2年前に以下のメタスピードスカイのレビュー記事を書きました。
あれからしばらくしてメタスピードスカイプラスが発売されたり、メタスピードスカイをトレーニングやレースで使う中でいろんな特徴が見えてきました。
ヴェイパーフライに慣れたからだとしては最初「どうなのかな。。」と思いましたが、履いているうちに履き方にも慣れてきて、今ではヤバめの練習やレースでは欠かせないアイテムとなりました。
本記事では以前に書いたメタスピードスカイにはない視点での解説をしていこうと思います。
・メタスピードスカイについて知りたい
・メタスピードスカイとヴェイパーフライで迷っている
・メタスピードスカイはどんな足型の人におすすめ?
といった方には役立つ内容かと思います。
2年使って分かったメタスピードスカイの特徴
メタスピードスカイを約2年近く履いていますが、このシューズの特徴として、前足部で反発を得るシューズだと感じます。
形状からも分かる通り、メタスピードスカイは反発材であるFFBLASTTURBOが前足部に多く配置されています。
更に高反発材を多く使用しているメタスピードスカイプラスに関しては前足部の反発材量が更に増量されていますよね。
カカトもこれだけ反発やクッションが強いのですが、それ以上に荷重が前に乗った時のクッションの反発を強く感じます。
ヴェイパーフライはかかとから着地した際に足裏全体での反発感を感じますが、メタスピードスカイはこれとは違った感触の反発を感じます。
メタスピードは靴紐は前足部をしっかり締め付けることがポイント
先に前足部での着地を意識して走るべきシューズだと解説しましたが、
これには前足部がしっかり固定されていることがポイントです。
メタスピードスカイでしっかりと反発を得るには、FFBLASTTURBOの反発を最ももらえる位置でのホールド性をしっかり持たせる必要があります。
これまで私はそれを理解せずに、前足部の締め付けを少なめにしていたのですがそれだと受けられる反発が小さいのでメタスピードスカイ本来の恩恵を受けることが出来ないのです。
これはヴェイパーフライについても同じで、ヴェイパーフライの場合はカカトから足裏全体での反発を貰うシューズなので、靴紐の最も足首側をしっかり絞めることで反発を大きく受けることが出来るのです。
そこを意識しないと高反発シューズのメタスピードスカイの良さを活かすことは出来ないというわけです。
使用する靴下によりメタスピードスカイは履き心地が変わる
次に使用する靴下とメタスピードスカイの履き心地について解説します。
ん?靴下なんてそんなに関係があるの?と思う方は多いかと思いますが、これがランナーの足との相性によって履き心地が全く変わってくるのです。
私の場合、メタスピードスカイは生地薄めの靴下で履くと極めて相性が良いと感じます。
ヴェイパーフライの場合は足裏全体で着地するので、少し厚手の靴下を履いた方が力の分散が起きるので反発を大きくもらえると感じます。
つまり蹴り出し時の力の分散が厚手の靴下を履くことで大きいという事です。
一方、メタスピードスカイの場合は脚の指の力がダイレクトにかかりやすい薄手の靴下の方が反発をよりもらえる感じがします。
以前はヴェイパーフライと同じく厚手の靴下を履いていましたが、これだと前足部にあるFFBLASTTURBOを効果的に潰せていなかったのではないか?と思うわけです。
もちろんここはランナーの蹴り出しのバランスや足型もあるかと思いますが、履き心地がどうも合わない人は靴下を変えると良いかもしれません。
メタスピードスカイは前足部が広め
次にメタスピードスカイの前足部の広さについてです。
これは私がメタスピードスカイのベストな反発を得るために試行錯誤していた時に発見したことですが、この前足部が少し広めなのは、前足部のクッション材を潰しやすくするための設計ではないか?と思うわけです。
仮にこの前足部がターサーRP3の様に狭かった場合、脚に入る力は確かに大きくはなりますが、クッション材であるFFBLASTTURBOを潰すのにベストな構造ではないはずです。
先に前足部のホールド性を高くすることが重要だと解説しましたが、FFBLASTTURBOを潰しやすく、かつアッパー素材との間に空間がないのがメタスピードスカイのベストな履き心地ではないかと感じるわけです。
