今回はSUUNTO 9シリーズの新モデルSUUNTO 9 PEAKについてSUUNTO愛好家のワタクシが解説したいと思います。
GPSウォッチは高額な買い物なので、その機能について熟知しておきたいですよね。
特にSUUNTO 9についてはマラソンだけではなくトレイルランでの使用も視野に入れる方が多いかと思いますので、本記事を参考にして頂けると幸いです。
本記事は以下の方を対象にしています。
・SUUNTO 9 PEAKの機能について知りたい
・SUUNTO 9 PEAKのデザインについて知りたい
・SUUNTO 9 BAROとの違いは?
以下記事で解説していきます。
SUUNTO 9 PEAKとは?
SUUNTOのフラッグシップモデルであるSUUNTO 9シリーズ。これにはSUUNTO 9 BAROとSUUNTO 9 PEAKの2モデルがあります。
元々SUUNTO社はオリエンテーリングのトップ選手だったトーマス・ヴォホロネン選手がコンパスの画期的な生産方法を考案したことで誕生した企業です。
よってアドベンチャースポーツには必須とも言えるコンパスを軸に、現代のGPSウォッチ開発まで突き進んできた頼れるブランドです。
タフな設計にトレイルランニングやウルトラマラソンなど長時間の稼働が可能な機能が特徴のSUUNTO 9 BAROよりもかなり小さく、SUUNTO史上最薄、最軽量でタフなウォッチなのです。
自宅に届いた時はもうテンション爆上がりです。
SUUNTO 9 PEAKの紹介動画は以下です。
そのタフさは本物で、SUUNTO社が行うアドベンチャーテストにも通ったものです。
以下の動画がSUUNTO社のアドベンチャーテストです。
衝撃だけでなく、寒冷下、高温下などアドベンチャー要素の動きで想定される以上の負荷をかけて、アドベンチャーウォッチとしての妥当性を検証したものですが、なんだかすごいですね。。
ここまでやっちゃってもGPSウォッチって大丈夫なんですね。
SUUNTO 9 PEAKの特徴について
SUUNTO 9 PEAKはSUUNTO 9シリーズの最上位モデル、その機能について知りたい方は多いのではないでしょうか?
まずSUUNTO 9 PEAKの機能について解説します。
具体的には以下の特徴が挙げられます。
・更に向上した高級感
・ストレスのない肌触り
・圧倒的な軽量性と薄さ
・アップデートやデータ移行が簡単
・血中酸素レベルを測定できる
・操作性が向上
以下記事で解説して行きます。
特徴①更に向上した高級感
SUUNTO 9 PEAKの特徴として、高級感が更に向上したということです。
以前愛用していたSUUNTO 9 BAROでは、どうしてもフォーマルなシーンには合わなかったのですが、SUUNTO 9 PEAKであればベルトの色を落ち着いた色にすることでジャケットに合わせて使えます。
高級感のあるデザインですので、シーンにあわせてスポーツ以外のファッションでも使えるでしょう。
フォーマルにもカジュアルにもアウトドアにも使えるウォッチってなかなかないですよね!
特徴②ストレスのない肌触り
SUUNTO 9 PEAKの特徴として、ストレスのない肌触りが挙げられます。
トレイルランニングでは長時間GPSを起動させることから、ベルトとの相性は結構重要になります。
そこにストレスがあればずっと気になったまま競技を続けることになりますし、後半むくんできた時に時計との圧着が続けば、何かしらのトラブルに繋がりかねません。
私はなかったですが、仲間のトレイルランナーが「いやーベルトメッチャ重要やで!」と言っていたのを思い出します。
SUUNTO 9 PEAKであれば、そんな心配もありません。
ベルト自体も固定しやすくなりましたし、何といても肌触りがイイです。
マラソン程度の競技時間では終わらないのがトレイルランニングなので、時計は自分の身体との相性の良いものを選択したいですよね。
特徴③圧倒的な軽量性と薄さ
SUUNTO 9 PEAKの特徴として、圧倒的な軽量性と薄さが挙げられます。
SUUNTO 9 BAROは素晴らしいGPSウォッチではありましたが、そのゴツさと厚さが気になりました。
登山やファストパッキングでは気にならないんですが、極力スマートに走りたいトレイルランニングではできるだけ存在感のないウォッチの方が良いなとうすうす感じていました。
AMBIT 3 VERTICALを使用していた頃には丁度いいかなと思っていたのですがね。
ただSUUNTO 9 BAROの存在感は私服やトレイルランニング以外のシーンでは結構気に入っていました。
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一方、SUUNTO 9 PEAKはその点が改善されており、この軽さと薄さです。
まず外観についてはSUUNTO 9 BAROとこんな感じの違いがあります。
けっこう小さくなりましたよね!
