぐにシェルターが倒れてしまったりすることがあります。
これはひたすら練習を積むしかないと思います。
私も最初は頻繁に倒れていました笑
YouTubeにストックシェルターの立て方動画がありましたのでこちらが参考になるかと思います。
ストックシェルターの欠点③ テントと異なり一重の構造になっているのでので寒い。
ココが一番の問題点かと思います。
軽い分、
寒いんです。
夏場でも2000m以上の高い山ともなれば夜間はかなり寒くなります。
ファストパッキングの時は基本的にシュラフは持たず、シュラフカバーのみ持参する様にしています。
シュラフカバーだけだと当然寒いので、レインウエア、ダウンジャケット、ミドルレイヤーを着込んで寒さをしのいでいました。
持っているもので意外と代用できるんだなぁと感じた瞬間でしたね笑
ストックシェルターを持ってファーストパッキングへ
昨年の夏に出かけた際の様子です。
白山やアルプスなど非常に楽しいファストパッキングになりました。
単独で山と向き合う非常に贅沢な時間です。
白山
1回目は白山に行った時の写真です。
この日は、
別当出会を13:00に出発し
↓
白山山頂
↓
南竜ヶ馬場野営場にてビバーク
という行程でした。
この時期は8月だったので夜も暖かかったのですが、
明け方2時ぐらいになるとやはり冷え込んできます。
その時は持っていったレインウェアやダウンジャケットを着ることによって寒さをしのぎました。
テント場で空いているところが少し岩がゴツゴツした場所しかなかったので、背中が痛かった記憶があります。
この時に少し厚手のマットを持っていけばよかったのですが、軽量化のため薄手のマットしか持っていきませんでした。
次の日も背中が痛かったので、これは失敗でしたね。
アルプス(黒部五郎小屋)
次にアルプスに行ったときの写真です。
この時は
新穂高12:00出発
↓
槍ヶ岳
↓
黒部五郎岳
↓
黒部五郎小屋(薬師岳まで行く予定でしたが引き返し)
という流れでした。
本来であれば薬師岳まで行く予定だったのですが、日が暮れてきたので黒部五郎小屋まで引き返しました。
この時は、テント場の地面の状態が良かったので、ストックシェルターと薄手のマットでも快適に眠ることができました。
ちなみにこの日の荷物はこんな感じでした。
アルプスも夏場は登山者が多いですが(多い方が安心です)、三俣蓮華岳の辺りから山深くなり人もグッと減ります。
長大な稜線に自分だけいる孤独感もありますが、景色の素晴らしさには本当に圧倒されました。
まとめ
今回は先日、ファストパッキングの軽量化で最も効果を感じたストックシェルターについて記事を書きました。
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