私の様に最初は前足部が広めであることがどうにも違和感があると感じる人もいるかもしれませんが、これはメタスピードスカイの機能を最大限発揮する為の構造だと感じます。
ちょっとマニアックな話ですが、シューズを選ぶ際にこの辺りに留意すると良いかと思います。
安定して履きこなすには筋力が必要
メタスピードスカイを購入する際に念頭に置いておきたいのは、履きこなすには筋力が必要ということです。
私の場合現在2時間40分台までタイムを向上させまして、脚筋力や体幹については初心者の頃よりかはあると思っています。(まだ修行中ですが)
ただメタスピードスカイを履いて35㎞走などのロングランを入れると、内転筋や中殿筋をよく使わされるシューズだなと感じます。
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これは先に解説したように前足部で反発を得るシューズであることが理由だと感じます。
ヴェイパーフライは足裏全体で反発を貰うので、ちょうど体幹でその反発を抑え込んで推進力に変える印象があります。
一方、前足部で反発を得るメタスピードスカイの場合、足裏全体で反発を貰うヴェイパーフライよりも少し末端の筋肉で走る感覚があります。
つまり体幹部よりも少し末端側です。
これはどちらが良いというのはランナーのフォームや着地の位置などによって違うと思いますが、ある程度筋力のあるランナーであればメタスピードスカイはかなり相性の良いシューズだと感じますね。
ロングインターバルやペース走で感じるFFBLASTTURBOの高反発
メタスピードスカイの反発性の魅力は、ロングインターバルやペース走などのトレーニングで特に強く感じます。
おそらくこれらの高強度・長時間走るトレーニングだと、少し足を溜めて走る感覚になるので、FFBLASTTURBOをしっかり確実に潰せているからでしょう。
逆にショートインターバルやロングランの場合はどちらかというとタイミングがちょっと合わないかなといった印象です。
この辺りはFFBLASTTURBOやZOOMXの様な高反発材の硬さと走りのリズムが影響しているのだなと感じます。
メタスピードスカイプラスはまた違ったバランスのシューズである
メタスピードスカイの反発素材が増えたシューズとして、メタスピードスカイプラスが後日発売されました。
4%近く増量したFFBLASTTURBOがポイントですが、マラソンで使用するシューズとしてはこれまたコツがあるシューズだと言えます。
実業団選手もスカイプラスはマラソンよりも駅伝で使っているシーンをよく見るので、走りとしては強く踏みむシューズと言えますね。
私もスカイプラスはロングインターバルやペース走など、マラソンレースペースよりも速めのペースで走る際に使っています。
そういう動きの練習にはバチっとはまるシューズですね。
またメタスピードスカイプラスを履いた後にメタスピードスカイを履くと、マラソンにはやはりスカイがいいなと感じるほどバランスが良いです。
メタスピードスカイプラスについては以下記事で解説しておりますので参考にしてみてください。
メタスピードスカイは硬めの履き心地が好きな人にはオススメ!
厚底シューズは反発感やクッション感によって好みが分かれるかと思いますが、メタスピードスカイは硬めのクッション感が好きな方にはかなりオススメできるシューズです。
クッション感については柔らかめのヴェイパーフライが「ヨギボー」であれば、メタスピードスカイは「テンピュール」の様なイメージが当てはまるかと感じます。
よくよく考えれば、厚底シューズが出る前から、アシックスのシューズは少し硬めのクッション感が支持されてきたと感じます。
ターサージャパンなんかも絶妙な硬さが好きでしたし、ソーティーマジックやソーティージャパンも同じです。
あの柔らかすぎない適度な硬さが支持されてきたと感じますね。
それがアシックスらしさだとファンである私は勝手に感じています。
まとめ
今回はメタスピードスカイを2年履いて感じたレビューをしてみました。
とにかく良いシューズですし、アシックスらしさが前面に出ているシューズです。
アシックスが好きな方にはおすすめですし、記録を狙いたい人にもとにかくおすすめできるシューズです。
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