SUUNTO 9 BAROについては軽量性については特に気にならなかったのですが、SUUNTO 9 PEAKと比較すると「あ、ちょっと重かったんだな。。」と感じざるを得ないです。それもそのはず、重量としては36%も軽量になっているのです。
また特筆すべきはその薄さです。以下がSUUNTO 9 BAROとの違いです。
これまでSUUNTO 9 BAROを着用していた頃は、レインウエアを脱ぐときにその厚さからウォッチに袖が引っかかることが多かったんです。
なので毎回時計を外してジャケットの着脱をしていたのですが、この薄さに変更されたことでその必要がなくなりました。これが結構デカいんです。
37%の薄さにしたことでここまで違いがあるのかと感動するかと思います。。
実際にトレイルランニングでのレビューについては以下記事で解説しています。
SUUNTO 9 BAROの機能や光学式心拍計の機能はそのままに、これだけコンパクトに出来たのは素晴らしく、マウンテンギアとしてもカッコイイです。
家に飾っておきたいぐらいですね笑
特徴④アップデートやデータ移行が簡単
SUUNTO 9 PEAKの特徴として、アップデートやデータ移行が簡単ということです。
SUUNTO 9 BAROでもデータ移行やGPXデータをウォッチに落とし込む際はBluetooth連携で対応できるのですが、アップデートについては一度PCにつなぐ必要がありました。
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これが結構面倒くさいんですよね。
しかしSUUNTO 9 PEAKからはその手間も省かれ、PCに接続しなくともアップデートができちゃうんです!
特徴⑤血中酸素レベルを測定できる
SUUNTO 9 PEAKの特徴として、血中酸素レベルが測定できるということです。
血中酸素レベルといえばランナーにとってはかなり重要な指標です、なぜなら体の状態を表す指標となるからです。
これまでは安静時心拍数だけで自分のコンディションを把握していましたが、これだけでは余程自分の身体の調子を分かっている人ではないと、身体の調子からトレーニング負荷を調節することはできません。
しかし、血中酸素レベルを測定できるのであれば話は別です。
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ランニングなど身体が低酸素状態になりがちな時に血中酸素レベルを測定することで、自分の状態を正確に把握することが出来るのです。
その結果、オーバートレーニングを防ぐことが出来るのです。
私の場合、体調に合わせてジョグのペースはコントロールしています。
具体的にはインターバルトレーニングの後のジョグ、コンディションを上げる目的のジョグ、ロングラン的な要素のジョグに分類しています。
基本的にこのジョグのペースの塩梅で、ジョグの後半には次のトレーニングに適したコンディションになるように調節はしてるのですが、それが血中酸素濃度という形で数値化できればコンディショニングにかなり役立ちます。
トレイルランナーはどうしてもトレーニングで無茶をしがちですし、一度は行った山からはなかなか出てこれないケースもおおいので、どうしてもオーバートレーニングになりがちです。
血中酸素レベルを測定することでレースに合わせたピーキングをしてみては如何でしょうか?
