今回はアディダスの厚底ランニングシューズ、アディオスプロ4のレビュー記事です。
私自身日頃はヴェイパーフライやメタスピードパリシリーズを履いており、アディダスは実は初めてでした。
今回はそんな私がアディオスプロ4を履いた感じについて解説しようと思いますので、是非参考にしてみてください。
特にこれまではヴェイパーフライやメタスピードシリーズを履いていたランナーで、アディオスプロ4に興味を持っているランナーには役立つ内容かと思います。
アディオスプロ4の特徴
まずアディオスプロ4の特徴についてです。
・やわらかめのクッション感
・足裏全体での反発
・スムーズな体重移動
以上の特徴が感じられたので解説していきます。
特徴①やわらかめのクッション感
アディオスプロ4の特徴として、やわらかめのクッション感が特徴と言えます。
厚底シューズにはメタスピードプラスシリーズの様に、ミッドソール素材が少し硬めのモデルもありますが、柔らかいクッション感に分類されます。

しっかり沈み込んで、蹴りだしで反発する感じですので、クッション感の柔らかさがもたつきに感じるランナーにとってはデメリットかもしれません。
特徴②足裏全体での反発
アディオスプロ4の特徴として、足裏全体での反発が挙げられます。
これはアディオスプロ4の広めの足幅が関係していると感じます。
※
今日は朝練20km走。
マラソンレースペース付近でのトレーニング。このペース、中強度ではありますが、私にとって毎日できるほど楽では無いんですよね。
しかも朝練ともなると尚更です。
そんな時には走る前に準備しますが、走る前に何か食べるのは現実的じゃない…… pic.twitter.com/u8mSsczQDc
— ヒロ|マウンテンランニング研究所 (@AC71592310) March 7, 2025
足幅の広いシューズは安定感はあるものの、足先に力が入らない印象があるのですが、アディオスプロ4は安定感がありながらしっかり踏み込める感覚があります。
特徴③スムーズな体重移動
アディオスプロ4の特徴として、スムーズな体重移動が挙げられます。
また、シューズの構造的に足先が反り返る形状になっています。
履いてみるまではどんな履き心地かイメージ付かなかったのですが、この形状が自然と母指球に体重を誘導してくれます。
私の場合、足の側面から着地して、母指球に誘導しきれないまま蹴りだす走り方でしたので、この形状により正しい位置で蹴り出すことができました。

ヴェイパーフライとの履き心地の違い
また厚底シューズの代名詞と言えばヴェイパーフライですが、違いを比較してみようと思います。
主にアディオスプロ4は20㎞までのマラソンレースペース走や10㎞のペース走、400m~1000mのインターバルトレーニングで使ってきました。
履き比べた感じ、
・クッション感や反発感については両シューズ似ている
・足幅はアディオスプロ4が広め
・体重移動に違いあり
と言った印象がありました。
違い①クッション感や反発感については両シューズ似ている
まずクッション感や反発感についてですが、これは両シューズで似た傾向にあります。
厚底シューズのクッション感や反発感は様々で、シューズの特性が出るところですよね。
アディオスプロ4はヴェイパーフライのZOOMXと同じく、沈み込むようなクッション感があります。
ヴェイパーフライの柔らかめのクッション感が好きな方であればアディオスプロ4もマッチするシューズかと思います。
また、反発感については違いを感じます。
どちらも反発力については同じくらい高く感じるのですが、反発をもらえるポイントは異なるイメージです。
ヴェイパーフライの場合もアディオスプロ4の場合も、かかとを中心とした足裏全体で反発を得るイメージは変わらないのですが、アディオスプロ4の場合は足幅が広めなので更に踏み込みをしっかりできる印象があります。
違い②足幅はアディオスプロ4が広め
次に足幅についてですが、アディオスプロ4の方が広めです。
ヴェイパーフライシリーズは3作目から足幅が広めになりましたが、それ以上にアディオスプロ4は広く感じます。

