今回はSAMURAIGELの特徴を改めて解説した記事を書いてみることにしました。
SAMURAIGELは「刀」と「鎧」の2つのラインナップが特徴ですが、
今回は「刀」に特化して記事を書きます。
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マラソンを走り切るのに必要なこと
これまで私は何本もマラソンを走ってきました。記録はサブ5から最近の2時間40分台まで様々ですが、
マラソンを走り切るのに必要なこととしては、
・しっかりマラソンを走り切るエネルギーが必要
・序盤の限界なうちに後半の対策が必要
ということです。
しっかりマラソンを走り切るエネルギーが必要
まずしっかりマラソンを走る切るにはエネルギー補給が必要ということです。
今日は朝食前に30㎞走
暑かったのであまりラップに気を取られないようにウォッチを見ずに走ったのですが、意外といいラップで刻めていた様です。それにしても体重が落ちると走りが全然違いますね。。… pic.twitter.com/Dd6kY0mcfM
— ヒロ|マウンテンランニング研究所 (@AC71592310) June 30, 2024
これは長い距離を走るマラソンですから皆さんイメージしやすいと思います。
ここで言う「エネルギー」というのは非常にざっくりとした表現ですが、これは
ジェルなどの外部から摂取するエネルギーと、スタートラインに立った際にすでに体に貯蔵されているエネルギーに変換できる物質(グリコーゲンや体脂肪)を指します。
これらがマラソンレース中に消費する2500kcalのエネルギーとなるのです。
エネルギーといえば外部から摂取するだけのイメージですが、体内にあるエネルギー源を使える状態にすることも必要だというのがポイントです。
エネルギー補給をして、大きな失速なくマラソンを走り切るには
・血糖値を定期的に上げること
・体脂肪を使える状態にすること
が必要です。
これらがうまくコントロールできればいわゆる30㎞の壁に打ちのめされる可能性も低くなるのです。
私の場合しっかり距離を踏んだトレーニングができていても、このあたりの対策が全くできていなかったのでレースで失敗することが多かったのです。
血糖値を定期的に上げること
そのために必要なのが、血糖値を定期的に上げることです。
走り始めて血糖値が定期的に上がらないと何が起きるのか?というと、体が代謝を落とし始めます。
つまり代謝を落としたり、疲労という形で無理やり運動を辞めさせようとするのです。
他にも生きていく上でエネルギーが必要なことはたくさんあるわけですから、ランニングから辞めてほしいと思うのは当然のことです。
血糖値が低い状態で運動するというのはそれだけ体にとっては危機的な状態であるということです。
PCも電源をつながない状態で作業すると、バッテリーが少なくなってきたときに様々なパフォーマンスを落として作業させようとしますよね?
人間の体もそれと同じだという事です。
体脂肪を使える状態にすること
また体脂肪を使える状態にしておくことも重要です。
マラソンを走るにあたって、思い当たるエネルギー源といえば糖質かと思います。
糖質は骨格筋や肝臓などでグリコーゲンという状態で保存され、必要に応じて分解されてエネルギーとして供給されます。
糖質は瞬時にエネルギーに変換されるメリットがあるので、マラソンの最中にも活用される非常に重要なものです。
ただ体にはさらに高いエネルギー効率を持つものがあります、
それが体脂肪です。
糖質は1gあたり4kcalのエネルギーを生み出すことができますが、体脂肪であれば1gあたり9kcalのエネルギーを生み出すことができます。
そして糖質(グリコーゲン)は貯蔵量が限られており、2500kcal程度です。これは筋肉量によって若干の個人差がありますが、マラソンランナーであれば総じて同じ程度の筋肉量ですから大体このぐらいだと言えますね。
そう考えると体脂肪を使うことはエネルギー効率的に大きく、
体重60㎏で体脂肪率10%の選手がいたとしたら単純計算で54000kcalのエネルギーを体にため込んでいることになります。
10%の体脂肪と言ったら結構スリムな方ですが、そんな体でもそれだけのエネルギーを保存できているわけです。
マラソン1回で消費するカロリーは2500kcalと言われており、これはちょうど体に貯蔵できる糖質量と同じくらいになりますが、糖質だけで消費カロリーを賄うことはできません。
すべてをマラソン用のエネルギーとして糖質を使うことは危険なので、体は糖質の使用をセーブするか体脂肪を使うという事になるのです。
ただこれだけエネルギー効率の高い体脂肪は非常に体でエネルギーに変換しづらく、運動強度を調節するか、体脂肪の燃焼を促進する成分を外部から摂取するなどの工夫が必要になってきます。
以上の様な理由から血糖値を一定に保つことと、体脂肪を使えるようにしておくことはマラソンを走り切るうえでのエネルギー対策として非常に有効なのです。
序盤の限界なうちに後半の対策が必要
マラソンを走り切るポイントとして、序盤の元気なうちに後半の対策が必要だという事です。
マラソンの後半には実に様々な試練がありますよね?