※このSUUNTO 9 PEAKは医療機器ではなく、病状の診断やモニタリングを意図するものではありません。
特徴⑥操作性が向上
SUUNTO 9 PEAKの特徴として、操作性が向上したということです。
これまでのSUUNTO 9 BAROでも操作性はし易かったのですが、ボタンを急いで押したときに押し損じが時々ありました。
レースのスタートなど落ち着いて押せるときには問題ないのですが、インターバルトレーニング時などポイント練習で次の疾走区間に向けてラップを取る時は結構雑に押してしまうことがあります。
よって走りに集中したい疾走区間に入った時にボタンが押せているのかウォッチを一度見る必要がありました。
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これが煩わしかったんです。
その点SUUNTO 9 PEAKは改善されており、ボタンを押すと「カチッ」という音がします。
これによりトレーニング時にボタンが押せたかを確認する必要もなく、走りに集中することが出来るのです。
SUUNTO 9 PEAKのロードでのトレーニングレビュー記事は以下で解説しております。
SUUNTO 9 PEAKは日々の体調管理にも欠かせない
SUUNTO 9 PEAKは日々の体調管理やトレーニングの進捗確認にも使えます。
安静時心拍を測定することで、トレーニングの仕上がりや身体がそれに適応してきたか否かを判断することが出来るのです。
これはインターバルトレーニングの頻度を上げた時に顕著になる現象ですが、安静時心拍が明らかに下がります。
インターバルトレーニングの導入初期には安静時心拍は変わりませんが、これが身体に馴染み始めると徐々に下がり始めるのです。
私の場合、ロングランを多く入れて目標とするレースの地盤が出来た段階でインターバルトレーニングやスピード系のメニューを入れ始めますが、安静時心拍を測定することでそのベストな頻度を把握することが出来るのです。
血中酸素レベルでコンディションを把握することもアリだと思いますが、それと併せてこういったデータを活用するといいでしょう。
こういった使い方が出来るのがSUUNTO 9シリーズの特徴でもあります。
SUUNTO 9 PEAKとSUUNTO 9 BAROの使い分けについて
次にSUUNTO 9 PEAKとBAROの使い分けについてです。
ここで悩む方は多いんじゃないですかね??
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SUUNTOのフラッグシップモデルであるSUUNTO 9シリーズですが、PEAKとBAROのどちらを購入しようか迷う方は多いかと思います。
この2つのウォッチは同じように素晴らしい機能ですが、先に解説した様にデザインや機能が若干違っています。
SUUNTO 9シリーズはアドベンチャースポーツに強いGPSウォッチです。
しかしアドベンチャースポーツとひと口に言っても、その用途は微妙に異なります。
ファストパッキングや登山で目的とするルートに沿って確実に進んでいきたい人もいれば、私の様に始めからトレイルランやフルマラソンを視野に入れる人もいます。
そうなるとウォッチに求める機能やデザインも変わってきますよね?
SUUNTO 9 BAROは前者の様にウォッチの視認性を重要視する人に適したウォッチだと感じますし、PEAKはよりシリアスに記録や順位を求める人に適したウォッチだと感じます。
つまり、
・大きな画面で堅牢なウォッチを使いたい人はSUUNTO 9 BARO
・最小限の機能でシリアスに競技に打ち込みたい人はSUUNTO 9 PEAK
を選択すべきだということです。
SUUNTO 9 PEAKはどんな人におすすめ?
SUUNTO 9 PEAKについて解説してきましたが、数あるGPSウォッチの中でこのウォッチを使うべき人とはどんな方なのでしょうか?
それは、
・マラソンやトレイルランニングに必要な機能が欲しい
・日頃のトレーニングデータを取るのにGPSウォッチを活用したい
・そこまで大画面は必要ない
・とにかく軽くて薄いGPSウォッチが必要だ
といった方で、かなり満足いただけるウォッチかと思います。
これまでSUUNTOだけでなく、様々なGPSウォッチを使用してきましたが、上記の機能を求めている方にはベストなウォッチだと確信しています!
もうね、ガチ系トレイルランナーとして自信を持ってオススメできますね!
まとめ
今回はSUUNTO 9 PEAKの概要について解説させて頂きました。
前作のSUUNTO 9 BAROの改善してほしい点に加え、新しい機能も加わりもはや言うことのないウォッチです。
トレイルランニングをこれから始める方だけでなく、より高い競技レベルに向かってトレーニングしようという方にもオススメできるので、是非検討してみてくださいね。
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ヤマップルートをスント9ピークに転送したいのですが、出来ません。
地図を選択 地図情報 。。。をタップするとダウンロード済の地図を削除となります。
他に方法があるのでしょうか。教えてください。
遅くなりました!
私も同じ様にうまくいかなかったので、一度スマートフォンにダウンロードして、そのファイルをSUUNTOアプリ上に転送したらうまくいきました。
同期がスムーズにいかないこともあるのですが、何度か繰り返していたらうまくいきました。
①GPXデータをダウンロード
②そのデータを開いて(転送ボタン)
③SUUNTOアプリを選択(これでアプリに入る)
④ウォッチと同期
これで試しにやってみてください。