しっかりと指が動かせるレベルです。
足幅は狭い方が踏み込みに力が入るのですが、アディオスプロ4の幅広構造はどういうわけかしっかり力が入ります。
ただヴェイパーフライネクスト2の足幅の狭さが好きなランナーにはちょっと違和感を感じるかもしれません。
違い③体重移動に違いあり
ヴェイパーフライとアディオスプロ4の体重移動についてです。
これは明らかな違いがあります。
アディオスプロ4は横から見ると他の厚底シューズと比較してつま先が反り返る形状をしています。
購入した際には「これはどうなんだろう」と思っていたのですが、実際に履いてみるといい感じに転がってくれて母指球に誘導される感覚があります。
おそらくこれが「エナジーロッド2.0」の効果なのだと思います。
ロッカーポイントが中足部寄りに設置されることで推進力が向上。
この転がる構造と足幅の広さがこの絶妙な履き心地を実現しているのではないかと感じますね。
効率的にスピードを出そうとするのであれば、蹴り出しは母指球辺りから踏み込むのが最も良いのですが、私の場合は足の外側に着地して蹴り出すことが多かったのです。
ただアディオスプロ4の形状であれば無理なく母指球に誘導されるので気に入っています。
アディオスプロ4のサイズ感
次にアディオスプロ4のサイズ感についてです。
これはヴェイパーフライやメタスピードシリーズと同じ感覚で問題ないでしょう。

私の場合、ヴェイパーフライやメタスピードシリーズは27.0㎝で履いていますが、アディオスプロ4も27.0㎝です。
足幅が広いことと、前足部にボリューム感がある分、シューズを履いた時の存在感は結構あります。
そのため最初足を通した時には少し大きく感じるかもしれませんが、マラソンレースペースやLTペースで走った時にも問題ありませんでした。
アディオスプロ4の耐久性
次にアディオスプロ4の耐久性についてですが、厚底シューズの中では比較的高いと感じます。
アディオスプロ4では主にMレースペースやそれ以上のペースで使用するようにしていますが、既に300㎞近く履いています。
200㎞近く履いた段階でシューズ内のカーボンプレートが折れた模様で、歩くたびにカチカチ音がする状態でした。
https://twitter.com/AC71592310/status/1904088167294341131
ただこれにより走りが変わったのかと言えばそんなことはなく、おそらく5本のカーボンプレートのうち1つが折れたのだと思われます。
トレーニングで走っている際にはカチカチとカーボンプレートの折れた音はしないので、問題ないといえます。
またアッパー素材が破れたり、ミッドソールが潰れやすいということも発生しにくいと感じます。
通常の厚底シューズであれば比較的クッションがつぶれて戻らなくなる傾向があるのですが、それが少ないと感じます。
アディオスプロ4の外観やデザイン
ここからは外観やデザインについて解説しようと思います。
このシューズ、非常に機能的でありながら随所にデザイン性を感じさせるシューズです。
具体的には以下の特徴があります。
・シンプルなアディダスストライプ
・シュータンによる履きやすさ
・インソールの存在感
以下記事で解説していきます。
シンプルなアディダスストライプ
まずシンプルなアディダスストライプが何と言っても特徴です。
いやー今日は動き悪かった。。
動きは悪いけれどもそれなりに予定していたランは消化。
自分にとってこのペースはややきつめのペースですが、今日みたいに体の動きが悪いときつい。
ただ、動きが悪いなりにペースを維持しきることがマラソンの失速には効果的だと思う。… pic.twitter.com/WqSEhsTiDn
— ヒロ|マウンテンランニング研究所 (@AC71592310) March 15, 2025
厚底シューズ独特の存在感にアディダスストライプがよく映えます。
実際に走っているときにもアディダスだなと分かるので、アディダス好きにはたまらないデザインなのではないでしょうか?
シュータンによる履きやすさ
次にシュータンが付いていることによる履きやすさがいいです。

通常のランニングシューズには、あまりヒール部分はシンプルな造りになっていますが、アディオスプロ4にはここがピンと立ち上がる構造になっています。
最初はこの構造が何のためにあるのかよくわからなかったのですが、履くときにこの部分を引っ張ることで足を入れやすくしているとのことです。
このシュータンを立ち上げた時に文字が書かれていたりと、随所に遊び心を感じるデザインです。
インソールの存在感
次にインソールの存在感です。
私が購入したアディオスプロ4は白ですが、インソール部分は存在感のあるイエローになっています。

このコントラストがなかなかよく、シューズを脱いだ時にもひと際存在感を放っています。
個人的にはこんな感じで玄関先に置いておくとワクワクしますね。
アディオスプロ4はどんなランナーにおすすめ?
次にアディオスプロ4はどんなランナーにおすすめかという話ですが、
ヴェイパーフライやメタスピードプラスシリーズが好きな方にはおすすめできるシューズです。
特にクッション感に柔らかさを求める人にはかなりハマると思います。
スピードを必要とするロードレースからマラソンまで幅広い用途で使えるシューズかと思います。
以下動画でも解説しておりますので参考にしてみてください。
まとめ
今回はアディダスの厚底シューズであるアディオスプロ4について紹介しました。
総評すると非常に良いシューズですし、マラソンやスピードの必要な10㎞レースなどでも十分使えるモデルかと思います。
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