血糖値が低下してフラフラになったり、いつもよりも高いペースで走っているので筋肉が痙攣し始めたり、はたまたこれまで問題なく走れていたのに突然倦怠感に襲われたり。。
正直走るのが嫌になるほど厳しい状況に追い込まれます。
ただいずれの対策にしても、状態が悪くなってから対策するのでは遅いという事です。
事前に対策を打っておけば同じ条件でもそれを感じにくくなるという事です。
私の場合はエネルギー不足と猛烈な倦怠感、足の痙攣などに何度も悩まされましたが、カフェインやBCAA、低GI素材を序盤から定期的に摂取することでそうした事態を避けることができるようになったのです。
その結果記録を大幅に伸ばすことにもつながりました。
たどり着いたのがSAMURAI GEL「刀」だった
ここまでマラソンを走り抜くにあたって必要なことを述べてきましたが、
SAMURAI GEL「刀」では、マラソンをしっかり走るにあたって必要な成分を盛り込みました。
具体的な機能としては、
・MCTオイル(中鎖脂肪酸)により体脂肪を燃焼
・BCAA、マグネシウム、カフェイン配合により動き続ける体に
MCTオイル(中鎖脂肪酸)により体脂肪を燃焼
まずMCTオイルにより体脂肪燃焼効果があるという事です。
ジェル開発にあたりまずは「エネルギー補給」という観点を見直しました。
エネルギー補給と言えば、ジェルの栄養成分に記載されたカロリーに目が行きました。
つまり、カロリーが高いジェルであれば良いであろうと思っていたんですよね。
ただ、マラソンで必要なエネルギーというのは、外部から一時的に摂取するエネルギーだとどうしても不足。
マラソンに必要なエネルギー源をどう補給すべきか考えたところ、体脂肪を使うという事でした。
ただ、体脂肪というのはどうしてもエネルギーになりにくいんですよね。
瞬時にエネルギー化する糖質の方がどうしても優先的に使われてしまうんです。
そこで考えたのが体脂肪を燃焼しやすい成分を配合したジェルを作ろうということでした。
具体的にはMCTオイル(中鎖脂肪酸)を配合したというわけです。
元々このMCTオイルが脂肪燃焼に役立つというのは、朝練の前に飲んでいたコーヒーがきっかけでした。
コーヒーだけ飲むこともありますが、私の場合ブラックコーヒーにMCTオイルを入れて飲むことが多く、MCTオイルを入れた時の方が朝練でもかなり粘ることが出来たことからその効果を偶然にも発見したのです。
文献を読むとMCTオイルもは実際にそうした効果があり、今回SAMURAIGELに配合するきっかけとなったのです。
BCAA、マグネシウム、カフェイン配合により動き続ける体に
また、「刀」にはレース後半に粘り強い走りをするために必要な要素も入っています。
マラソンレース序盤はエネルギー補給さえしておけばいいと思っていたのですが、実際に走りながらテストを重ねたところ、
後半のトラブル防止には序盤からジェルで対策を打った方が効果的であるという結論に至りました。
つまり序盤からリカバリーに関する成分も補給した方が後半身体が動くということです。
ここで言うリカバリー成分とはBCAAなど筋分解対策に繋がる成分や、脚攣り対策のマグネシウム、カフェインなど疲労を感じにくくする成分のことです。
こうした成分を序盤から摂取することで、マラソンレース後半に発生するトラブルを未然に防止することができるというわけです。
これは私が30㎞から35㎞のロングランでのテストなどで効果を感じています。
やはり圧倒的に後半まで身体が動くので、今ではかなり重宝していますね。
特に検証を重ねたのがカフェインを序盤用の「刀」に入れるべきかということでした。
カフェインといえば覚醒作用や疲労感の軽減、集中力が増すイメージがありますが、こうした現象がどうして起きるのかを専門書で学ぶ中で、
疲労を感じる前に摂取しておくのが最も効果的であることを知ったのです。
これは過去にも解説しましたが、疲労を感じるのはアデノシンが受容体にくっつくことで起きることです。
具体的には倦怠感に繋がるわけで、これが30㎞の壁といわれるものです。
ただ疲労を感じることは生命活動に必要なことで、アデノシンが受容体に結合して疲労を感じる機構は必要なものです。
そこでカフェインがあるとどうなるのかというと、アデノシンの受容体を塞ぐことができるのです。
その結果、疲労している状況ではあるけれども、疲れを感じにくくなるという事です。
カフェインは形状がアデノシンに似ているので受容体に結合することができるのです。
ただ、この機構からもわかるように、疲れてしまってからカフェインを摂取してもあまり効果はないです。
以前まではカフェインの効果的な使い方を知らない時期は疲労を感じてからカフェインをとっていましたが、これだと既にアデノシンが受容体に結合してからカフェインを取っているわけですからね。
そこからレースでもロングランでも実際に疲労を感じる前の元気なうちからカフェインを取るようにしたところ、30㎞の壁を感じなくなってい来たのです。
そういった理由からレース序盤のエネルギーチャージをコンセプトとする「刀」にもカフェインを配合したというわけです。
走りながら検証を重ねた
SAMURAIGELはとにかく走りながら検証を重ねたという事です。
私の場合最初からサブスリーで走れていたわけではなく、最初は4時間58分という記録からここまで来たので、各走力で身体に起きることは十分経験しているつもりです。
どうしても最初はジェルの味から組み立てがちでしたが、それも大事にしつつ、マラソンで必要だと感じる成分を重要視しました。
最初は「刀」もエネルギー補給に特化した配合でしたが、何度か走りながら試作を重ねるうちにレース後半の失速対策に必要な成分も同時に配合したり色々と必要な成分が見えてきました。
これはジェルを開発するにあたって非常に良い取り組みだったと感じます。
食品メーカーでの開発経験を活かした設計
実は食品メーカーでの開発経験もあります。
美味しいものを開発するという事は、美味しさを科学することでもあります。
その為には良いものを作るだけではなく、とにかく名店と言われるいろいろなお店を食べ歩くことも必要でした。
趣味で始めた食べログも、いつのまにかかなりのレビュー数になっており、自分でもびっくりしました。笑
そうして自分の中に美味しさの基準を設けて、
「マラソン中でも美味しく感じる味とは何か?」を追求し、SAMURAIGELを仕上げました。
具体的には美味しく感じるには
・テクスチャー(口当たりやのど越し等を含めた食感)
・疲労感を軽減する味
様々な他社品のジェルを試す中でもこの辺りが重要だと感じたので、念頭において試作を重ねてきました。
BCAAなど苦みのある成分はなるべくマスキングするようにしましたし、ジェル独特の「ベタっ」とするのど越しにはしないように設計したのもポイントです。
更に走る中でテストをする中で、かなり良いジェルが出来たと感じます。
クラウドファンディングに挑戦した理由
実際に走りながら試作を重ねたものの、この商品をどうやって世の中に広げればいいのか?ここが大きな課題となりました。
自分のブログやYouTube、Xだけだとどうしても認知度を上げるには限界があると感じたので、
活用したのがクラウドファンディングです。
クラウドファンディング。https://t.co/AXBmd70zEq⁰残り3日となりましたが、様々な方にサポート頂きむちゃくちゃ有難いです。
これまでクラウドファンディング童貞だったワタクシですが、進める中で多くの気づきや学びもありました。…
— ヒロ|マウンテンランニング研究所 (@AC71592310) May 28, 2024
【筋持久力があるのに終盤で失速する方へ】ゴールまで伴走するエナジージェルが誕生! – CAMPFIRE (キャンプファイヤー) (camp-fire.jp)
これまでクラウドファンディングは取り組んだことがなく、どうやってやればいいかよく分かりませんでした。
ただ本ブログを運営していたこともあり、何とかクラウドファンディングの形にしたところ、かなりの方に応援を頂くことができました。
これは嬉しいですね!
結果的に60万円近いサポートを頂いてプロジェクトを完了させることができました。
また同時にサポート頂いたランナーに実際にSAMURAIGELを試して頂くこともできるので、良い取り組みではないか?と感じました。
結果的に多くのランナーさんが喜んでくれてよかったと感じます。
また、プロジェクトが終わった後にも「もう一度プロジェクトをやってほしい」という方が結構多かったことも印象的でした。
SAMURAIGELはどこで買える?
SAMURAIGELは「株式会社サブスリーラボ」の公式オンラインストアで購入できます。
サブスリーラボ 公式オンラインストア (stores.jp)
Amazonなどのモール型サイトも魅力ではありますが、まずは自社ECから始めてみようと思ったわけです。
数量が伸びてきたらAmazonや楽天での取り扱いもアリかと思いますが、ひとまず自社ECでやっていこうと思います。
最近SAMURAIGEL公式Instagramも始めたので、是非フォローして頂けると嬉しいです。
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お得な情報などもここで配信していこうと考えております。
ここのサブスリーラボ公式サイトでは、私がサブエガを達成する中で得た知見に関するコンテンツも販売しております。
この先充実していく予定ですので、是非ご活用いただければ幸いです。
まとめ
というわけで今回はSAMURAIGELについて、特徴や開発までの経緯について解説しました。
補給食はランナーがマラソンをしっかり走り切るにあたって非常に重要なアイテムです。
機能を知り、戦略的に使うことで記録は伸びていきます。
もちろんそれにはトレーニングが必要ですが、トレーニングだけではどうしてもカバーできない部分もあります。
そんな時にSAMURAIGELと一緒にスタートラインに立ち、目標達成に役立てて頂けたらこんなに嬉しいことはありません。
是非今期も頑張っていきましょう!
いつもありがとうございます!更新の励みになりますのでクリックお願いします!
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